日本ハムは20日、「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」第6戦でソフトバンク(みずほペイペイ)と対戦し1―2で敗戦。ファイナル通算3勝4敗となり日本シリーズ進出の夢は果たせなかった。
先発・達は立ち上がりから威力ある直球と鋭く落ちるフォークを中心にソフトバンク打線を圧倒。2回まで一人の走者も許さない完璧な投球を見せた。
だが、3回一死から連打で一、二塁の窮地を招くと、続く周東を一ゴロに仕留めながら一塁手・清宮の二塁への送球が一走に直撃。ボールが左翼前に転がる間に一走の生還を許し先制された。
さらに同点で迎えた5回には四球と2安打で二死満塁のピンチを迎えると2番・川瀬に右前へ適時打を運ばれ失点。再びリードを許した。
達はその後、6回にも安打と四球で二死一、二塁としたところで無念の降板。チームに勝利を呼び込めなかった。
一方、打線は1点リードされた4回一死二塁の好機を作ると、4番・郡司が左翼線へ適時二塁打。すぐさま同点に追いついた。ただ、その後は相手先発・モイネロの巧みな投球術の前に7回まで得点を奪えず。8回以降も相手救援陣に封じこまれ投手陣を援護できなかった。
新庄剛志監督(53)は試合後、ファイナルの戦いを振り返り「めちゃくちゃいいファイナルだったし、いいシーズンでしたね」と笑み。その上で「シーズン通して頂点を取ったソフトバンクさんがやっぱり日本シリーズに…、1位同士が行くのが日本シリーズなんで。僕たちが行くべきじゃないと。でも来年はまだまだ強くなるので。ダントツで優勝して日本シリーズに行く準備をします」とソフトバンクの強さをたたえながら来季の雪辱を誓った。
また来年のチーム構想については「選手のさらなる成長」を期待しながらこう続ける。
「まだまだ個人成績を見たらやっぱりそこまで良い成績を残していないので。もう1ランク成績を上げていけばさらに強いチームになると思う。もうある程度強くなっているので来年は固定したメンバーで戦っていけるような準備はしていきますが…僕ですからね(笑い)。でも、ファイターズは今のところ(選手が成長して)2チーム作れたんで。そっから1チームに絞っていってね。来年、強いファイターズを見せたい。今日勝ったらシャンパンファイトの準備、舞台は作っていたんですけど…キャンセル料を払います(笑い)」
最後はいつも通り悔しさを笑いに変えながら来季の戦いに向け気持ちを切り替えていた。












