透き通るような世界観にいちゃいけないタイプのクリーチャーに成ったけど今日も元気に擬態する 作:食卓の英雄
書いていて思うんだけど、もうこれバイオというより仮◯ライダー…。いや、大丈夫だ。この作品はあくまで裏でアカン生態持ってるやつがお気楽に擬態しながら生きる物語…。むしろそのオマージュ要素をたくさんいれることで本人がクリーチャーであることを何とか+にしようと前向きに受け入れていると考えるんだ…。
実際、このクソボケがインしてるのにガチクリーチャーグロきも設定どこで使えばいいんだよ…! …まあ、バイオのタイラントの作り方みたいに、ゾッとするフレーバーテキストみたいな感じでいいか。閉廷!
因みにみんながよく知るタイラント(RE:2のやつ)の身長は213.3cm。リアンちゃんより丁度3cm高いね。
大嘘総力戦紹介
『……少し、本気を出させてもらう』
体力ゲージの追加。偽装展開モードに転換
『……お見せしよう』(偽装展開モード時に自動発動)
攻撃力を180%増加、攻撃速度を250%増加、会心値を100%増加、会心ダメージ率を49%増加、移動速度を300%増加、回避値を25%増加。敵の防御力を70%無視(永続)
戦地適正の変化
屋外 A→S 市街地 A→S 屋内 S→SS
敵全体へ屋内適正ワンランクダウン
防御タイプの変化
軽装備→弾力装甲
敵全体に恐怖状態の付与(3.17秒間)
前回の主人公副音声
(うっっっそ!? 今の避けるの!?)
(壁ごと蹴ったのに普通に動いてる…怖)
(ちょっ、ちょっ、ゼロワンさん適度に集中してる時に限って口に弾が来る!)
(…あっ、誘われ…いたたたたたたたっ! ってああああああああああ爆弾はヤメロ!! 通路が崩れた!!? ちょっ、ちょっ、なんっ、爆発収まんな、ミシミシベキベキ言ってる! 潰されるー!!?)
「……まじかよ」
(頑丈とはいえ見かけ上人間の俺にあれ仕掛けるあなたも大概だと思うんですけど???)
「……まじかよ」
本当に、ただ純粋な感想として言葉が漏れ出る。
あの連続爆発、加えて倒壊する建物の雨を耐えられるのはキヴォトスでもそうはいないだろう。居たとして、瓦礫で埋まった通路を短時間で踏破し、目立った損傷のない奴などどれだけいるか。
巨大な瓦礫を軽々と退けながら、ゆっくりと歩いてこの広間に入ってくる。
こっちを視界に捉えてるだろうに、ゆっくりと服についた汚れを払っている。
「あれで無事たあ、どんな手品使ったんだよ?」
「……悪いが、ソの疑問には答えられなイな。あノ程度で死なない体を持ッているだけだ。種も仕掛ケもない」
そんなこったろうとは思った。だが奴も疲弊自体はしてるらしい。その証拠にしきりに頭を気にする様子を見せたり言葉がたどたどしい。
要は、我慢してるだけだ。ひょっとすりゃ体の中にゃ怪我してるのかもしれねえ。
なら、いけるか…?
背後はもう商品庫。だがこの何層もの装甲で覆われた扉を開けるにゃ時間がねえ。突破用の爆弾はあれで全部使い切った。
来た道は塞がれ、背後は実質行き止まり。さっきよりは広い空間だが、そんなの何の慰めにもならねえ。
「……ハッ、そんな目にあってまで警備するなんてバカがやることだろ」
「……それもそウだな。でも雇われにハ雇ワレなりのプライドがあル」
「…チッ」
本当に面倒臭ぇ。普通の雇われ生徒なら程々の所で見切りをつけるんだろうが……。こいつは引く気はないらしい*1。
「…正直、ここまで苦戦するトハ思っていなかった。世界の広さヲ実感した」
………嫌味か? テメェが井の中の蛙なら殆どのヤツはなんだ、ミジンコか?
でも本人はその視線に気づかず話を続けていく。
「……だがこちらも仕事だ。だかラ、ここで諦めてもらう」
軽く身を震わせると、全身が怖気立つ。これまでと比にならねえ何かが来る。そう直感的に思いアスナも危機感からか阻止しようと立ち止まるアイツに向けて銃弾を叩き込む。
「なっ…!?」
「そんなのアリ!?」
立ち止まったまま構えるヤツは翼を体の前に広げて受け止める。ダメージは入るだろうが、肝心の部分へは一切通らない。
「……これを見せルのは、初めてだ」
瞬間、地面が抉れ何かが通り抜ける。続けて、閉鎖空間のあちこちを激突する衝撃音。
あたしらを中心に、囲むように縦横無尽に跳ね回るヤツ。まるでピンボールだ。狙いもクソもあったものじゃない。
着地のたびに地面がへこみ、こうなったらと銃弾をばら撒いても徒労に終わる。
そして、一際大きな音と共に壁が破損し、飛びかかるヤツの姿が鮮明に見える。やけに加速した思考の中で、せめて一矢報いようと、その速度に合わせて拳を突きだして――――
(――違う、あたしじゃねえ)
――――稲妻のように壁を蹴り進路を変えたヤツが通り抜ける。
そこには、あたしの反対側を警戒していたアスナが背を向けている。
(―――アスナか!!)
それはそうだ。相手にとっちゃあたしは手負いな上武器も片方失ってる。加えてアスナの援護が的確だったのも確か。ならより面倒臭い方を潰すのは当たり前だ。
音に気づいて振り返ったのだろう。アスナが向いた瞬間には側面の壁を離れている。アスナの顔が驚愕と焦りに染まり、銃を向けるも既に止められるような速度ではない。
当のアスナも、超人的な直感と無意識の計算によりそれが回避も迎撃も不可能であることに気づいていた。
そして、飛びかかる影が、ナニカと重なる。
瞬間、アスナの顔が怯えに早変わりし青ざめた顔で叫んだ。
「―――ひっ、いやっ、やっ!! 食べないでっ!!」
あろうことか、目を固く瞑り、銃すら取り落として幼子のように顔の前に手を突き出した。
何をしてるんだと、言いたくても口が追いつかない。あんな様子じゃ受け身すら出来ずに…。
そう思った瞬間、またも予想外のことが起こる。加速し攻撃体勢に入っていたヤツが地面に足を突き刺して進路を変え始めた。
直後、響き渡る轟音。地面を引っ掻いた跡が残り、堅牢な商品庫の扉に足が突き刺さっている。それに、それだけじゃない。急に進路を変えたことが祟ってか、受け身も十分じゃない。
突き刺さった足が右。そして扉に打ち付けられた肘は逆方向に180度折れ、計6つの関節が増えていた。粉砕、どころではない。
何が起こったかはわからねぇが、今がチャンスだ。
「おいアスナッ! これが最後のチャンスだッ!」
そう言って、ようやく追いついた体で銃撃を向けた。だが、一向に銃声は増えない。まさか今ので戦意を失ったかと思えば、驚愕の一声が上げられる。
「ね、ねえリーダー」
「あぁ!? 今は喋るより――」
「―――銃って、どうやって撃つんだっけ……?」
「――は?」
余りに唐突に、そんなことを言い出す。射撃すら忘れて顔を向けるが、その顔と声音は嘘をついているようにはとても見えず、目は不安げに揺れていた。
衝撃のあまり固まっていると、ヤツが足を引き抜いた。
あたしは負傷、アスナもあの様子。あたしは少し無理すりゃまだ動けるが………愛銃を片方失った上で相手があれじゃあ力不足だ。
………認めたくねえが、詰みだ。
せめてカリンがこっちの異常でも察してオークショニアでも捕らえてくれてりゃ任務としてはギリ達成可能か。
だからって、大人しく諦めるのもガラじゃねえ。せめて最後まで徹底抗戦してやる。
「待て、撃ツナ」
そう思っていると、何故かヤツが銃を下げて話しかけてきた。
「……アれはいつも通りのこトなのか?」
「は?」
指し示した先はアスナ。今の発言のことか?
「……あの症状は、常日頃のモのなのかと聞いてイル」
「…………いや、いつもふざけてる様な態度でも、こんな感じじゃなかったけどよ…」
「そうか」とだけ言うと奴は未だに銃をあちこちと触っているアスナに手を重ね、尋ねた。
「……過去に、似たようナことは?」
「…え」
「……過去に同ジ様な症状が、出たコとハ?」
「え、えっと…」
「……ゆっクりでいい。深呼吸して落ち着くンだ。一旦銃から手を離して何モ考えるな」
「う、うん…」
ゆっくりと、手の甲から手を重ね、促されるまま手を離したアスナが目を閉じると、次に目を開けた途端に元のそそっかしい雰囲気が戻ってくる。
「…あれ、なんか治った!」
「……銃の撃チ方は思い出シたカ?」
「うん! ばっちり!」
「……ナラ、いい」
「……わけわかんねえ」
さっきまでバチバチにやりあってた奴が決めに来たのに急に方向を切り替えて失敗したかと思えばアスナがおかしくなって、それに敵だったやつが対処してる。
…何だこれ。
「……改めて聞くガ、過去に同じコトはなかっタか? 他にモ、今まで当たり前にやっテきたことが、突然思い出セなくなったり…。支離滅裂な言動、急な混乱状態、歩くのが困難になったコトは?」
「え! 何でわかるの!?」
「……どのくライの頻度で起こっテイる?」
「うー…んと、一ヶ月に一回くらい?」
「は? 何だそりゃ。あたしは聞いてねえぞ」
初耳だ。今の発言からすりゃ結構重大なことだが、聞いたことも見かけたこともねえ。
「任務ではなってなかったから…大丈夫かなって」
「今なってたじゃねえか」
ああ、クソ。何でこんなことが敵のお陰で発覚すんだよ。おかしいだろ。
「……悪いコトは言わナイ。出来る限リ早く病院に連れてイッてやれ」
「………テメェにゃ原因が分かんのかよ」
「……今挙ゲた例の一部は脳卒中の前兆だ。他にも若年性アルツハイマーにも当てハマる。勘がヤタらイイガ…それハ無意識の計算ニよるモノか? 突出して優れる才を持つナらサヴァン症候群という線もアる。……オレの知らナい病や症候群、ここキヴォトスならでハの神秘とかいうモノ由来の可能性モ、充分。考え出せバ切リがないが、今のうチに医者に見せて、正しイ処置を取るべキだ。治るもノにしろ、治らナイにしろ、知ることは必要だ」
……一遍に言われてもよく分かんねえし、初めて聞くような言葉もあったが、それは要約するとアスナの身に何かしらの異常がある可能性が高い。ということだ。
だが、それも全てこいつが言いくるめるために適当でっちあげてんじゃねえかと、疑念も残る。
「……嘘じゃねえよな?」
「……こンなことで嘘はつかない。ソもそも、症状自体は本物だロう」
声音も表情も変わらねえ…。いや、そもそもこいつずっと同じ表情だから全くわからねぇ。わからねぇ、が…。
―――怯えるアスナの反応を見て即座に方向を切り替えた上、腕がべきべきにへし折れていながら敵だったやつの体を気遣う姿。
実際に目で見た限りじゃ、こいつはそんな悪い野郎じゃないのかも知れねぇ。だが、それだけに解せねえ。ならなんで、こいつはこんな場所を――。
そう思っていると、通信機(あれで壊れてなかったのか)から会場にいるカリンの声が届く。
『…ダー…! リーダー! やっと繋がった! さっきの爆発音は一体? 凄い破砕音も聞こえてきたし、そっちはどうなっているんだ』
「……カリンか。こっちは……まぁ、何っっでか妙なことになっちゃいるが…。……ほぼ負けみたいなもんだ」
『なっ…ネル先輩がいたのに…!? あ、でもこうして話せてるってことは…無事なのか?』
「無事…。あたしもアスナも、無事っちゃ無事だ。アカネが爆発に巻き込まれたが……まあ、地下に避難させたっつってたから、多分大丈夫だろ。……それよりも、そっちの状況は? オークションはどうなった?」
『う、うん…。あの大爆発でここと繋がってる建物が倒壊して、こっちは大混乱だ。客もスタッフも大騒ぎだったし、それに乗じてオーナーが逃げようとしてたから一応撃ち抜いて拘束してある。リストに確認された限りじゃ薬物どころか、やっぱり生徒も品物にある。依頼の件がなくても拘束するには充分だ。……保安部も突入して、一応品物の購入者も拘束した。事実確認とかは後でヴァルキューレに引き渡されてからだと思う』
通信機越しに連絡を取り合っていると、内容を聞いていたのか不眠蟲が口を挟む。
「待テ、違法薬物? 生徒の売買?」
『ネ…リーダー、その声は?』
「あー、ここの警備してた不眠蟲だ。ややこしくなるからあたしは説明しねぇ。……んで、テメェその反応、知らなかったのかよ」
「……初耳だ。ソんなことヲ依頼されテいたら断っている」
「……チッ、少しは驚いた顔くらいしろよ。……はぁぁぁぁ、こうなるんならハナッから問い質しときゃ余計な戦闘もなく任務達成出来てたのかよ…」
ネルは心底落胆した様子で脱力。そのせいで更に胸が傷んだが、だんだんむかっ腹が立ってくる。
と、ヤツが立ち上がって扉の前に移動する。
「……契約違反だ。オレはココの警備とは、モう無関係だ」
「…まさか」
次の瞬間、ゴギンッと歪に鉄骨が捻れるような音と共に商品庫の扉が開け放たれる。どうやら、ロックのかかっている場所のみを破壊したようだ。
『な、何だ今の音は!?』
「……気にするナ。押収と、保護ガ必要だろう?」
手を差し伸べられるが、それをはたいて自ら体を起こす。アスナも呼んでいよいよ中身とご対面だ。……つかコイツ、やっぱ背高いな…。
そして扉をくぐった瞬間、厚さ70cmはありそうな巨大な扉――しかも明らかに鉄なんかより硬い材質――を貫通した一つの穴。
あのときアスナからズラして刺さってたが、完全に貫通してたのかよ…。それに今さりげなく扉も軽々開けたな。
「……これ全部か?」
「なーんかやな感じ…」
そこには、調度品と言われればそう思うんだろうという程度には揃えられた絵画や壺、置物などがあり、けれど読み上げられるリストの数を考えればその殆どに薬物が隠してあるということだ。
「…って、オイ。肝心の攫われた奴が一人もいねぇぞ」
『そんな筈は…』
「ここをこうして……あれは…アッチかな?」
「おいアスナ何やって…ホントに何やってんだ?」
疑問をカリンに叩きつければ、視界の端でチョロチョロと動き回るアスナの姿。違法薬物が入っているかもしれない物が置かれている部屋で何やってるんだと注意しようとしたが、その実態はアスナが指した彫像を不眠蟲が指示通りの位置に向けて回転させている光景だった。
どうやら他の調度品と違って動物をモチーフにした7つの像だけは部屋に備え付けてあるものらしく、遊ぶなと一喝しようと思った瞬間、カチッと音がして床の一部が沈み地下へ続く階段が表出する。
「……ふう、何で解った?」
「何となく、こうしたほうがいいかなって?」
「……こういう仕掛ケ*2には慣れテイる」
頭が痛い話だ。考えるのも面倒臭くなったネルは思考を放棄して足早に地下へ赴こうとし…。
「あ?」
「……待て。マスクくらいシテいけ。強靭な肉体とヘイローのあル生徒の売買、個人デ拘束するナラともかク、売りニ出してイル以上、
そう促され、それなりの処置という言葉に嫌な予感をひしひしと感じながら階段を下ると――――
「オイ…確か、この件での行方不明者は7人だったな」
『うん。セミナーの子の友達を含めて7人』
「……じゃあ、今見つかったぜ。……無事とは、言い難いがなっ!」
――――むせ返る様な嫌な臭いと、手錠足枷、首輪をつけられながら虚ろな顔で倒れ、座り込む7人の生徒たちの姿があった。
そう、生徒の売買とは、拘束した状態で違法薬物を過剰に摂取させ、依存症にした状態で管理可能な状態にしていたのであった。
最後やり過ぎたかな…?いや、でも色彩に比べればまだ現実的なやつだし……、クソボケリアンちゃんがポイ捨てした暗黒要素をここで補っていく形で。僕も来たで、こっち側(天上天下唯我独尊)
因みにこの話してる間もリアンちゃんの右腕はボッキボキのベキベキという…
対策委員会編が終わったら幕間を書こうと思います。選ばれなかったものは作中や前書き、後書きでサラッと乗せます。因みに全部を選ぶと本編が遅れますがちゃんと読めます
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