国民民主・玉木氏「二大政党制ほぼ困難」 多党化時代のルール必要
国民民主党の玉木雄一郎代表は1日、東京都内で講演し、現在の政治状況では二大政党制の確立はほぼ困難との見解を示した。「多党化の時代に入り、どのように政策を決定し、政権運営するかという新しいゲームが始まった」と指摘。多党化は悪いことではなく「新しいルールが決まっていないことが問題だ」とも述べた。
従来型の政策では現役世代の支持を得られないと強調。「ポピュリズムと批判されるが、分かった上だ。国民の思いにマッチしつつ、現実と折り合いをつける政治が求められる」と分析した。
「どの政党も過半数を取らない時代が恒常化するなら、衆参両院で予算を伴う法案を出せる規模になれば政策実現能力が高まる」と主張し、そのために次期衆院選は51議席を目指すと重ねて訴えた。〔共同〕
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(更新)- 富崎隆駒澤大学法学部政治学科 教授、駒澤大学ジャーナリズム・政策研究所 所長ひとこと解説
多党化現象は「当面」続くとしても、極端な多党化と少数与党政権の常態化は、日本が大国として民主政治を運営していく上で望ましいとは断じて言えず、中長期的に国力を毀損する可能性が極めて高い。また、現行の衆院選挙制度には政党集約を促す力があり、多党化は持続し難い 中期的には ①自民党が野党分断と連立で「一党優位」を再構築するか ②野党が衆院候補者の予備選等を通じて「二大ブロック型政党制」を形成するか に収斂する可能性が高いと評者はみる。 「安定的政権交代のある政党政治」の実現は、日本の民主政治の最も重要な目標の一つであり、玉木氏には目先のポストや党勢だけではなく、日本政治の進化を見据えた行動を求めたい
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