記事一覧
抹茶バブル最終章─善意の燃えカスと、俺たちの残り火─第8回
「抹茶の未来は明るい」とか言ってるやつ、まだ夢見てんのか。
こっちはもう、明るいどころか、
目の前の茶園が静かに消えてく音しか聞こえねぇんだよ。
このnoteを書いてるのは、静岡の山奥で、今もお茶を作ってる農家です。
「茶農家で製茶師」。だけど、世間的には日本一ロックな茶農家。
先祖代々お茶をやってきた家に生まれた。
今はもう、耕作放棄されかけた山の茶畑を、自分の手でなんとか守ってる。
…
養分にされる農家たちー構造を見抜くためのチェックリストー第7回
はじめに「抹茶バブル、最高!夢がある!」とか言ってるヤツ、全員前に出ろ。ぶっ潰すから。
……って言いたい気持ち、あるよね?
でもちょっと待て。
もう搾取されてる側かもしれない。
この回は、
“今、自分がどこに立たされてるか?”を冷静に見極める回。
言葉の銃をぶっ放す前に、自分の防弾チョッキ、着てるか?って話。
「応援されてるはずなのに、なぜか胃が痛い」
「伝統を守ろうって言われたけど、なぜ…
抹茶バブルで農家の9割は潰れます─ノーリスク善人に効く殺し文句集─【第6回】
今回の結論を先に書いておく。
これに集約される。
はじめに黙ってるだけじゃ、もう足りない。
というか、黙ってるのが“大人の対応”だと信じてたら、
そのスキにリスクはぜんぶ現場に押しつけられてました──って話。
「目つきだけで牽制する」ってスタイルも、たしかにロックだ。
でも、それだけじゃ限界がある。
空気は変えられても、構造は変わらない。
この連載は、抹茶バブルの裏で誰がリスクを負って、…
抹茶バブルとクソコンサル─黙ってる農家がいま一番怖い─(第5回)
もう騙されない。構造を理解した者の静かな反撃前回ぶっ叩いたのは、抹茶バブルの裏でノーリスクで甘い汁すすってる連中だった。
「文化を広めたい」とか「伝統を未来に」とか、うわべだけの言葉でパウダー売って、
リスクは全部、現場に押し付け。
「誰が得して、誰が沈んでるか?」
それを全部、構造でぶった斬った。
で、今回はその続きをやる。
「じゃあどうする?」って話になるんだけど、
あらかじめ言っとく。…
「中間搾取」で殺される抹茶─文化を売る顔した搾取屋たち─【第4回】
※先に謝っとく。今回、9000字あります。読むのに20分くらいかかるよ。
軽い気持ちで読もうとしたなら、ごめん。
でも、逆に言えば、9000字で済んでること自体が奇跡かもしれない。
だってこのMATCHAブーム、ちょっと茶葉を挽いて抹茶ラテでも飲んでれば済むような、ふわっとした話じゃないから。
それっぽい言葉や美しいパッケージの裏側で、どんな構造が走ってるか。
ちゃんと見ようと思ったら、表層…
「抹茶使用」の9割はニセモノです。──でも、誰も責任を取らない構造。第三回
それ、“抹茶のコスプレ”かもしれない。石臼も、被覆も、一芯二葉も、すべてすっ飛ばして。
あるいは、“それっぽさ”だけは残して。
──でも、袋にはこう書いてある。「抹茶使用」って。
それ、何を使って、どう作られたか、知ってるか?
市場には今、“それっぽい粉”があふれている。
秋に摘んだ露地物の番茶。被覆なし。
従来の荒茶ラインを代用して乾かし、即・粉砕。それでもラベルには堂々と“抹茶”の文字。…
MATCHAはカネで挽く─誰も語らない抹茶製造の地獄絵図─第二回
はじめに|俺は抹茶を作っていない。てん茶の栽培も、石臼で抹茶に挽くのも、専門じゃない。
だからといって、黙っていようとも思わない。
いつもは茶畑でギターを鳴らして、「Oasisはいいぞ!」とか叫んでるだけの者だ。
でも、今の“抹茶バブル”に、ただの茶農家として感じる違和感は確かにある。
前回は、その構造的なリスクと、最悪のシナリオをぶちまけた。
煽るだけ煽って終わりじゃ意味がない。
だから、…
MATCHAで世界を?冗談じゃない。─農家の借金で回る抹茶バブルの話、抹茶ブーム─第一回
今、“MATCHA”が熱いらしい。
静岡新聞でも毎日何かしらの抹茶関連の記事がある。
SNSでは、緑の粉を振りかけたラテやスイーツが「ZEN」「スーパーフード」ってもてはやされて、湯気がスローで踊ってる。
その熱狂は、インフルエンサーだけじゃない。問屋、商社、小売店、飲料メーカー、行政、JA(農協)。
みんな一斉に「抹茶ブーム」に乗っかってきた。
「煎茶はもう古い。これからは抹茶の時代だ」
「…









