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日本テレビ「月曜から夜ふかし」BPOが放送倫理違反の判断

2025年10月21日 15:38
日本テレビ「月曜から夜ふかし」BPOが放送倫理違反の判断

日本テレビの番組「月曜から夜ふかし」が街頭インタビューの内容を編集し、発言の趣旨と異なる内容を放送したことについてBPO=放送倫理・番組向上機構は21日、「放送倫理違反があった」との判断を示しました。

日本テレビは今年3月に放送した番組「月曜から夜ふかし」で、中国出身の女性に街頭インタビューを行いました。その際、このインタビューが「中国ではカラスを食べる」という趣旨に編集され、放送されたことについて、BPOの放送倫理検証委員会は21日、「VTR素材を恣意的に編集し、取材対象者が発言していない内容を発言したかのように、事実に基づかない虚偽の内容を放送した」として、放送倫理違反があったとの判断を示しました。

また、「番組の制作過程の不正や番組内容に放送倫理上の問題点がないかどうかをチェックする責任の所在が不明確だった」「制作体制では番組担当者による不正抑止のための仕組みがうまく機能していなかった」、さらに、「外国の食文化が入る以上、差別や偏見につながらないか慎重な検討が求められる」と述べた上で、「他国の文化への配慮不足のまま笑いやオチを優先した」と指摘しました。

日本テレビは、「本日のBPOの意見を真摯に受け止めております。ご指摘をふまえて再発防止に向けた体制の強化や社員・スタッフの研修に取り組み、今後の番組制作にいかしてまいります」とコメントしています。

最終更新日:2025年10月21日 18:38
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