-ガーディアンの成り立ちについて-
某国の内乱に端を発した地域紛争。
当初後方支援を行っていた我が国は、なし崩しに戦闘へ参加していった。
戦いは長きに渡り、我が国の被害も甚大な物に及んだ。
幸い国土への被害は軽微で済んだが、あれほど繁栄していた経済は凋落の一途を辿った。
かつては神聖な学舎とまで称された学校も、教師の質は落ち進学率も下がる一方であった。
教育問題を憂えた時の教育庁長官は、大規模な学校制度の改革を断行。
長規模な一貫教育、飛び級、大学への無試験入学などが採用され、学ぶ意志のある者がその能力を真に発揮できる環境が整えられた。
子供達は再び学校へ戻り、高度な知識を持った若者が傾きかけた社会に飛び立っていった。
彼らはその知識を生かし、生活水準は戦前のそれを上回るまでに回復した。
戦争による人材不足の中、即戦力として社会を動かす立場となった彼らは、何よりもまず教育を重要視した。
大企業による学校経営、多額の寄付金、奨学金……。
だがそんな苦労を知る由もない現代の学生はその場限りの快楽に身を任せ、ただ与えられる物を受け取る、漫然とした生活を享受していた。
刹那主義が蔓延した学校は再び荒廃の道を進む。
暴力と無気力が学内を支配し、学校経営者はその頭を悩ませた。
その結果学校経営者は、生徒による自警団の結成を提案。
各学校には学校側と生徒組織が共同して結成した自警団、通称ガーディアンと呼ばれる組織が誕生した。
彼等ガーディアンは混乱した学内の秩序をその実力を持って回復していった。
現在。
旧行政区分では、名古屋市に当たる都市。
ここには多数の大企業、自治体、中央政府が共同管理する高校が存在し、小学校からの一貫教育により数多くの優秀な人材を輩出している。
そしてこの学校にも、ガーディアンは存在する……。
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