東海大病院に是正勧告 医師らの長時間労働・未払い賃金で労基署
東海大医学部付属病院(神奈川県伊勢原市)が、労働基準監督署から医師らの長時間労働や未払い残業に関する是正勧告や指導を受けていたことが、関係者への取材で判明した。病院関係者は「残業代を病院側に請求しても、『未払いはない』と門前払いされた」「当直で救急対応をしても勤務時間には計算されなかった。翌日も通常勤務が普通だった」などと証言する。 【図解】過労死レベルも 病院常勤医の残業実態 病院関係者によると、院内から未払い残業代の支払いを求める訴えがあり、労基署が2023年9月に立ち入り検査に入った。24年5月に、長時間労働や未払い残業に関する調査、長時間労働者の産業医への報告体制の不備など、計11項目の是正勧告と4項目の指導票の交付を受けた。 医師らを支援する労働組合の関係者は、病院の医師の長時間労働について、「健康被害が心配なレベルだ」と指摘する。病院の24年度の「医師労働時間短縮計画」によると、22年度実績で年間の時間外・休日労働時間が2000時間を超える医師が約30診療科のうち11科におり、臨床研修医にもいた。過労死ラインである年960時間の倍以上にあたる。 病院は毎日新聞の取材に「労基署の指導の下で適切に対応している」とコメント。是正勧告の詳細は取材に応じなかった。【宇多川はるか】