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『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

あゆあゆさんから『ビューティフル・ゲーム』初日レポ!!!!

2006-03-28 | ビューティフル・ゲーム
おはようございます。あゆあゆさんから『ビューティフルゲーム』初日レポを前記事のコメント欄に頂きましたので、こちらにコピーします。青山さんのファンは興奮する内容です。覚悟の上、読んでください



『ビューティフル・ゲーム』初日参戦! (あゆあゆ) 2006-03-28 01:16:04

行って参りました、本日27日の初日『ビューティフル・ゲーム』!!!

ほとばしるような若いエネルギーと、青春の甘さや切なさ、歴史に翻弄される個人、「戦い続けること」の意味・・・、途中20分の休憩を挟んで、2時間35分、私のなかで様々なことが駆けめぐったような気がしています。

なるべく落ち着くように自分に言い聞かせているのですが、興奮状態ですので、何卒おゆるしを~。青山さん、危険なぐらいにカッコよすぎますから、どうぞ皆様ご注意ください。なんと言っても、青山さんの「見せ場」、と言いますか、このミュージカルの「見せ場」は、「決勝戦」のシーンです。「演技者。」の番組に関するコメントで、「スローモーション」のことには触れましたが、それは勿論、青山ファンなら、もう感涙もののシーンです。客席に座っていながらにして一瞬「無重力状態」を味わえるジャンプの各種(スミマセン、バレエの用語で説明したら、きっともっと具体的に視覚化できますよね・・・)!とにかく、マクニーリーさんが「バレエの要素を取り入れた」というだけあります!それから、パンフレットに同じくマクニーリーさんの言葉としてあったのですが、ダンサーが学ぶ機会を作るために、サッカー教室を開いた、というだけあって、ダンスとサッカーが見事に融合したような動き、とっても迫力のある、インパクトのあるシーンとなっています。もうこれは、青山さんのためのシーンといってもよいぐらい!舞台で青山さんのああいう動きを見るのは、少年隊版、そして嵐版の『ウエストサイドストーリー』以来でしょうか。「ダンス」ということなのでしょうが、いわゆる「ミュージカルのダンス」という感じでもないような気がして、舞台をサッカー場に移した『春の祭典』と言う感じもしました。(コレとっても思いつきの感想ですので、なんだかトンチンカンなこと言ってるファンがいるな~、ぐらいに考えてください。へーまさん、バレエ初心者のたわごとだと思いますから、ご覧になった暁にはどうぞ訂正してくださいませ~~~)ちなみに青山さんは、濃い目の水色のユニフォームの11番ですよ!お見逃しなく!

それから、「パーティー」のシーン!つまり、先日のコメント欄で取り上げたサントラCD版のThe Craicにあたるシーンです。やはりこのシーン、「決勝戦」で勝ち抜いたジョンたちが、その打ち上げパーティーをするという場面で、今回の作品のダンスシーンのなかでは、一番「ミュージカル」らしい場面と言えるダンスシーンでしょうか。私個人としては、この曲、初めてサントラCDを聞いて、イントロ部分のリズムとメロディーに触れたとき、青山さんがこういう曲で踊るの見たかったのよね~~~、と無性に思ってしまったものでして、ものすごく期待していったのですが、期待を遥かに上回るものでした。とにかく「カッコイイ」のです、青山さんが!!!ダンスもしぐさも衣裳も、とにかく青山さんがカッコイイ!!!決して激しく動き回るようなダンスではないのですが、ファンの皆様なら、帰り道に「ボトルのギネスビール」を一気に飲み干したくなること間違いなし!激しくネタバレしてしまいそうなので、これぐらいにしておきます。あれはもう「罪」です。

あととても短いですが、アイリッシュ・ダンスを踊るシーンもあります。また監獄などのシーンでは、影がさす青山さんの「ダークサイド」の魅力が印象的でした。言うまでもなく、やはり舞台での立ち姿、存在感、オーラは圧倒的で、アンサンブルを引っ張っているような印象を受けました。

パンフレットには、アンドリュー・ロイド・ウェーバーとベン・エルトンの対談形式のインタビューが掲載されているのですが、ウェーバーは、エルトンの「憎しみを抱えて生まれてくる子供などいない」という草稿段階の台詞を読んで、このミュージカルのアイデアの重要さを自覚したのだそうです。それに対してエルトンは、自分の父親もナチス・ドイツからの亡命ユダヤ人であることを述べていて、その父親の少年時代の体験というものに発想を得ている、というようなコメントをしていました。今回の『ビューティフル・ゲーム』は、『グランドホテル』とは全く趣を異にする作品ですが、ミュージカルというものをつくりあげている人々をつないでいる何かを感じてしまいました。

今日は、マクニーリーさん、そして、V6の坂本さんが客席に座っておられました。休憩時間には、ホールを出たすぐのベンチに一般客に混ざってマクニーリーさんが座っていらして、談笑されていました。
取り急ぎ、乱文、興奮しすぎ初日レポですが、送信します~。


『ビューティフル・ゲーム』横田裕市さんのブログで・・・

2006-03-27 | ビューティフル・ゲーム
 いよいよ開幕ですね。全国の青山航士ファン、気持ちだけは東京に結集しているのでは・・・
 行けなくて辛い想いをされている方もたくさんおられると思います。
 そこで、というわけではありませんが、私なりに掟破りをいたします。
 今回の舞台『ビューティフルゲーム』に出演しておられる横田裕市さんのブログ"「「市」」(いち)横賃"で3月26日付け、青山さんがお写真つきで紹介されています。
 何が掟破りかというと、管理人さんがご本人様と別におられるのではない共演者の方のページに、私のようなコテコテの青山航士ファンがお邪魔するのは気がひける、まして私的なファンページで紹介するのは・・・と思い、共演者の方のブログ、日記のご紹介は見つけても控えることにしていたのです。
 でもお写真があまりにチャーミングなのと、他の出演者の方々もご紹介されているので、このような暴挙に出ました。
 リンクはこんなにお忙しい時期に許可を伺うのもはばかられるので、どうぞYahooもしくはGoogleで、横田さんのお名前で検索してください。Yahooでは現在11-20件めに、Googleでは1-10件めに表示されます。

 横田裕市さんは日本舞踊を三歳からなさっているとのことです。『二人椀久』『連獅子』『娘道成寺』など、歌舞伎ファンでもある私には一方的に親近感がわく舞台を踏まれているので、密かにブログに通わせて頂いてたのですが・・・今日は特別ボーナスを拝領した気分です。ご覧になる皆さんも深い感謝と共にお邪魔してください~。

日テレ「ズームイン!!SUPER」で

2006-03-26 | ビューティフル・ゲーム
 前の記事をアップした後、櫻井翔さんファンの方のマメさを見習って、『ビューティフルゲーム』開幕日3月27日(月曜日)のワイドショーHPめぐりをしたら・・・あ、ありました。日テレ朝5:30~8:00の「ズームイン!! SUPER」のエンタコーナーで「櫻井翔、安良城紅ミュージカル」の文字が・・・。
 放送時間帯が恐ろしく長いので、エンタコーナーが何時くらいにあるのかご存知の方、また他にワイドショー情報をご存知の方おられましたら是非教えてください♪ 

『ビューティフル・ゲーム』美術は土屋茂昭さん

2006-03-25 | ビューティフル・ゲーム
 開幕間近になりました。もう青山劇場は観客を待つだけ、という感じでしょうね~。
 美術は劇団四季で長く活躍され、現在はフリーの土屋茂昭さん。83年には劇団四季でアンドリュー・ロイド・ウェバー作品『CATS』を、また、85年の青山劇場のオープニング公演も手掛けておられるとのことです。ウェバー作品も、劇場の特徴も良くご存知に違いありません、期待大です~! 
 青山航士さんとの接点は98年の長野冬季オリンピックで、開閉会式で美術のスーパーバイザーを務めておられます。青山さんは開会式にダンスで出演しておられるのですが、ビデオなどお持ちの方、青山さんの姿も記録されているかもしれませんね。
 
 今日は5年間続いた『うたっておどろんぱ!』15分版の最終放映でした。5年前の青山さんは今の青山さんを予想していたでしょうか。始めの頃もとても魅力的だけど、私はやっぱり今の青山さんのほうがずっと素敵だと思います。また新たな番組で新たな視聴者との出逢いを重ねていかれること、とても嬉しいです。そうそう、ワルスキーノの復活もあるかも~♪
 

3月22日はアンドリュー・ロイド・ウェバーの誕生日

2006-03-22 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフル・ゲーム』作曲のウェバー卿、7つのトニー賞、3つのグラミー賞、6つのオリヴィエ賞、ゴールデングローブ賞、オスカー、国際エミー賞を受賞し、劇場は持っているわ、一代かぎりの貴族の称号はあたえられるわ、と現代の作曲家としてこれ以上は望めないほどのサクセスストーリーの持ち主ですね~。
 
 作曲以外の面ではたいへんな美術愛好家であり、コレクターでもあるそうです。また、若い頃から教会建築に関心があったということで、Open Churhes Trustとして、閉鎖されている教会を一般に公開する活動もされています。あ~、また宗教の話か~・・・と思われる方も多いと思いますが、教会と西洋音楽の結びつきは、日本では少し想像がつかないほど深いようです。
 
 再現可能な最古の西洋音楽は、6世紀のグレゴリウス教皇時代のミサ曲といわれていますし、有名な作曲家で教会のオルガン奏者だった人も多く(昔のミュージカル=歌劇の作曲家でいうとヴェルディなんかも)、ウェバーの父親もLondon Churchでオルガン奏者を務めていたとか。ソプラノ、という言葉も、もともとは神のいる天にも届くばかりの高い声、ということでsoprano(=上位にある)がそのまま声域を示すようになったということです。ミュージカルに疎い私がいうのは意味がないかもしれないけれど、とくにウェバーの女声曲には、教会音楽に通じるものを感じてしまいます。
 ウェバーは音楽の根っこのところにあるものを自分の深い部分にすえていて、それが彼をこんな桁外れのヒットメーカーにしているのかもしれません。
 
 その分野が生まれたときの根本的な要素を持っているものが魅力的、ということなのでしょうか。青山さんのダンスを見ていても、アカデミックな技術に支えられているけれど、なにかしら、「ひとが踊る」ということの原初的なパワーを感じます。それこそまだ「西洋音楽」も楽器もなかった時代にも、自然の音にあわせて、木や石を鳴らし、人間は踊っていたといわれていますし・・・うん、青山さんは太古の時代にタイムスリップしても、皆の目を引き寄せるダンスを踊っているような気がしますよね。「どうぶつケチャ」の鶴みたいに。

フジTV『劇団演技者。』で特番!

2006-03-16 | ビューティフル・ゲーム
 3月21日(火)深夜25:28~25:58(実際の日付は22日(水)午前1:28~1:58)放映フジTV『劇団演技者。』は『ビューティフル・ゲーム』特集の予定だそうです。ナビゲーターは坂本昌行さん、『ボーイ フロム オズ』の再演の噂が少し現実に近づいた気がします。
 特集番組もないし・・・とぼやいたとたんに朗報です。変更がある場合、分かり次第お知らせしますが、皆様も事前確認のほど~。楽しみですね♪

ベン・エルトンの「どこでもドア」

2006-03-16 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフルゲーム』の脚本・作詞ベン・エルトンのインタビューによると、この物語を世界の紛争地をめぐる旅のような構成にするというアイディアも持っていたそうです。ドラえもんの「どこでもドア」みたいな感じで、ご本人はとんでもないアイディアとして語っておられますが、日本では案外うけるかも、ですね。コメディアンでもある彼はマシンガンのように話すタイプなのだそうです、ビートたけしさんみたいな感じなのでしょうか。
 イギリスの記者たちはシニカルな人が多いので、彼がアイルランド紛争を題材にしては、ユーモアを生かせなかったことを批判的に書いている記事を目にしましたが、たけしさんも映画では北野武というまったく別の面を見せてくれますし、人を「笑わせる」人たちの心のうちは誰よりも繊細で複雑ということかもしれません。
 幸い日本はいわゆる紛争地でなく、エルトンの「どこでもドア」が開いたら、小休止して考えてみる空間、というところでしょうか。ウェバーもエルトンも色々なところで「若い人たちに見てもらいたい」とメッセージを発していて、その条件も整っているようです。戦争も差別もない国なんてないでしょうが、少しでも良くなるように考える時間のある国で、この作品をもうすぐ見る事が出来ますね。
 
 キリスト教圏に行くと、一日一日にだれか聖人の名前がついているカレンダーを目にします。明日3月17日はアイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリックの命日ということで聖パトリックの日。たくさんの街でパレードが行われるようで、さすがは敬虔な信者の多いことで知られる国ですね~。日本でも交流団体が東京、京都などで催しをするようです。『ビューティフルゲーム』関連のものは残念ながら見かけません。どなたかもしご存知でしたらお知らせください♪ お祭りは昨日から始まっているようです。

 聖パトリック・デー

アイリッシュ・ダンス

2006-03-14 | ビューティフル・ゲーム
 昨日、あゆあゆさんから『グランドホテル』詳細レポの続きをご投稿いただきました。2月13日付けの「あゆあゆさんの『グランドホテル』詳細レポ」のコメント欄をどうぞご覧ください。芳香漂うようなあの作品にもう一度浸りたい時、これがあればもう大丈夫!
 遠方で見られなかった、という方も、とっても細やかに正確に再現されていますので是非お読みください。これ以上に詳しいレポートはどこにもありません、本当にご投稿有難うございました。

 さて『ビューティフル・ゲーム』、振付がアイルランド系のマクニーリーさんと聞いた時、ひょっとしてアイリッシュ・ダンスが見られるかな、と思ったのですが、今回の公演は特集番組もないようで、どんなものになるか全く分らないまま、あと二週間で初日! 
 せめてアイリッシュ・ダンスの動画でもないしら、と探しているうちに、6月末から7月に日本公演を行う「ラグース」というカンパニーの広告を見つけました。
 それによると、イングランドによって400年間ほどアイルランドの伝統的文化活動が禁じられていた時期があるのだそうです。にもかかわらず、アイルランドの人々が家の中で密かに親から子へ、子から孫へと伝えてきたから、この民族舞踊は絶えることなく現在も残されている、という話です。上半身は直立し、脚だけで強いリズムをたたき出すあの独特のスタイル、そういわれるとテーブルを寄せた部屋でも可能で、納得します。いっとき流行ったパラパラなんて、もろに日本の狭い部屋で鏡見て練習してるんだな、って感じでしたよね。
 「ラグース」のチラシで、アイリッシュ・ダンスはイングランドに対する「抵抗の踊り」であり「アイデンティティの音楽」と紹介されていますが、映画『タイタニック』の三等客室でのパーティーには、そんな歴史が秘められていたのですねえ。頭の中では早速『グランドホテル』と『タイタニック』がごっちゃになって、ディカプリオのようにタキシードを脱いでシャツ姿で踊る青山さんが浮かびます。アイリッシュ・ダンス、『ビューティフル・ゲーム』で見られるでしょうか~、見たいわ~。
 ・・・とはいえ、アイルランド人だから伝統的なアイリッシュ・ダンスを期待するのはやはり外人の気楽さかもしれません。「フラメンコが好き」なんていうと、スペインの若い人なんかはええ~、とトーンダウンするようです。「ワタシニホンノミンヨウスキデス」という若い人がいたら確かに私たちも「ええ~」なんですけどね。
 日本のダンサーで日本の伝統舞踊を踊る方がそんなにいるとは思われませんが、青山さんの「鶴」「三忍者」なんか思い出すと、ストレートな伝統舞踊ではないにせよ、その人の血の中にある何かが見えるのってすごく魅力的だな、と思います。マクニーリーさんはどう自分の血を表現されるでしょうか。待ち遠しいです。

『ビューティフルゲーム』と『ウエストサイドストーリー』は・・・

2006-03-11 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフル・ゲーム』、青山さんが出て、演出・振付はマクニーリーさんで主演が櫻井翔さんで・・・と言うわけで当然思い出すのは『ウエストサイドストーリー』です。
 以前にも書きましたが、ユダヤ系アメリカ人であるジェローム・ロビンズはWSS発案当初、ユダヤ教徒とカトリック教徒の対立を背景にしていたそうです。12月23日付けの「メリークリスマスと言わないで」でも触れたように、金利を得ることをはじめとして、この二つの宗教は相容れないのですよね。
 でもこの時は、バーンスタインとローレンツが1920年代にすでに同じ設定のコメディがあるからと賛成しなかったそうです。そのコメディの題名は"Abie's Irish Rose"で、カトリック教徒はアイルランド系アメリカ人、というお話。ロビンズと、彼に直接指導をうけたマクニーリーさんは、この「対立」を超える師弟関係だったのですね~。マクニーリーさんがルーツであるアイルランドを舞台に、コメディではなくミュージカルで正面から宗教的対立を描くことになったのも、日本的に言うと「縁」なのかもしれません。
 
 アメリカは新しい国で、「伝統」や「継承」という言葉ではあまり語られていませんが、ヨーロッパのオペラハウスの歴史や、日本の伝統芸能の「家」による継承はなくとも、文化の違い、過去の傷跡を超えて「人」がテーマを受け継いでいく、その歴史を刻む1ページに立ち会えるようで嬉しいです。色々な人種を受け入れてきたアメリカには、それだけ人材を一から育てる力がある、ということなんでしょうか。アメリカでダンスを学んだ青山さんの創造のエネルギーも、かなり強烈ですものね。WSSがそうであるように、ミュージカルそれ自体の表現領域を広げるような作品を期待してます。

God's Own Country

2006-03-08 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフル・ゲーム』で、繰り返し歌われる"God's Own Country"(神の御国)。「私たちが住むのは神の御国/神が望まれたよりは汚れて貧しいけれど・・・」という歌詞は、432年聖パトリックによってこの国にキリスト教が伝わって以来、悲しい歴史を重ねても、信仰の絶えることのなかった長い歳月が感じられます。この時伝えられたのは櫻井翔さん演じるジョンの信仰するカトリックです。

そのカトリックの中心であるローマのサン・ピエトロ寺院、全てが最高の芸術で構成された一大建造物で、キリスト教信者であろうがなかろうが思わず膝まづかせるほどの壮麗さです。・・・一体どれだけの財と才能がつぎ込まれたのか、想像もつきません。
 才能はともかく、お金が自然に湧いてくるわけではないので、カトリック教会もたびたび資金繰りをしました。それが世界史の教科書でおなじみの「免罪符」の発行で、早い話が地獄の沙汰も金次第、この世での罪は教会にお金を納めることでチャラにしてあげましょう、というわけです。壷を買ったらどうにかなる、というのと似ているかもしれません。当時の人々の地獄への恐怖というのは大変なものでしたので、すぐに大金が集まったようです。
 
 プロテスタントは、こうしたカトリック教会の堕落を批判する形で生まれました。お金の力で魂が救われるなんてとんでもない、という出発点が示すとおり、プロテスタントの教会の造りは贅沢とは程遠い簡素なものです。

 『ビューティフルゲーム』でも、このふたつの宗派の対立を"God's Own Country”で、ストレートに歌っていて、ミュージカル初心者はかなり驚きました。「プロテスタントのマーチ」と副題がついているものには、「私たちが古の過ちを正さなければ"we must right an ancient wrong"」と、ルーツとなる純粋な気持ちを感じさせる部分もありますが、「荷物をまとめて神の御国から出て行け"Pack up and get out of God's Own Country"」という歌詞を聞くと、この作品の設定である1969年に起きていた、プロテスタント過激派の暴力によるカトリック住民の追い出し行為が思い出されます。『ビューティフル・ゲーム』同様、多くのティーンエイジャーが暴行に関わったといわれていますし、思わず耳をふさぎたくなるような歌詞ですね。(曲はいいんですけど・・・)

 『月刊ミュージカル』で『ビューティフルゲーム』日本版製作発表に寄せられたアンドリュー・ロイド・ウェバーとベン・エルトンのメッセージが紹介されていました。ロンドン公演が終わってわずか10日ほど後にニューヨークで9.11の悲劇が起きたことから、宗教的対立の愚かしさを伝える重要性を再確認されたそうです。この事件も実行犯は信心深い青年でした。
 『オペラ座の怪人』という宝石箱のような劇的空間の創り手が若い人たちに伝えたいことは、けっして「楽しい」ことばかりではないようです。でも『ウエストサイドストーリー』でたくさんの涙を流していた嵐ファンの方たちを思うと、ウェバーの願いは叶うような気がします。どんな形にせよ、こんな企画の通る日本っていいかもしれません。カオスの街、東京でどんな舞台が創りあげられているのでしょうか。 
 

『ビューティフルゲーム』照明:吉川ひろ子さん

2006-03-08 | ビューティフル・ゲーム
 ごまちゃんさんに頂いた情報で、吉川ひろ子さんのお名前を見つけて、喜んでしまいました。『ウエストサイドストーリー』『ボーイ フロム オズ』の照明も担当しておられたのですが、とくにWSSの体育館でのダンスパーティーの場面、「マンボ」終盤の照明は、青山さんの最高にかっこいいダンスが、パーティーの熱気をとじこめたような暗がりに浮かび上がって、動くモダンアートを観るようだったんですよね~。
 また『ボーイ フロム オズ』でも、「コンティネンタル・アメリカン」での闇の使い方が素敵でした。以前にも書いた、青山さんがラストでグランドピアノの蓋に横たわる曲なんですが、これもちょうどいいぐらいに暗くって、舞台にはないはずのものが色々と見えてくる感じなんです~。想像の余地のある光の当て方、ということなんでしょうか。音楽のノリを色彩と光と闇とで見せてくれる方なので楽しみです♪

現アイルランド大統領から子ども達へ

2006-03-06 | ビューティフル・ゲーム
 ざっと目を通すだけでもアイルランドの長い歴史に横たわる哀しみや重さは充分に感じられるのですが、現在のアイルランドは、下の記事のウォーターフロントの写真から垣間見られるように、モダンな建築物がつぎつぎと造られ、見違えるような経済的発展をとげています。現大統領は女性で、『ビューティフル・ゲーム』の舞台ベルファスト出身の元大学教授、メアリー・マッカリース氏です。北アイルランド出身としては初の大統領なのだそうです。
 昨年3月、日本を訪れ東京大学で講演を行っているのですが、そのときの質疑応答を読むと、歴史と未来とに正面から向き合う姿に心うたれます。
 
 世界中で深刻化している宗教間の対立の解決のために最も大切なことは?という質問に、「子ども達に早い時期から『違い』を尊重することを学ばせること」と答えるこの大統領は、実際の政策でも大学の授業料を無料にするなど、教育に非常に力をいれており、自身のサイトにも子供向けのページを設置しています。『ビューティフル・ゲーム』の"Finale"にも「憎むために生まれた子どもは一人もいない」という歌詞があり、大統領の言葉とつながっているような気がします。
 
 自分の属している文化と同じもの、似ているものだけを受け入れるのではなく、自分とは違う他者に敬意を抱きつつ、関心を持つことを子ども達に学ばせなくてはならない、という考えは、母親で教育者であった彼女ならではの強い信念のようです。・・・『おどろんぱ』で青山さんを知った小さな子どもを持つファンは、『ビューティフルゲーム』が、また今のアイルランドが待ち望む観客のようですね。
 
 2005年7年28日のIRA武装闘争放棄声明ののちも、プロテスタント側のIRA「解散」要求、またスパイ事件などにより、紛争完全終結とはいえない状態だということですが、高い経済成長によって政権の安定が続いている今、マッカリース氏の、政治家としてだけでなく「人の親、教育者としての願い」が少しでも現実のものとなりますよう。青山ファン、最強の協力者かもしれません。

アイルランド大統領 Web Site
 

「ごまちゃん」さんよりCAST & STAFF情報いただきました

2006-03-03 | ビューティフル・ゲーム
『ビューティフルゲーム』全アンサンブルキャストの名前を「教えてください」と私が泣きを入れて2時間足らずのうちにごまちゃんさんよりご投稿いただきました。本当に有難うございます~。いつものことですが、ご覧頂いている方のコメント、とても嬉しいです。以下は前記事に寄せてくださったコメントのコピーです。


名前だけならわかります。。。プロフィールなどは順次……
出演:
櫻井翔 安良城紅 山崎裕太 黒田勇樹 脇知弘 華原朋美 浜畑賢吉 
安倍康律 遠藤麻綸 青山航士 近藤大介 坂元宏旬 佐々木誠 下道純一 
野島直人 羽山隆次 原口勝 原田優一 宮川ギナ 横田裕市 横山敬 
浅野実奈子 五辻彩子 紀元由有 栗原由佳 谷合香子 樋口綾

作曲:アンドリュー・ロイド・ウェバー 
脚本・作詞:ベン・エルトン 
演出・振付:ジョーイ・マクニーリー

翻訳:黒田絵美子 訳詞:高橋知伽江 
音楽監督:清水恵介 演出補:寺秀臣 美術:土屋茂昭
衣裳:十川ヒロコ 照明:吉川ひろ子 ヘアメイク:田中エミ 
音響:実吉英一 振付助手:森本麻祐子
舞台監督:小林清隆  

こんな感じです。いかがでしょうか?

The Beautiful Game のアンサンブル

2006-03-03 | ビューティフル・ゲーム
 全キャストの名前のわかる公式発表がどうも見つけられないので(ご存知の方おられましたら教えてください)、たぶん半分ぐらいの方しか判明していませんが中間報告として・・・。レディファーストで女性から50音順、カッコ内はわかった範囲の出演作です。
 
浅野実奈子さん(『プロデューサーズ』、東宝ミュージカル多数)
紀元由有さん(『ボーイ フロム オズ』『ウェストサイドストーリー』、
        ETV「うたっておどろんぱ!」でもおなじみですね)
栗原由佳さん(『パウロ』『レ・ミゼラブルinコンサート』)
谷合香子さん(『ボーイ フロム オズ』)
樋口綾さん(『プロデューサーズ』『十二夜』)

青山航士さん(『グランドホテル』『テネシーワルツ』『ボーイ フロム オズ』『ウエストサイドストーリー』)
安倍康律さん(『ボーイ フロム オズ』)
坂元宏旬さん (『中川晃教 LIVE ACT himself』『熱海殺人事件』)
佐々木誠さん(『グランドホテル』『テネシーワルツ』『ボーイ フロム オズ』『ウエストサイドストーリー』)
 

ジョーイ・マクニーリー@A.L.ウェバー作品

2006-02-23 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフル・ゲーム』日本版振付のジョーイ・マクニーリーさん。『ウエストサイドストーリー』、『ボーイ フロム オズ』も振付しておられて、青山航士ファンにはすっかりおなじみです。
彼自身ブロードウェイでパフォーマーとしてジェローム・ロビンズ演出"Jerome Robbins' Broadway"('89)にリードダンサーとして出演。WSSの場面では、青山さんが演じた作品冒頭のシャークスの青年との足をかけたり唾をはきかけたりのからみのところを踊ったようです。
 そしてその2年前、'87年にはアンドリュー・ロイド・ウェバーの"Starlight Express"ブロードウェイ版に出演しておられます(川崎麻世さんが出演したのはワールドツアー版)。
 その後は振付家として"Smokey Joe's Cafe"('95), "The Life"('97)でトニー賞振付賞にノミネート、大ヒット作"The Boy from Oz"も手掛けて、大活躍の若手振付家、というところでしょう。
 そして'96年には、ウェバーの"Whistle down the Wind"のワシントン公演でも振付を担当しておられました。この作品は残念ながらブロードウェイ上演はならなかったそうです。そして今回は日本で『ビューティフル・ゲーム』を振り付け、マクニーリーさんにとっては10年ぶりのウェバー作品となります。
 ミュージカルには歌重視のものも多いようですが、作品がいかに視覚的に、舞台という立体空間に表現されるかは、振付家と音楽の関係次第、という気がします。ロビンズとバーンスタインの密な関わりから不朽の名作WSSが生まれたことはそのひとつの証だと思います。
 その点、ウェバーの作品をパフォーマーとして踊り、すでに他の作品で振付も担当したマクニーリーさんの日本版振付は、期待していいのではないでしょうか。青山さんという音楽性の高い、柔軟で鋭敏な素材を思い切り生かしていただきたいですね。

 パフォーマーとしての出演からおよそ10年、20年後に、その作曲家の作品を振り付け、発表する・・・ん~、なんとなく青山さんの未来と重ねてしまいます。もちろん私は青山さんにはできるだけ長く踊っていただきたいと思っていますが、青山さんが振付たものを1本でも多く見たいという気持ちも強いのです。今「三忍者」で見せてくれている、空間を押し広げるようなダンス、また「鶴」のような、ひたすら目も心も奪われてしまう美しい舞踊をぜひ舞台でも見てみたいです。・・・そう思うときりがなく、『ウエストサイドストーリー』で、バーンスタインの曲を全身で奏でていた青山さんの姿も思い出されますね。次の公演も、10年後も楽しみです。