草原を時速110キロで駆ける陸上最速ハンターのチーターが、かつて絶滅したインドで生息数を増やしている。3年前に連邦政府や地方州政府が始めた「チーター・プロジェクト」によって、アフリカから計20頭を移送し、繁殖させることに成功したからだ。インドは今後も新たな受け入れを計画している。
インドで子供の生存率60%超
インドのチーターは七十数年前、すみかを追われたり、狩猟に遭ったりしたために絶滅した。2009年、外国からチーターを運んでこようとのアイデアが国内で本格的に議論され始め、22年9月17日、モディ首相の72歳の誕生日に合わせて、ナミビアから空路で移送された8頭が中部マディヤプラデシュ州の国立公園に放たれた。さらに翌年には、南アフリカからも12頭が空輸された。