ショパンコンクール、桑原志織さんが4位 「やり切ったかな。光栄」
ポーランドの首都ワルシャワで開かれた第19回ショパン国際ピアノコンクールの最終審査の結果が21日未明(日本時間の同日午前)に発表され、桑原志織さん(30)=東京都出身=が4位に入賞した。進藤実優さん(23)=愛知県出身=は入賞を逃した。1位は米国のエリック・ルーさん(27)だった。 【動画で解説】オンライン配信でも変化 時代を映すショパンコンクール 桑原さんは東京芸術大学とベルリン芸術大学大学院で学んだ。2016年のスペインのマリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール、17年のイタリアのビオッティ国際音楽コンクール、19年のイタリアのブゾーニ国際ピアノコンクールでそれぞれ2位に入った。今年は、ショパン国際ピアノコンクールと並んで世界3大音楽コンクールとされるベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)で最終選考に進んだ。 桑原さんは入賞者の発表後、朝日新聞などの取材に対して「演奏に関しては自分のできることはやり切ったかなと思っているので、結果がついてきて光栄だなと思います」と述べた。 ショパン国際ピアノコンクールは1927年に始まり、5年に1度開かれる若手ピアニストの登竜門。コロナ禍の影響で1年延期された2021年の前回は、反田(そりた)恭平さんが、1970年の内田光子さんと並ぶ日本出身者で最高の2位に51年ぶりに入賞した。 今回は世界各国・地域から過去最高となる642人のピアニストが応募。予備審査の通過者に、ほかの主要コンクールの受賞者を加えた計84人(うち日本人は13人)が出場し、3回の予選を経て11人が本選に進んでいた。(ワルシャワ=寺西和男)
朝日新聞社