第735話 ふぉっふぉっふぉ、儂がカボスクール初代理事長の

 ふぉっふぉっふぉ、儂がカボスクール初代理事長のアーバン=ネフィスじゃよ。

 実はこっそりカボスの文字が入っているのがポイントじゃよ?

 

 ふぉっふぉっふぉ――……


 で? 理事長って何するの?


 色々あって俺がネバンが通う予定の学校の理事長って事になったんだけど――


 わかんないから周囲に聞いたら、特に何もしなくて良いってさ。

 俺に与えられているのは義務じゃなくて、権利だそうだ。


 つまり、学校をこうしたいって意見がある時だけ、口を挟んで良いし、それ以外の面倒な仕事は一切やらなくて良いそうだ。


 ……それは理事長というか暴長先生――


 ちなみに、学校は基本的に無料で通ってもらうつもりなので、理事長としての給料は申し訳ないが少ないと言われた。

 

 ……むしろ何でそんなんで給料が貰えるのかが分からない。

 これアレだろ、後々理事長の使い込みが発覚した! とか言って問題になって切り捨てられるヤツだろ!


 いや、使い込みどころか一切仕事していないという大問題が先に来るんだけど……


 まぁ良いや。


 好きに口出しして良いと言うならそうさせてもらおう。


 先ずは制服のデザインかな。

 通学中の学生服は日本の学生服をイメージして、その中でもブレザーっぽいちょっと格好良い感じのやつを服ちゃんにデザインしてもらおう。


 運動着は近未来っぽいデザインのヤツが良いかな。


 例のピチピチパイロットスーツは……多分出番はないかなぁ……。

 貴族の女子じゃなくて平民の女子なら嫌がらずに来てくれるかも知れないが――


 あ~……ゴーレムの操縦の授業はどうしようかなぁ……

 アーキセルだと、授業に盛り込んで無理矢理やらせるのは違うなぁと思って止めて部活動って感じになったんだけど……


 まぁ、週に2時間ぐらいな盛り込んでも良いか?

 体育と似たような物だと考えよう。

 アーキセルと違って、カボシティでは絶対にゴーレムの操縦が出来た方が良い、そんな街にしていきたいしな。


 嫌がる子供もいるだろうが、多くの子供は普通の授業より喜んでくれる事だろう。


 という事で、授業に使う学校用ゴーレムも大量に用意して、グラウンド横に次元収納タイプの格納庫を設置、そこに大量に放り込んで置いた。


 ちなみにデザインはアーキセルの王立学園の物と似たものになっている。


 他は何に口出ししようかぁ……


 授業の内容に関しては、俺から口出しする事は特にないんだよな。

 魔法陣の授業は特に力を入れて欲しいって事ぐらいか?


 おっと!

 肝心の授業を忘れるところだった。

 ロボットのデザインに関する授業!


 あ~……でも、これってどうなんだろう。

 ウェインからの留学生相手に試して見た結果、結局興味を持ってくれたのはリ・マグだけだったしなぁ……授業で無理矢理分からせるよりも、やっぱり街に溶け込む方が大事か――


 うん、無理に授業にする必要はないかな。


 後は……学校行事とか、修学旅行先をどうするだとか、林間学校とか、運動会にどんな種目を加えるだとか――……これだ!

 運動会の代わりに、ゴーレム操縦大会を開催しよう!

 あ~いや、運動会はそれはそれであっても良いんだけど――


 ゴーレム弾入れ――じゃなくて玉入れ、ゴーレム大玉転がし、ゴーレム騎馬戦、ゴーレムリレー……ゴーレムの操縦の授業を必須かしたら、このアイデアいけるんじゃね!

 ぶっちゃけ、運動会よりも心からネバンを応援出来る気がする。


 鉢巻の代わりに、赤いショルダーアーマー、白いショルダーアーマーみたいな感じで色分けしたショルダーアーマーでチームを分けると良いだろう。


 こうなってくると、もっと学校中にゴーレムを蔓延らせたい。


 掃除も全部ゴーレム、給食を運ぶのもゴーレム、警備員もゴーレム――良いじゃない!


 くっくっく――覚悟しろよお子様方!

 将来立派なロボット好きになれるように、子供のうちからたっぷりとロボット漬けにして差し上げるぜ!




 と、息巻いて意見をまとめた物を提出してみた。


 で、今までだったらサリー辺りにチョップでも貰って没になる流れだと思うのだが――


「……ふむ。良いと思います。ではこの様に話を進めましょうか――」


 まずヨハンが許可してくれ、ニーナもヌゼも特に文句はないと言う。

 ……え? 本当に良いの?


「ただ、これだとアーバン様に色々と手伝って頂く事になると思いますが――」


 ヨハンが軽く申し訳なさそうな表情を見せる。


「あ、いや、それは全然構いません。自分で言い出した事ですし――どうせ大した手間ではありませんから」


「流石アーバン様、心強いお返事ですね。それでは、詳細を詰めて参りましょう」


「あ、はい」


 ……本当に良いらしい。


 ちょっと拍子抜けだが……やったぜ!

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