なぜ「FUJIYAMA」の高額広告料は運営陣に届かないのか?—VRChat人気ワールドの「お金の不透明性」を追及する
1. 導入:総来場者数1000万人目前! 高額収益と「ボランティア」の矛盾
VRChatのワールドで「一等地」と言えば、間違いなく「FUJIYAMA」でしょう。その集客力は、広告を出す側にとっても、喉から手が出るほど魅力的なものです。
日本語話者ユーザーにおいて最も知名度が高いワールドも「FUJIYAMA」だと考えます。
まず、その規模を見てください。
総来場者数(2025年10月20日現在、僕が確認):9,987,637人
月間来場者数(2025年9月時点):537,287人(運営トップ @chihaya_369氏のポストより )
🗻☀️ おはちは ☀️🗻
— CHIHAYA⛩ちはや (@chihaya_369) September 30, 2025
📊 2025年1月〜9月末の、日本の人気パブリック交流ワールド上位8ワールドのアクセス動向です。
スタンミ効果で大きく増えたあと、一定の離脱を経て落ち着き、
現在は横ばいから緩やかな上昇傾向にあります。
全体として安定した利用が続き、コミュニティの成熟が見られます。… pic.twitter.com/hy967jQNEf
この圧倒的な数字があるからこそ、FUJIYAMA公式広告案内サイトには広告料「1枚約30,000円」という高額設定がされているわけです。この価格設定自体は、ワールドの規模的には妥当だと僕は思っていました。
僕がこの記事を書いたきっかけ
そんな中、僕がこの記事を書くことを決意したきっかけは、FUJIYAMAの主要イベント「納涼祭」の主催代理を務めた運営陣の一人(@sinsin000444氏)のXポストを見たことです。
勘違いされてる方が多いので明言いたしますが、
— シンシン (@sinsin000444) September 29, 2025
FUJIYAMA運営はボランティアです
一銭も頂いておりません。
マジで1円も貰ってません。
たまにご飯奢ってもらうくらいですね。
彼女はなんと、「広告報酬は一切受け取っていない」「(ワールド運営は)ボランティアである」と公言したんです。
僕自身の話になりますが、納涼祭には「参加団体の一つ」として関わっていました。 だからこそ、運営陣がどれほどの労力を捧げているか、身に染みて知っています。総来場者数1000万人目前の巨大ワールド運営が「報酬ゼロ」? 発生しているはずの約3万円はどこへ消えたのか? このお金に関する極度の不透明性は、VRChat経済圏全体に関わる大問題だと感じ、今回ペンを取りました。
「FUJIYAMA」の広告掲載について纏められたnoteも併記させていただきます。
2. 「消えた広告料」の根源にある運営体制の不透明性
まず確認したいのは、お金は確実に動いているという事実です。広告主は、公式ソースに基づいて約30,000円を支払っています。
にもかかわらず、運営の重責を担う人物ですら報酬を受け取っていないと公言する。これは、FUJIYAMAの運営体制において、「お金を扱う人・部門」と「ワールドを運営・維持する人・部門」が、金銭面で完全に分断されていることを強く示唆します。
実態として、収益に関する情報が、一部のコアメンバーにのみ留まり、現場で汗を流す運営陣には共有されない「情報格差」と「役割の分断」という、致命的な構造的欠陥があるように見えるのです。
3. 広告料「約3万円」を徴収しているのは誰か?—不透明な中間構造の追求
僕の知る限り、運営陣に届かない広告料の行方は、この不透明な中間構造によって引き起こされている可能性が高いです。
(追求1)外部の広告代理事業者による「独占」
可能性: 広告を専門に扱う外部の業者が、「広告掲載権」を契約によって確保し、販売・料金回収を全て行っているケース。
不透明な点: もしそうなら、なぜ運営陣の多大な労力に見合った還元がないのか? 契約が、ワールドの初期制作者など、運営陣全体とは別の立場の者と結ばれている可能性があります。主催代理のポストは、「不当な契約内容に対する抗議」と受け取るのが自然でしょう。
(追求2)特定のコアメンバー・技術者による「内部管理」
可能性: 運営陣内の一部の人物や、ワールドのシステムを提供したクリエイターが、広告システムと収益を独占的に管理しているケース。
不透明な点: 総来場者数1000万人規模のワールドで、主要イベントの主催代理という重鎮ですら収益状況を知らない、あるいは報酬を受け取れていないというのは、内部の統治体制と倫理観の欠如を強く示唆します。
4. VRChat経済圏全体への警鐘
クリエイターの「ボランティア化」の危険性:これほどの規模のワールドを熱意だけで支える運営陣は、本当に尊敬に値します。しかし、収益が発生しているにもかかわらず「ボランティア」で支えられる構造は、いつか熱意を食い潰し、ワールドを閉鎖に追い込みかねません。
運営体制の健全化の必要性:FUJIYAMAという成功事例ですら、お金の流れが不透明であるという事実は、他のワールド運営者にとっても他人事ではありません。収益分配のルール、会計の透明性、情報の共有は、コミュニティ運営の最低限のルールとして確立されるべきです。
5. 結論:収益の不透明性は断じて否めない、今こそ透明化を求める
FUJIYAMAの広告料「約30,000円」は、巨大ワールドの裏側で、不透明な中間構造の内部に消えている可能性が極めて高いです。主催代理のポストが示したように、この収益に関する不透明性は「否めない」と断言できます。
FUJIYAMAは、VRChatのコミュニティの象徴です。このワールドが今後も健全に運営されるためには、運営陣が安心して活動できる経済的な基盤が必要です。
だからこそ、広告収益のフローの完全な透明化が不可欠です。FUJIYAMA運営(およびその収益に関わるすべての関係者)に対し、この「ブラックボックス」の開示と、運営陣全体への公平な報酬分配の仕組みの構築を僕たちは強く求めます。
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広告費を舐めてるように感じます。3万円の掲示で何人アバター買ってくれる買って話しです。 ボランティアってのは無償で同士ややりがいを元に集まるものです。あなたのnoteは水を差す行為だし、弱った人を攻撃しているようにしか見えません。 ワールドの提供者と広告を出す人、それぞれ利点があって…
さすがにちょっと限度を超えているようなので・・・。 ・客観性と事実性にかなり欠けています。記事としてかなり主観も多いようですが、どの程度までデータが取れているのでしょうか。Fujiyamaの運営や組織構造、収益構造に関してどの程度まで把握されているかも執筆に必要かと思います。 ・広告費の…
運営陣とは、オーナーなのでしょうか?無給で集められたボランティアなのでしょうか? 現日本において一般的にボランティアに、お金の使いみちを公開されることは少ないです。 公開することが、常識や義務と言うことはありません。
発言者の真意確認や許諾を事前に得ずに後付後出しでポストを引用する行為は、偏向報道するマスコミと同種のやり口なので先ずそこを修正されると良いかと思います。 引用しました ではなく どのような意図で発言されたことでそれを引用しても宜しいですか と手順とステップを踏むのが"修正"です。 …