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platea/プラテア

『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

『ビューティフル・ゲーム』製作発表

2006-02-21 | ビューティフル・ゲーム
シアターガイドHPに『ビューティフル・ゲーム』製作発表の様子がアップされました。今はトップページ右サイドバー「記者会見」欄に表示されています。ロンドンで上演されたものとは違う日本オリジナル版になるとは聞いていましたが、振付も日本で一から行われているような感じですね。『ウエストサイドストーリー』での青山さんのタイガー役が思い出されて、期待は募る一方。

シアターガイドHP

『ビューティフル・ゲーム』の時代

2006-02-19 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフル・ゲーム』で描かれる69年から72年のベルファストは、プロテスタントとカトリックの関係が、アイルランドの歴史の中でも最も悲惨な時期にあったそうです。
 17世紀、カトリック教徒のジェームズ王が、プロテスタントのオレンジ公ウィリアムにアイルランドの王座を巡る戦いで敗れて以来、カトリックの政治的・経済的権利はそれまで以上に制限されていきました。現在のアイルランド共和国の国旗のオレンジ色は、その信者である国王の名からプロテスタントを、緑がカトリック、白はその融和を示しているということです。
 
 その後もさまざまの悲劇を重ねながら、カトリック差別が解消されることはありませんでしたが、アメリカの黒人の公民権運動に刺激され、1968年、アイルランドのカトリック教徒も公民権を勝ち取ろうと立ち上がります。しかしこれに対しプロテスタントの過激派がテロ行為で威嚇、カトリックの過激派もそれにテロで報復するという憎しみの連鎖に加速がかかってしまいました。
 72年には死者470人、1万件におよぶ射撃、2000個の爆弾が使用され、531人の逮捕者が出て、アイルランド紛争の長い歴史の中でも最悪の年と言われているそうです。"gettyimages"の写真からもその悲惨さは充分伝わってきます。『ビューティフル・ゲーム』は、日常に戦闘が食い込む、そんな時代を生きた若者達への、ベン・エルトンとウェバーによるレクイエムなのかもしれませんね。

アイルランドとアメリカ

2006-02-19 | ビューティフル・ゲーム
 アイルランド移民のもたらした民俗音楽・舞踊は、アフリカからのリズムと溶け合って、新しい国、アメリカ音楽の形成に大きな役割を果たしたと言われているそうです。ジャズ・バイオリンにはアイルランドの民俗音楽の影響が大きく、また、軽快なジャズダンスのステップは、伝統的なアイリッシュ・ダンスのステップを発展させたものが多いとも。世界中の人々を魅了したフレッド・アステアやジーン・ケリーのダンスは、さまざまな想いが交錯する移民の歴史の上に成り立っている、そんな気がします。

 ボストンに25%、ニューヨークに12%いるというアイルランド系アメリカ人たちが、年老いてからルーツを探りにアイルランドを訪れる事が多いそうです。アイルランド系アメリカ人には敬虔なカトリック教徒が多い、とは聞いていましたが、『ビューティフル・ゲーム』という作品を知って初めてその歴史の重さを知りました。この作品を見たい、と思っている方も、きっとたくさんおられるでしょうね。

 
 昨日は『ビューティフル・ゲーム』一般発売、NHK教育「うたっておどろんぱ!」最終回(かな?)の放映と重なったせいか、gooのipアドレス数ランキングで、472531ブログ中822位、と初めてランクイン(1000位以内は表示されるのです)しました。たくさんの方にご覧頂き、本当に有難うございました。多面体のような青山航士さんの魅力を私がどれだけ理解しているかはわかりませんが、その一端でも伝わればとても嬉しいです。「つたわってこないぞ!」というご意見もお待ちしております。まったく知らないことを手探りで書いているブログですが、今後もお付き合いいただければ幸いです。

海を越えるアイルランド人

2006-02-18 | ビューティフル・ゲーム
『ビューティフル・ゲーム』二幕、マリー、クリスティーン、デルの三人は"God's Own Country"で、「私たちはアイルランド人、潮の上を渡っていく/より良い場所を求めて旅だつ/それが私たちの物語」と歌います。
 映画『タイタニック』では、レオナルド・ディカプリオが旅を重ねるアイルランド系らしき青年を演じ、アイリッシュ・ダンスを披露していました。タイタニック号が『ビューティフル・ゲーム』の舞台、ベルファストで造られ、三等客室には多くのアイルランド人が乗船していたと思うと、遠い国「アイルランド」がまた少しリアルに浮き上がってきます。
 アイルランドの全人口が390万人なのに対し、アメリカに4000万人、カナダに500万人、オーストラリアに500万人のアイリッシュが在住しているということです。本当にたくさんの方が故郷をあとにして海を渡っていったことになります。
 カトリック教徒への差別、19世紀の大飢饉による食糧不足、イギリスの圧制による貧困などから逃れるためには、その選択しかなかったのでしょう。家畜輸送船を乗り継いでリヴァプールからアメリカへと向かうルートをはじめとして、小さな船にゆられての航海は、生存率がわずか60%だったといわれ、タイタニックとは違う、様々の悲劇を生んだようです。81年のハンガーストライキの際、在任中であったサッチャー元英首相も母方は飢饉の際のアイルランド移民なのだそうです。
 そして最も有名なアイルランド系アメリカ人はジョン・F・ケネディ、プロテスタント系白人が上流階級の大半を占めるアメリカで、初のアイルランド系のアメリカ大統領となりました。もちろん差別はあったようですが、アメリカはやはり自由の国だったという気がします。他にはレーガン大統領、クリントン大統領がアイルランド系です。
 苛酷な移民の記憶も、21世紀には語り継ぐ人が少なくなっているのかもしれません。そんな中、アンドリュー・ロイド・ウェバーが、イギリスでアイルランド問題を扱うと興行的には難しいことは承知の上で『ビューティフル・ゲーム』を上演した、と語っていたり、前に紹介した『マイケル・コリンズ』のプロデューサーがイギリス人であり、スタッフにも多数のイギリス人がいた、と聞いたりすると、ものすごくホッとします。
 『ビューティフル・ゲーム』製作発表で、戦争や紛争について考えるきっかけに(言い回しがどの記事もバラバラで実際にはどういう表現だったのかわかりません、すみません)と、櫻井翔さんが話しておられたそうです。この極東の島国にも海を渡って届くメッセージ、受け取りたいと思います。

1981年3月1日、ボビー・サンズは

2006-02-15 | ビューティフル・ゲーム
 アンドリュー・ロイド・ウェバーが『ビューティフル・ゲーム』は特定の人物の物語ではない、と話している記事を目にして、改めて1981年のハンガーストライキで亡くなったIRA戦士に関するページをいくつか読んでみました。
 先日の記事で紹介した"gettyimages"Web siteで、優しそうな笑顔が掲載されているボビー・サンズは、『ビューティフル・ゲーム』の舞台となったベルファストの町で’54年に生まれました。7才の時に、プロテスタントの暴力によって彼の一家は住まいを追い出されてしまいます。
 
 ゲットーに抑留され、差別を受けながらも、少年時代はまだ最悪の状態ではなかったようです。『ビューティフル・ゲーム』でも櫻井翔さん演じる主人公ジョンがアマチュアのサッカー・チームに所属していますが、ボビー・サンズもプロテスタントとカトリックの入りまじるチーム'Star of Sea'でプロになることを夢見る少年でした。
 以前チラシに紹介されていた、妻子を残してハンガーストライキに身を捧げた方はジョー・マクドネルという方で、サンズは独身でしたので、ウェバーの言うとおり、作品の登場人物はアイルランドの人々の人生を複合させてつくられたもののようです。
 ボビー・サンズの妹によると、当時はプロテスタントとも普通に交友があり、ボビー自身、カトリックの友達ともプロテスタントの友達とも出かけていたといいます。それを終わらせたのが、68年にまたもや起きたプロテスタント過激派による暴力・迫害事件です(『ビューティフル・ゲーム』の設定は69年)。ボビー・サンズは14才でした。それまで一緒に遊んでいた友人が、家族を家から追い出す手助けをしていたとも彼女は語っています。『ウエストサイドストーリー』でもそうでしたが、これから大人になる、という感受性の高い時期の出来事で、彼の心にどれだけの傷がついたか、想像に難くありません。
 
 チラシにある拳銃は、『ビューティフル・ゲーム』のなかでどのように登場するのでしょうか。ボビー・サンズの人生では72年、18才のとき、滞在先の家庭で4丁の拳銃が見つかったことで所持の疑いがかけられ、彼は政治犯として逮捕・投獄されます。76年、22才で釈放されたものの、6か月後には再逮捕。ある家具工場で爆発事件が起き、その周辺に3人の仲間と車に乗っていた彼は、そこに1丁のリボルバーがあったというだけで、爆発事件への関与は認められなかったのに、14年の禁固刑を課せられるのです。
 
 そして、刑務所内での激しい拷問、懲罰房での監禁や食事を与えないなどの虐待、トイレ、シャワールームでの侮辱などに抵抗する日々の末、81年3月1日、アイルランドの完全独立と自由を訴えるハンガーストライキを開始しました。
 
 当時のイギリスはサッチャー首相の時代でしたが、彼の願いは聞き届けられることなく、5月5日、刑務所内で餓死。仲間のFrancis Hughes, Raymond McCreesh, Patsy O'Haraらも後を追って絶命します。gettyimagesの写真が伝えるように、ベルファストの街には怒りの暴動がおきました。それでも変わらなかった、その哀しみと無念は25年の歳月を超えて胸に迫ってきます。
 
 日本では櫻井翔さんが主演ということで、たくさんの若い方がこの作品に触れることになりますが、これから母親になられる世代の人たちが観ることは、ウェバーもベン・エルトンも好ましいと思っているのではないでしょうか。もちろん青山さんを『うたっておどろんぱ!』で知った小さな子どものいるお母さん達も、作品が待っている観客なのだと思います。遠方のかたなど出かけるにはいろいろと無理が必要かもしれませんが、ぜひ一度、青山さんが今度の舞台で何を表現するか、一人でも多くの方に見ていただきたいな、と思っています。 

1969年ベルファストの子ども達

2006-02-12 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフル・ゲーム』は、1969~72年のベルファストが舞台ですが、当時の写真を"gettyimages"のサイトで見る事が出来ます。子どもがライフルを持った兵士と写っているものもあり、なんともいえない気持ちになります。
 ページ右側の"go to page"のところに数字を入力してください。
 
 1969年は105ページに。101~104ページとたどると、この街が武力によって傷ついていく過程が見えてきます。
 ベン・エルトン、アンドリュー・ロイド・ウェバーが『ビューティフル・ゲーム』の着想を得たといわれる、1981年のIRA戦士のハンガー・ストライキに関連する写真は101ページにあります。命を賭けたアイルランドの独立と自由への訴えに、今の日本の何人かでも気がついたら、彼らの犠牲も、ほんの少しだけでも報われるかもしれません。

gettyimages Web site:ベルファスト

(4月11日付記:日々更新されるページですので、ある日数が経過しますと上記リンクでトップページが表示されます。その場合は左側の"search"に[Belfast]と入力し、その下の欄で"Archival"を選択してください)

 昨日はSo-netでブログを公開してから一周年でしたが、So-netページのみでも閲覧数が60000pvを超えました。たくさんの方に読んでいただいて、とても嬉しく、心から感謝いたします。
 青山航士さんを通して知ったミュージカルの世界は、思っていたよりもずっと多様で、自分の生きている今という時代を考えるきっかけを与えてくれるようです。相変わらず知らないことばかりですが、これからもお付き合いいただければ幸いです。

ブラッド・ピットがIRA戦士に扮する『デビル』

2006-02-11 | ビューティフル・ゲーム
 『マイケル・コリンズ』の次は、ブラッド・ピットがIRA戦士を、ハリソン・フォードがアイルランド系アメリカ人の警官を演じている『デビル』('97)を見てみました。物語は『ビューティフル・ゲーム』でも描かれている1972年から。8才の少年の目の前で、IRAに協力的だというだけで、家に押し入ったプロテスタントの暴徒が彼の父親を射殺します。その記憶と共に、少年はIRA戦士となり、テロリストとして暗躍を続け、アメリカに潜伏、武器の調達にやってくるのです。
 
 『ビューティフル・ゲーム』の始まりは69年。当時、投票権・住宅・就職など生活のあらゆる面で差別をうけていた独立派(カトリック)による非暴力抗議運動がおき、英国政府下にある北アイルランド政府は激しい弾圧を行っていたそうです。それがきっかけとなり、英国帰属派(プロテスタント)と独立派(カトリック)それぞれが組織的に暴力行為を復活させ、北アイルランドの街はテロリズムに荒れ果てたといいます。『デビル』の少年の父親の殺害は、そんな街のひとつであったベルファストの不幸な、そして珍しくはなかった事件なのでしょう。
 『デビル』の物語がはじまる72年は、北アイルランドの地方議会、行政庁が機能停止となり、イギリスの全面的・直接的な支配が始まった年です。その後99年まで、英国政府閣僚の「北アイルランド相」による統治が続き、IRAの武力闘争もまた終わる事がありませんでした。

 『マイケル・コリンズ』を監督したニール・ジョーダンは、映画を作ることで「武力闘争が有効なのか」と問題提起をしたかった、といいます。アイルランドの人々が、暴力を憎みながらも、自分達が人間らしくあるために、と幾度も怒りと武器と暴力に任せてきた歴史への想いはあまりにも複雑で、日本に住む私たちが本当に理解することはできないのかもしれない、と思いもします。
 
 『デビル』では、冒頭の父親殺害のシーンに続いて、20年後、92年のベルファストの肌寒さが伝わってきそうな風景が広がります。殺伐とした街路でサッカーボールを蹴る少年が、銃を持った男たちの乗る車に気付き、ブラッド・ピット扮するIRA戦士に伝えるため駆け出して行きます。少年までが逃れることの出来ない「憎しみの連鎖」に誰もが疲れ果てながら、どんな思いで、アイルランドに関わる人々はこうした作品を世に送り出しているのでしょうか。
 少年達の駆けていく場所はフィールドであって、テロリストの隠れ家ではないように、まして銃撃戦が繰り広げられる街角ではないように、ベン・エルトンやA.L.ウェバーが書き上げたであろう『ビューティフル・ゲーム』が、「平和ぼけ」とまで言われている日本に語りかけてくることを、わからないなりに少しずつ拾っていこうと思います。

ファミリーマートで『ビューティフル・ゲーム』先行予約

2006-02-09 | ビューティフル・ゲーム
もう寝ようと思ってたその時に、こんなものが・・・ファミリーマートで東京公演先行予約です。大阪は・・・ないようです~、ひ~ん。

期日:2月13日(月)10:00AM~8:00PM

公演情報 ○3月27日(月)~4月15日(土) ※木曜休演 青山劇場
料金:SS-12000円 S-11000円 A-9500円
※未就学児童は入場不可とのこと。

Pコード:366-802
※特別電話0570-02-9950(一部の携帯電話・PHS不可)にて電話予約のみ受付

※お1人様1公演4枚まで受付
※予定枚数に達し次第、受付も終了です。

ファミリーマートでの直接購入はできません。
上記電話番号にて予約の上、チケット引換えとなるようです。


『マイケル・コリンズ』-IRAが生まれたのは

2006-02-09 | ビューティフル・ゲーム
 『ビューティフル・ゲーム』の少年達のお祖父さんの時代を描いた、ニール・ジョーダン監督の『マイケル・コリンズ』を見ました。『シンドラーのリスト』主演のリーアム・ニーソンが、現在のアイルランドの礎を築いたマイケル・コリンズを演じたこの作品は、96年のヴェネツィア映画祭金獅子賞を受賞しています。
 
 極東の島国ではわかりにくいアイルランド問題ですが、この映画では、アイルランド国境が現在の形になった、そのいきさつと、どうして少年が殺人をおかすほどの争いが続けられているのかがとてもよくわかりました。
 
 1916年、長年続いたイギリスの差別的な支配に、普通に街で暮らしている市民がありあわせの武器で抵抗したことに対し、イギリス政府は情け容赦ない射殺をもって報復しました。あまりの惨さに、一般市民の独立への想いがかつてなく高まった折、20代の青年であったコリンズが、現在IRAと呼ばれている組織の母体となった市民軍のリーダーとなり、ゲリラ戦法でイギリス側の要人を次々と暗殺、1919年には独立戦争がおきます。

 アイルランド側の激しい抵抗に、イギリスは休戦宣言し、コリンズを代表とするアイルランドとの講和条約を結びますが、このとき、『ビューティフル・ゲーム』の舞台となるベルファストの街を含む北アイルランド6州はイギリスに属する形になり、南アイルランド26州と分断されてしまうのです。
 
 北アイルランドは、現在もイギリスへの帰属を望むプロテスタントが多く居住する地域なのだそうです。理想どおりではないにせよ、カトリック教徒が圧倒的多数の南だけでも、とアイルランドの自由・独立への一歩としてコリンズは条約にサインしますが、北アイルランドが独立できないこの条約をコリンズは「私の死刑宣告書だ」と言ったともいわれています。

 さらに、北と南に国が分けられるのでは「独立」とはいえない、と今度はアイルランド人の間で意見が分かれ、同じ国の人間同士で闘う、内戦が起きてしまいます。その結果、コリンズは内戦の収拾に努めながらも、22年、同じアイルランド人に暗殺されるのです。こうした独立を目指す者のなかでの分裂、さらに英国帰属派(プロテスタント)と独立派(カトリック)の対立が引き起こす「内戦」は、『ビューティフル・ゲーム』の時代も今も、断続的に悲劇の歴史を刻んでいる・・・ということのようです。

 『ビューティフル・ゲーム』は69年のベルファストが舞台、ということですが、この年8月、英国帰属派(プロテスタント)の暴徒がアイルランド独立派(カトリック)が居住する区域を侵略し、住宅から発砲によって住民を追い出す事件が起きました。これはイギリス発の情報ではTroublesと呼ばれているようですが、アイルランド発の情報ではPogroms(虐殺)と呼ばれていることをとっても、溝は深いという気がします。

 A.L.ウェバーは、特定の誰かを描いたのではなく、「北アイルランドで起きたこと」にインスパイアされ『ビューティフル・ゲーム』を書いたと語っています。そして少年達の潜在的な力が、Troublesによって、常軌を逸した行動として現れてしまう、その悲劇を、そしてそれが、生きることの肯定とともに、98年4月ベルファストで結ばれた、憲法改正とともに政治犯の釈放・武装解除を宣言する"Good Friday Agreement"によって終わることを描きたかった、と『ビューティフル・ゲーム』初演に際して語っていたそうです。

 でもそれがこの長い悲劇の「終わり」でなかったために、今もこのミュージカル界の巨匠はブロードウェイでこの作品の上演を望んでいるのだという気がしました。その作品に日本で触れられるのだから、もう少し耳を澄ましていようと思います。知らないことばかりで溜息の連続、なんですが・・・。

東京公演ぴあ読者先行予約

2006-02-07 | ビューティフル・ゲーム
これも嵐ファンの方のページからです。明日8日(水)、東京公演については「ぴあ」読者先行予約があるそうです。 

関東版「ぴあ」を置いている書店で確認を、と思いましたが、あいにく売り切れのため、未確認情報です。事前に「ぴあ」誌で予約電話番号をご覧になってください。先行予約=良席確保ではありませんが、桜井翔さんが出演されるので、チケット争奪戦は激しくなりそうです・・・。また、残念ながら大阪公演に関しては、読者先行予約はありません。

取り急ぎお知らせまで。

また、現在gooとso-netで公開しておりますが、合計閲覧数が60000pvを超えました。書いている本人もアクセスできない日がかなりありましたのに、いつもお付き合いいただいて本当に有難うございます。
ゲストの方からお寄せいただくコメントが一番の楽しみです。短くても長くても、お気の向いたとき、ご投稿くださいますと、とても嬉しいです。

『ビューティフル・ゲーム』番組先行予約

2006-02-06 | ビューティフル・ゲーム
 嵐ファンの方のページを覗かせていただいたところ、

2月11日(土)12:00~13:56のフジTV「バニラ気分!」で
『ビューティフル・ゲーム』番組先行予約が行われる予定だそうです。

 嵐のメンバーが出るのは番組後半部分のよう。関西方面では放送がないので、青山劇場の公演のみが対象と思われます。
 ・・・が、あくまでも「予定」で、変更もありうるとのことですので、どうぞ事前チェックをなさってください~。
 

Father O'Donnellは・・・

2006-02-01 | ビューティフル・ゲーム
『ビューティフル・ゲーム』は、ロンドンの批評家協会賞を受賞しているものの、一年足らずの上演期間は興行として大成功とはいえず、またブロードウェイでも上演されていない・・・その理由としてテロリズムを真正面から扱った事があげられている批評を読みましたが、同時にアンドリュー・ロイド・ウェバー自身がブロードウェイでの上演を切望している作品でもあるそうです。自分の長い創作活動の中でもベストといえる曲がいくつかあり、若い人たちが宗教的対立に引き込まれていく状況は、作品を書いたときよりも今のほうが語るに適している、とも語っています。

 年始にテレビ放映されていた「ブロードウェイの100年」で、資金面での問題に加えて、ニューヨークという街がテロリズムによって受けた傷が語られていたことを思い出すと、彼のような大ヒットメーカーでも意のままにならないことなんだな、とアメリカのショービジネスの厳しさ、そして宗教的対立の根深さを垣間見る思いです。それをブロードウェイの、それもアイルランド系の振付・演出家で見られるのですから日本の観客はやはり幸せですね。

 前の記事で書いた、アイルランドの自由のためにハンガーストライキという形で命を捧げたIRA戦士の中に、Joe McDonnellという方がいます。『ビューティフル・ゲーム』の舞台となるベルファスト出身、妻と二人の子がありながら、’77年に14年の禁固刑を受け、’81年の5月9日からハンガーストライキに入り、その間ようやく妻子と面会がかない、7月8日に30才で亡くなった方です。『ビューティフル・ゲーム』にはFather O'Donnellという神父さんが出てきますが、("Mc"と"O'"はどちらもアイルランド名の特徴)この人も、脚本のベン・エルトンに物語の着想を与えた一人なのでしょう。

 サウンドトラックCDのケース内側には、試合のシーンからでしょうか、二人のサッカー選手の写真があります。青山さんのダンスを思い出すような躍動感溢れるポーズです。国と自由への激しい想いと、この生命の輝きがどう絡み合って舞台で描かれるのでしょうか。


2月15日付記: 前の記事で紹介した『ビューティフル・ゲーム』日本公演チラシの、「愛する妻子を残し、プロサッカー選手になる夢を叶える目前で、ハンガーストライキによって・・・」という文章は、一人の人物ではなく、ハンガーストライキで亡くなった方たちのエピソードを複合したもののようです。誤解を招くような書き方になり、申し訳ありませんでした。

ビューティフル・ゲームのはじまり

2006-02-01 | ビューティフル・ゲーム
 『グランドホテル』公演会場で配られたチラシの中に、3月27日開幕の『ビューティフル・ゲーム』がありました。まだ公演期日が確定する前の、早い時期に出来たチラシです。

 1981年、愛する妻子を残し、ハンガーストライキによって刑務所内で死亡したIRA(アイルランド共和国軍)戦士を描いたBBC制作のドキュメンタリーに脚本/作詞のベン・エルトンが着想を得たもの、と紹介されています。800年におよぶ、イングランドのアイルランド支配に対する抵抗として、一般の市民が武力でたちむかったのがこのIRAなのだそうです。

 私はまだアイルランド紛争について何もわからない状態なのですが、このハンガーストライキを行った戦士10名に関するページによると、最初にボビー・サンズという27才のベルファスト(『ビューティフル・ゲーム』の舞台となる街)出身の若者が3月1日に開始、66日後の5月5日に亡くなったのをはじめとして、4人の方が、この日本公演期間と重なる時期に死を賭けてアイルランドの自由を訴えていたことになります。また今年はこのアイルランドにとって忘れがたい歴史的事件から四半世紀、二十五年目なのです。

 『ボーイ フロム オズ』日本公演でも、千秋楽が主人公ピーター・アレンを語る上でキーワードとなるゲイ・リブのきっかけとなった「ストーンウォールの反乱」の日と重なっていましたが、今回もどうも偶然の一致にしては出来すぎのような気がします。ひょっとしたらマクニーリーさんの想いと重なるのかも・・・などと想像してしまいます。

 日本の宗教的感覚の希薄さ、というのはあまりいい意味で語られる事がないようなのですが、ミュージカルを見始めてから、そのことが世界のさまざまの視点を偏見なく知ることを助けてくれるような気がしてきました。『グランドホテル』では、ユダヤ人のクリンゲラインが「天国」という言葉なく、よりよく生きていこうとする姿を見送るうちに、冒頭で描かれる「ユダヤ人だから泊まれないのか」とか「金持ちになるとユダヤ人ではなくなるんだな」とクリンゲラインの叫びの意味、差別の愚かしさが身にしみました。今回の『ビューティフル・ゲーム』も、今までは知らなかった何かとても大切なことを語りかけてくれるような気がします。

The Beautiful Game in London

2006-01-28 | ビューティフル・ゲーム
 思っていたよりもずっと奥の深いミュージカルの世界からちょっと離れて、勝手知ったるバレエ関係の記事を探してネットめぐりをしていたら、こういう時はやはり縁があるもので、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』に出演のダンサーが、" The Beautiful Game"のロンドン公演にも参加していたという記事に遭遇しました。

 サイモン・ハンフリーという若手ダンサー(残念ながらこの人は未見)なんですが、メアリー・タンカードの振付は、M・ボーンとは違った意味でユニークだったと語っています。サッカーの試合の場面では、実際のプレー写真をモンタージュのようにつないでいったとか。
 M・ボーンは、プロの踊り手としての経験がなく、いわば観客の目で振付をすることでよく知られていますが、タンカードも形にこだわらない人なのかもしれません。ロンドンという演劇の都は今も実験的な試みを積極的にするところなんだなと痛感します。いつだったか、中田英寿選手のプレー中の写真で、ダンスをしているような綺麗なフォームのものを目にした事がありますが、質の高い動きというのは分野を問わず、本当に美しいものです。この「モンタージュのような振付」見てみたかったな~。

 一方の日本版の演出・振付のジョーイ・マクニーリーは、優秀なダンサーとしてのキャリアを持った方、違ったアプローチが期待できそうです。『ウエストサイドストーリー』のジェローム・ロビンズの公式バイオグラフィ"Jerome Robbins His Life, His Theater, His Dance"には、『屋根のうえのバイオリン弾き』("Jerome Robbins' Broadway"の一シーンかな?)のリハーサルで、ロビンズに指導をうける、バイオリンを手にしたマクニーリー青年の写真があります。完全主義者で知られるロビンズのお眼鏡にかなった方らしく、かなり緻密な人のようで、青山さんの実力を充分把握したハードな振付を期待してしまいます~♪ もちろん『グランドホテル』はとても素晴らしい作品で大好きですが、「青山航士のダンス」ということでいうと・・・どうでしょう、百分の一ほどが見えたか見えないか、ぐらいかもしれません。

 まだブロードウェイでは上演されていないという"The Beautiful Game"、ストーリー的には切り離されたこの極東の国で、アイルランド系と思しきマクニーリーさんが何を見せようとしているのか、稽古場で形が現れている頃でしょうか。今回の『グランドホテル』でも、ウォルフォードさんという異文化の「目」を何度も通した青山さんの姿にはエレガントな新しい個性を感じました。ご本人達にとってはやりにくい面も色々とあるのかも知れませんが、ファンは新たな化学反応が楽しみでもあります。

皆様、『ビューティフル・ゲーム』のお知らせです~♪

2006-01-07 | ビューティフル・ゲーム
じゅんじゅんママさんからいただいた「グランドホテル開幕」のコメントに、次回の舞台のお知らせが! こ、これ青山さん出演されるのでしょうか?(落ち着け自分) 日ごろファンモードは極力つつしんでるのですが、今日はもうむき出しにさせて頂きます。あっ、お礼まで後になってる、じゅんじゅんママさん、遅れましたが、本当に有難うございます。私、PCの前で歓喜の表情のまま固まっています~。『グランドホテル』もうご覧になったのですね、羨ましいです~。それとこのブログはどんなにネタバレしていただいても私としては大歓迎なので、いつでも想いのたけを語ってください。前にも書いた事があると思うのですが、私は白紙状態で観にいくと「か~っこいい~」だけで帰ってしまうミーハーなので、心の準備をしたいクチなのです。コメント欄は残念なことに記事を個別に開かないと表示されませんが、こんな時は「ネタバレコーナー」ということで活用して、ゲストの方々に自由に書いていただきたい、と思っています。ご覧の方皆様に宜しくお願いいたします。

さて、その「お知らせ」、ここにもペーストしてしまいます♪

作品:「ビューティフル・ゲーム」(主催:フジテレビ、関西テレビ)
アンドリュー・ロイド・ウェバーの傑作ミュージカル日本初上演!とのこと。
公演日:
東京(青山劇場)2006年3月27日~4月15日
大阪!(NHKホール)2006年4月23日~26日
チケット発売は、2/18(土)からだそうです。カレンダーに赤○です!

コメント欄も是非ご覧ください。また、フジTVのHPトップ・ページ上部の「イベント」をクリックし、さらに「Stage」をクリックすると、公演詳細が表示されます。ん~、ビューティフルですねえ~♪