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日本テレビ「月曜から夜ふかし」BPOが放送倫理違反と判断 笑いやオチ優先で街頭インタビューを恣意的編集「決して許されない」

2025年10月21日 18時37分

記者会見に出席したBPO放送倫理検証委の小町谷育子委員長


 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(小町谷育子委員長)は21日、審議していた日本テレビのバラエティー番組「月曜から夜ふかし」について、街頭インタビューを恣意(しい)的に編集し「放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。
 番組は日テレが制作会社4社に委託しており、対象となったのは3月24日放送回。フリーのディレクターが中国の食文化に関し、取材対象者が発言していない内容を恣意的につぎはぎした音声の編集を行ったという。
 検証委は放送倫理違反があったと判断し、制作幹部の放送倫理上の責任の不明確さ、他国の文化への配慮不足のまま笑いやオチを優先した組織風土などを指摘。今回の行為については「編集には値せず、決して許されない」と問題視し、取材対象者は誹謗(ひぼう)中傷を受けていることが確認できており「結果は重大」とした。

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