両親も知らなかった「死んだンゴ」 がんで死去した津別の元北大生・中山さん最期の日々 がん研究機関への寄付急増

北海道がんセンターで闘病を続け、12日に22歳で亡くなった中山奏琉さん=9月30日(家族提供)

 【津別】希少がんを患い、12日に22歳で亡くなったオホーツク管内津別町出身で北海道大の元1年生、中山奏琉(かなる)さんが、交流サイト(SNS)に自身の死を報告する投稿を載せて話題になっている。亡くなる直前、公開日時をあらかじめ指定できる予約投稿をしたとみられ、死の2日後に中山さんのX(旧ツイッター)に表示された。閲覧数は投稿から1週間の21日時点で3億回を超え、ネットを通じて闘病の様子を発信してきた明るい人柄も相まって、全国のネットユーザーから哀悼の意を込めた寄付ががん関連機関に相次いでいる。

■突然投稿された「グエー死んだンゴ」

 「グエー死んだンゴ」。こんなネットスラング(俗語)が14日、中山さんのXに突然投稿された。まるで死後の投稿にも見えるインパクトから閲覧数は一気に増加した。

中山さんがXに投稿したメッセージ

■全国大会に出場

...
購読すると記事の続きを読めます
デジタルコース、紙面コースの方は
記事に戻る
希少がん、国内20%占める 31臓器など新分類
希少がん、国内20%占める 31臓器など新分類
話題の関連記事
がん患者79%「自分らしい生活送れている」 国立がん研調査 前回から大幅増
北海道のがん「助かるはずの命」5年で1万人超 肺がんは全国ワースト
北海道のがん「助かるはずの命」5年で1万人超 肺がんは全国ワースト
山田邦子さん「がんは誰でもなる可能性」 乳がん体験語る
山田邦子さん「がんは誰でもなる可能性」 乳がん体験語る
乳がん新治療薬 札幌医科大の研究から誕生 がん細胞のみ標的、副作用少なく
乳がん新治療薬 札幌医科大の研究から誕生 がん細胞のみ標的、副作用少なく