ユウリとキバナは、ガラルの刑務所へと足を運んでいた。目的は当然…
「やあ!ユウリくんにキバナくん!私に会いに来てくれたのかな?嬉しいねえ!」
ダンデ失踪事件の最有力容疑者——ローズに面会するためである。
「御託はいい。あんた、ダンデと会ったかい?」
「ダンデくんと?いや、数ヶ月前に面会に来てくれたっきりだけど…どうかしたのかな?」
「本当ですか?」
「本当だよ、どうして嘘をつく必要があると?」
そう聞かれ、ユウリたちはローズにダンデが失踪したことを話した。ローズはかなり驚いている様子だった。
「なんと…あのダンデくんが失踪ですか。これはまたとんでもない事件だね…」
「はっきり言うが、オレさまたちはあんたが最有力容疑者だと睨んでる」
「とんでもない!私にそんなことをする力はないよ!そもそも私はずっと刑務所の中にいるからね」
「ふーむ…」
ローズには心当たりがないようだ。否定するどころか監視カメラを確認してもいい、とまで言っている。本当に犯人はローズではないのか?
「でもそうか、ダンデくんが…もしかすると、ウルトラホールが出現したのかもしれないね…」
「ウルトラホール?」
「かつてアローラの高名な博士、モーン博士が異世界との扉…ウルトラホールを研究している時に行方不明になった事件があってね…もしや、それが関わっているのかも?」
ユウリの脳内には、アローラで起きたあの洗脳事件がよぎっていた。まさか、ガラルでもあの異常事態が発生しているのか?
「とはいえ、私としてもダンデくん失踪はいただけない。何か力になれることがあったら言ってくれたまえ」
「……はい」
ローズに背を向け、ユウリたちは刑務所から出ていった。ユウリもキバナも、悶々とした表情だった。
「そうか、ローズ委員長は関係なしか…」
「キバナさん…私、カンムリ雪原に行きたいです」
「は?おいおい、お前までカンムリ雪原に行っちまったらどうなる?」
「それでも!このままダンデさんが見つからないよりはマシです!」
ユウリはまっすぐにキバナを見つめる。そのまっすぐな視線に、キバナはため息をついた。こういう時のチャンピオンどもは、人の話を聞かない。キバナが、1番知っていた。
「…わかった!ゴタゴタはキバナさまがなんとか纏めといてやるから、お前はとっととダンデを見つけてくるんだな!!」
「はい、ありがとうございます!!」
こうしてユウリも、ダンデ捜索隊に合流することになったのだった。
その頃 カンムリ雪原にて
「うう…雪が激しくなってきましたね」
「本当だな、一旦洞窟かどこかに入るか」
「ほみ!」
フランが指差す先には、大きな洞窟があった。一同が急いで洞窟に入ると、何やら灯りのようなものが見えた。
「なんだろう、ランタンかな?」
アマネが触れようとすると、灯りはオレンジ色に光り、地響きとともに上昇していった。
「………え?」
そこに姿を現したのは、門松と十二単を合体させた、ロケットのような何かだった。
活動報告にも書きましたが最近うつ気味なので投稿頻度落ちます。申し訳ありません。