【🎲、⚓️、ss】どうしよう……

【＊今回は前振り長めかもです】

部費が…部費が足りない…！！
前回のゲームの声当てする時に徹夜特有のおかしなテンションで相談無しにめっちゃ良いマイク買った私が全部悪いんだけども…！！

ゲーム作る予算の為にゲーム作らなきゃなの絶対バグってるって！
ああもう、なんとかしなきゃ！！

前シリーズ

【🎲、ss？】やばいやばいやばいやばい……｜あにまん掲示板ユズとミドリが風邪でダウンした…幸いちゃんと休めば治るだろうし色々救援物資も渡して来たし絶対後でお見舞い行くけど……ゲーム開発があまりに進んでない！！締切も近い！！アリスにはデバッグをお願いするにして…bbs.animanch.com

【🎲、ss？】やばいやばいやばいやばい……②｜あにまん掲示板あらすじ開発部メンバーが風邪を引いて追い込まれたモモイはダイス神の加護の元鬱ゲーを作り上げる。ユウカとノアは最初のエンディングを迎えるが納得出来ない。二人の納得出来るエンディングはみれるのか。前スレh…bbs.animanch.com

【🎲、ss？】やばいやばいやばいやばい……③｜あにまん掲示板思ったより伸びててビックリですユウカとノアは、主人公（cvモモイ）の行く末をどう受け取るのか。主人公の過去編始まります。前スレです。https://bbs.animanch.com/board/341…bbs.animanch.com

感想

【🎲、ss？】やばいやばいやばいやばい……（感想スレ）｜あにまん掲示板スレ主です。完走出来ました。素晴らしい感想や阿鼻叫喚…安価やダイス神の加護に感謝を…前スレですhttps://bbs.animanch.com/board/3413843/bbs.animanch.com

【🎲、ss？】やばいやばいやばいやばい……（感想スレ）❷｜あにまん掲示板スレ主です。要望がありましたので立てさせていただきました。モモイの頑張り（本スレ）https://bbs.animanch.com/board/3408454/https://bbs.animanch…bbs.animanch.com

今度はどんなゲーム作る事になるんだ......？

wktk

なにっ新作！今度は鬱ゲーじゃないといいな！マジで！数日引きずったからあれ！

ヒャッハー！新鮮な投下だぁ！！

モモイは自室で一人頭を抱えていた。

前述にある通り、以前ユズとミドリが風邪でダウンした結果、孤軍奮闘して作った【しまい─夢の中の怪物─】

反響はあれからdice1d100=88 (88) +9

と伸び出してはいるが、その主人公の声当ての為にとんでもなく高価なマイクを買ってしまったのだ。【しまい】は高い値段設定をしてないのでまだまだ使った資金分回収しきれていない。

すっごい反響
まあ当然ですね

あれはそれくらい評価されて当然の作品だ

「まずい、ホンット〜〜〜にマズイ！！！」

部長であるユズにも言わず独断先行した責任は取らねばならない。このままでは明日のポテチも買えないのである。

【しまい】の様な、今までなかった類のゲームを出すべきか悩む……

「でもあの時は確かに追い詰められてたし、私って普段の手癖自体は…」

モモイ本来の作風の手癖（高い程ハピエン、低いほど【しまい】みたいに暗い）

dice1d100=71 (71)

「上手くまた出来るかなぁ……」

よかったー鬱要素は少なめだ

おっだいぶ明るいな

やっぱ本来はそっちの系統なのね

今回のジャンルはなんだろうな

「うーん、流石に前みたいなバッドエンド沢山とは行かないよなぁ…そもそも思い付かないって」

しかし、シナリオが思い付かない以上……最終手段に出るべきだろう。

「【しまい】出してからのアンケート調査を見て参考にしようかな……」

「あれ？これって…」

dice1d4=1 (1)

1.ユウカのリクエストだ

2.エンジニア部のリクエストだ

3.先生のリクエストだ

4.とりあえず全部読もう

アリスの次に鬱ゲーに脳を焼かれた女来たな…

色々と知り合いが混ざる中、以前自分のゲームを最初に高評価してくれたユウカと思われるリクエストが目に入る。一体なんだろう？

「ユウカからだ！！えっとなになに？」

dice1d3=3 (3)

1.【次は人が死なないのでお願い】

2.【数学好きが嬉しい小ネタとか入れて欲しい】

3.【救いがあるなら鬱でも…】

「………難しいの来ちゃった」

因みにユウカは【しまい】がリリースされてから周りがほんのり優しくなったらしい。アリスもなので恐らく青い目の子に優しくしたい欲が湧いた者たちなのだろう。

ユウカが鬱に脳を焼かれてる！？

ユウカも鬱ゲーの素晴らしさを知ったのか

鬱テイストで新たなプレイヤー層も確保できたろうしな

ユウカ…脳を焼かれて…素質あるよ

良かったなユウカ今回は結構明るいぞ

鬱ゲー作ったと思ったら今度はいきなりハッピーすぎるゲーム作るとかもうプレイヤーの情緒はボロボロ

「鬱ゲーでも良いって…ユウカ大丈夫かな……そういえば…」

思い出したモモイは他のアンケートを見る。中には次回作のリクエスト……

曰く「ホラーがいい」

曰く「百合が見たい」

曰く「RPGが見たい」

「これは…絞らないとだなぁ……鬱とかホラー……百合って、女の子同士のだよね？」

「RPGかぁ…長いお話出来るかなぁ」

頭を振り絞り、そういえばとモモイはPCの電源を付け、幾つかのボツシナリオを取り出す。

「普段の作風とは離れてるからあんまり乗り気になれなかったんだよねえ…これらを軸にしようかな」

今回の世界観、またはジャンル（3作目は確定で育成ゲームです）

>>30

①ロボットアクション

②ホラー

③スチームパンク、サイバーパンク

④RPG

ロボットアクション

ロボットアクションか…エンジニア部くるか？

（あ、これ数字の中から安価ってことか…ごめんね）

自慢のカスタムを施したゴリアテ君が戦闘終了後にはアヴァンギャルド君に成り果ててそう

>>34

リオ会長はいい加減帰って来い

「ロボットアクション……どんな原案にしてたっけ？」

ぽちぽちとマウスを動かして確認する。

「ええと、主人公は……」

dice1d4=4 (4)

1.元から戦闘する為に作られたロボット

2.元々は家事をする為のロボット

3.実は元人間のロボット

4.元から人間

>>36

ロボに指示出して戦闘する系かぁ〜?

人間とロボットの動きが連動してたりする技術が発達した世界を舞台にしてたり？

大丈夫？人間のままでいられる…？

「そうそう、人間のパイロットだ！」

「それで、パイロットの機体は……」

dice1d3=2 (2)

1.最新型のAIを搭載してる

2.旧式のAIを搭載してる

3.特に喋ったりはしない

「それで、世界観は…ロボットアクションって割とディストピアになりがちだけど…どうだろ？」

戦争してる？

dice1d3=2 (2)

1.人と人で争ってる

2.一部のロボットが反逆起こしてて…

3.戦争はないけど人外の敵がいる

アーマードコアみたいなゲームだったり？

反乱起こしてるのは最新鋭の暴走AIかな？

MechWarrior的なのも面白そうかな？

新型がシンギュラっちゃったか…？

「あー、そうそう！最新のAI達が反逆起こしたから旧式のAIのロボットで戦う系にしたんだ。思い出した思い出した！！」

「ええと、主人公とAIの関係どんな風にしたっけ？」

dice1d4=2 (2)

1.家族みたいに思ってる

2.友達みたいに思ってる

3.片方が滅茶苦茶重い感情抱いてる

4.どっちも滅茶苦茶重い感情抱いてる

アリスか

念入りなアリスSAN値テスト

ドラえもんとのび太の関係をちょっとイメージしたな

欝度合いは今回そんなに大きくないし大丈夫なはず…

やめなよみんな！
別にまだ鬱ゲー作るとは言ってないんだよ‼︎

BTみたいな最後にならないか？

>>50

たとえ鬱でも最後に晴らさせるはずだよ、多分…

>>51

信じて！

お互い軽口叩き合う愉快なゲームになる可能性もあるってことですか！？

「いい感じに相棒してるってところかな？ストーリー後半で成長する感じでもいいね。AIと主人公の性別は……ううん…百合ってリクエストもあったから了解女の子の設定にしようかな？」

「…AIと人間で恋してる話って、割とあるよね？」

「あとは……やっぱり二人にキャラクターとしての深みとかいるかな？」

過去が暗いか（数値が大きいとヤバい）

主人公

dice1d100=62 (62)

AI

dice1d100=14 (14)

主人公は友達と喧嘩して仲直り出来なかった過去があるとかかな？数値的に

AIちゃんはまだ世界の荒れ具合を知らなそう

AIの方に闇から救われる感じかな？

「AIは全然大丈夫そうだね！主人公は…うーん、まぁ、うん！！乗り越えられるやつなら良いよね！！」

「よーし、後は……主人公の名前かな？」

「こういうのはコードネームと、本名どっちもあっていいとは思うけど……とりあえず本名！」

>>65

才羽アオイ

ksk

アリス・クーパー

>>64

AI「信じて！」

「難しいし、身近な人の名前使ってアリスでいっか！苗字は……クーパーとか？」

「アリス・クーパー…うん、いいね！AIは……こんな感じでいいかな？」

「あとは…【しまい】の時はBGM付けれなかったし、ちょっと凝りたいよね！」

「普段はフリー素材使ってるけど、こういう時はオリジナルやってみたいよなぁ……でも私って音楽関連どうだっけ？」

モモイの音楽技能（高い程ある）

作曲

dice1d100=73 (73)

作詞

dice1d100=25 (25)

演奏

dice1d100=18 (18)

「ダメなら先生のツテで音楽出来そうな人に頼み込もうかな」

シナリオ担当なのに作詞ひでえ！？　でも作曲できるのは割と大きいぞ！

作詞も出来れば完璧だったが
ライターとしては曲作れるんなら良いんでないか

BGMだけならいい感じ

なんか成長途中のAIが作ったみたいな変な偏りしてる気がする

鼻歌でメロディーを作って残りの部分は先生のツテを頼りに完成に持ってくって感じになりそうね

「曲、はまぁそこそこ出来たけどやっぱり誰かに演奏してもらうしか無いかな……確かゲヘナの風紀委員長の人ってすごいピアノ上手いって聞いたしお願いしてみよう！！」

因みにヒナは【しまい─夢の中の怪物─】を

dice1d3=3 (3)

1.プレイした事がある

2.プレイしてないが評判を知ってる

3.知らない

>>73

進行度ごとに人に聞き取れる歌詞に変化していくやつ

ゲームする暇もないよね…

EDMとかFuture Bass系かな作るの

モモイ先生が新しいゲームを作成途中だと聞いて

>>76

ルート次第で歪な演奏と歌詞が徐々に感情の現れるようになったらベタかもしれないが個人的に盛り上がる

ヒナちゃんにゲームをする時間なんてないしゲームの評判を耳に入れる時間もない

モモイが曲調を説明するのに、比較対象としてしまいを挙げてしまい、理解できないヒナちゃんが参考のためにゲームプレイしてヒナヒナのシナちゃんワンチャン？

>>80

同じBGMのアレンジだからこそ要所要所で効いてくる系

「よしよし、歌詞はちょっと作れないかもだけどBGMもなんとかなりそうな事だし…！」

「タイトルは……そうだなぁ…」

「…よし、これにしよう」

「前と違って世界の危機かもだけど、酷く鬱って訳じゃないし……これならユズやミドリが手伝っても大丈夫！！アリスは…いや！多分アリスも大丈夫！！」

「あ！滅茶苦茶大事な機体名忘れてた！！」

>>90

ライブラ

結構いい名前じゃん

天秤座って意味らしいなライブラ
天秤座の由来は正義の女神アストライアが人の善悪を図るのに使った天秤が由来だとか

「【ライブラ】…たしか…天秤座だったよね、銃撃上手そうでいいね！！よし！！」

「パイロットのアリス、それをAIが補助をして操縦する機体ライブ……きっと良い物語が出来るはず！！」

さて、今回のPLは？

>>100

①も一回ユウカとノア

②エンジニア部

③C&C

>>93

ほむほむ、一部ロボットが氾濫してる世界の主人公機体の名としては程よく意味深だな

3

ネル先輩はかっこいいロボ好きだろうしいいね

エンジニア部…

メンバーの中だと特に不死身のネルとか噂されてるのが凄い想像しやすい

>>93

天秤座は占星術上対人関係の共有を表す星座らしいですよ

>>107

そうなんだまた一つ賢くなったよサンクス

絆も重要そうだねこのゲーム

またテストプレイヤーのアリスが泣いてしまうのか

>>109

胸が熱くなるタイプになりそうな予感そんなに暗くないみたいだし

「チビ達が新しいゲーム出したぁ？」

C&Cの部室にて、いつものメンバーに加えてトキがいる空間でネルはソファに座りながら応えた。

「ハイ、因みにモーションの参考にエンジニア部と私が協賛しました」

ブイ、とピースをするトキ。あの騒動の時のパワードスーツの話からモモイが頭を下げてお願いしてきたのである。

「しかし、ストーリーは私も知りません。ロボットアクションである事は聞いてます」
「ロボットアクションねえ……」
「以前のゲームはとんでもなかったな…」

此処にいる面子は一時期【しまい─夢の中の怪物─】により学校を休む生徒がいたり、アスナが真顔で「多分やると色々ヤバいと思うな…」と言った件があり、ちょっと警戒していた。
ミレニアムでは現在進行形で「モモイが追い込まれるとヤバい」となっているのだ。

せっかく良いマイクもあって主人公の名前もアリスだから、今回はアリスが声当てしたりしてんのかな

ワクワク
そして当たらずも遠からずのアスナの勘

「協賛なので無料で譲って貰ったのですが…」

ほんの少しトキの表情が曇る。
恐らく彼女は善意で持ってきて、一緒にやりたいと誘っているのだろう。
面倒見のいい面子で固まっているC&Cはそういうのに弱かった。しょうがねえな…と頭を掻くネルが、アカネに声をかけると対応機を持ってきて、カリンは飲み物、アスナはポテチを用意し出した。

「とりあえずやってみるだけだ。またヤバそうな空気なら途中でも止めるぞ？いいな？」

表情が乏しいながらも、表情が明るくなった様なトキを見て、アスナに「リーダー優しいね〜」と突かれるのに軽くキレながらもネルはとりあえずゲームのダウンロードを始めた。

画面にモノアイのロボットが映し出され、タイトルが現れる。

「ええと…ろむ、ろ？」

辿々しくカリンが短いタイトルを読み上げる。【Romro】これが今回のゲームタイトルであるらしい。

とりあえずググったけどよくわからないな
一体どんな意味が込められたタイトルなんだろう？

一応アナグラムでmororって単語はあったけど意味はわからんかった

>>115

>>116

多分ロボットの名前とか？

意味は分からない。例えば近くに座っているアスナに聞けば正解を知る事も出来るだろうがそれは無粋というものだ。

パッと見て、おかしいと感じる雰囲気はない。前回の様な恐ろしいゲームでは無いのだと信じてネルはスタートボタンを押す。

モノアイのロボットのタイトル画面がゆっくりと暗転し…ザザッ、とノイズの様な物が走り、そのままノイズがかかりながらセピア色の画面にある少女が映っていた。

「女の子が…手を伸ばしているのでしょうか？」
「それを大人が抑えているな…親か？」

泣いている少女が、何に手を伸ばしているのかは分からない。

【連れて行かないで…】
【私の…大切な……】

そこまでの台詞で映像は切られ、一人称視点で主人公が飛び起きたのだと知る。
はー、はー…と呼吸を整えようと肩が揺れている視点まで中々に細かい。

ポムロ Pomro
…1.ワインの名前
…2.グレープフルーツとポメロの交配種
とりあえず出てきたのはこれ

「Pomro」がポメロの意図的な誤字とかの場合、ポメロは文旦の一種
文旦の花言葉は「永遠の愛」「大きな恵み」
ポメロはザボンの英名でもあり、ザボンの花言葉は「楽天家」「控えめな心」

ほぉ、と感嘆の息をもらしていると、主人公が【嫌な夢…】と台詞を溢した。この声は…

「チビか？」
「やっぱりアリスちゃんだよね？ちょっと大人っぽい気がするけど…」
「演技指導でも難しかったところは、MIXなるものをしたそうです」

いわゆる音声の合成であるが…なんというか、今回はグラフィックといい、エンジニア部とトキにモーションの協力を願っている話といい…随分と本気が伺えた。
それもそのはず、今回のゲームが大外れしよう物ならモモイの買ったマイクは大損のままなのだ。なんとしても利益を出す…そんな執念を感じた。

主人公が軽い身支度や移動をする間、機械音声が流れる。世界観の説明らしい。

【人間は、自分達が生み出したソレに敗北しかけていました】
【利便性を取り、自身で考えるAIに次々とアップデートしていき知識と仕事を与えました…それは本来、人同士で行われる筈だった争いも然り】

主人公の場面から切り替わり、外の景色となる。武装したロボット同士の撃ち合い。
被弾し、爆発する機体もいる中、突き進み続ける機械達は…なんというか、普段キヴォトスで見るロボット達とも、銃撃戦とも違う何か虚しさを感じる物だった。

ただプログラムをこなして壊れていくロボットはどこか切ないね
ぬいぐるみがちぎれてしまったかのような

>>122

良いだろ？そんなプログラムが友人を持って、友人のために戦う(推定)ようになるんだぜ？(BT)

【彼等は学び過ぎたのです】
【自分達がしている撃ち合い、それを人に向けた方が自分達の損失が少ないと、そう結論付けたのです】

ロボットが建物を破壊していく、街に火の手が上がる。人々は逃げていく。その中に自分達の様にヘイローを持つ者はいない。
自分達が知るシャーレの先生と同じ、弾丸一つで命の危険がある…弱い生き物が、自分達が作り上げた強い無生物に蹂躙されていた。

【最新のAIを中心としたその叛逆に、人々は責任を取る時がきてしまったのです】
【故に人は、また自分達で銃を手に取りました。自分達で考え、操作するロボットに乗り込みました】
【中には性能に対して操縦者への負荷が大きい為に、どうしても補助が必要であると敵対思想を持たない、型の古いAIを載せたものも……】

そこまでいうと、映像はタイトルに出ていたモノアイのロボットに駆け寄る主人公の視点に戻った。
コックピットを開け、中に入った主人公に対して先程まで聞いていた声がする。

【おはようございます。アリス・クーパー、気分は如何ですか？】
「まぁまぁかな…AIもおはよう」

主人公の名前がアリスである事に少し驚いたが、この世界で一部のAIが暴走してなお、主人公と補助AIの関係はあまり悪く無い様である。

>>123

たとえプログラムで動いていたとしても私自身が生み出したプログラム（こころ）に従って戦うんだ！とかルビつきで出てきたら僕的には好み

>>124

今回は基本設定をくみ上げてからだんだんどんな話か分かってくる感じか…どうなるかな

「ロボット戦わせるやつの主人公にあのチビの名前なのか……大丈夫かよ…」
「リーダー、不安な気持ちは分かるが、まだ大丈夫じゃないか…その、世界は大変な事になってる様だが…」

【しまい】と違い、感情移入しやすい一人の視点で延々と世界の理不尽さを教えられる様なタイプと違い…【Romro】は問題が既に世界規模ほどに大きくなっている為の実感の持ちにくさ…抗う手段として銃を持てる事や、相手が普段見ているロボットの市民とは違う見た目である事…

色々な要因によって「多分危ない状態だけど、どうしようもない訳ではない」というモヤモヤは残るが確かにプレイする分には問題ない感覚であった。

【今日の作戦は大丈夫そうですか？念の為、説明はいりますでしょうか？】

作戦？と主人公の状況が分からないので首を傾げたが【チュートリアルは必要ですか？】【はい／いいえ】と選択肢が出た為、なるほどチュートリアルかと理解し、ネルは素直に【はい】を選んだ。

今度はC&Cが大福になるパターンか?

>>80

DOD3かな

あっちは逆にどんどん崩れていく方向だけど

今回もチュートリアルがキーになってくるのかな？

チュートリアルを開くと電子的なマップが開き、幾つかが赤く表示されている。dangerとも表示されている為危険地域の様なものだろう。

【私（わたくし）達の任務は各地で暴走を起こしているAIの討伐、避難地域への救援物資の護衛等がありますが…今回はこちらの地区……】

赤くなっているマップの内の一つが明滅する。ルアーリュ、と書かれている他より小さめなその地区に大きな反応一つと、小さな反応が幾つか。

【こちらのルアーリュにて、土地の奪還作戦を決行致します。まだ占拠されて間もない為、相手に地の利が生まれてしまう前に…との事です】
【戦闘になればまた私がサポート致しますが、今回の任務についてはご理解いただけましたか？】

その声と共に【大丈夫/もう一度お願い】と選択肢が出てきたので、大体を把握したネルは【大丈夫】を選択した。

【ではアリス、これよりルアーリュに出撃致しましょう。安心してください、私がついています】
「了解」

そこまで言って、主人公のアリスは懐から出したリボンで髪を結った。

「気合い入れか？」
「可愛いリボンでしたね」

控えめながらもレースがあしらわれていた様に見えるそれに、このアリスはちゃんと女の子らしい一面があるタイプの主人公なのだろうかと推測した。

ローディング画面にて、主人公の乗り込んでいる機体が映し出される。
赤いアイカメラのモノアイと、逆関節の鳥を思わせる脚が特徴的な機体…無骨な様にも見えるが、ネルの心の中の何かを擽らせるデザインである。

「カッコいいでしょう？」
「お前はデザインじゃなくてモーション担当だろうが…」

何かを察したトキが寄ってくるのであしらうネルだが、さて相手方はどの様なロボットが出てくるかと内心少し心が躍った。

【Mission：最初の戦場】

その文字が表示されると共に街中へと降り立つアリスの機体……

【ライブラ、現地に到着しました】

射手座の名を冠したそれが、この機体の名前らしい。とはいえ、その手に持っているメインウェポンはMG（マシンガン）の様だが、いつかカスタムなどでSR（スナイパーライフル）等を持たせてみようか、それとも自分と同じようにSMG（サブマシンガン）を両手持ちさせてみようか……

割と既に浮ついていたネルは、自分の好きな勝利の為にも早く始まらないかと少しワクワクしながらコントローラーを握る手に力が入った。

でもネルパイセン、ゲーム下手だからなぁ…
チュートリアルですらかなり苦戦しそう
絶対に諦めないから何時かはクリアするだろうけど

ウキウキネルちゃん可愛いね

>>134

ゲーセンの格ゲーとか三人称視点が多いから、一人称視点だとのめり込みやすくてワンチャンめちゃくちゃ上手いかもしれん

臨場感ありすぎると体が反応して画面ぶっ壊すかもしれんけど

というか隣でトキも見てる＝失敗する度に煽られる事に気付いた
ネル先輩が絶対ムキになるやつ

戦闘が始まると共に、電子音とピアノの混ざったBGMが流れる。BGMがあるだけで随分と緊迫感が違うのはやはり音楽の力というやつなのだろう。

「凝ってんなぁ…」
「曲に集中してると負けちゃうよ？リーダー、ゲーム下手なんだから」
「うっせえ！」

アスナに軽く煽られつつも、移動する。AIの機械音声の元、動かし方や武器の扱いを聞く。ありがたい事に自動標準の操作もあったので、ゲーム自体が得意ではないネルでも当てることが出来る。

【流石です、アリス。次は次は近接攻撃の方が有用ですね、では…】

言われた通りのボタンを押す。すると…ガショッという音と共にライブラの右腕、手の甲側からシンプルなブレードが生える。

「！」
「カッケェ！？」

変形ギミックに心が躍らない者はそういない。隣にいるトキも、ポテチを食べつつ目がちょっとキラキラしていた。近接攻撃系のモーションは知っていたが、こういう演出なのは知らなかったのである。

>>133

射手座はサジタリウスです

>>139

ごめん純粋にミスった

変形ギミックは良いな…

アリスの声の人は他の役で普通に声低めの演技してたりするしあの主人公の声も割と想像しやすいな

そういうギミック嫌いな男の子いないからね…ネルぱいは女の子？うるせえ！！

バニートキのスキルとかそういうの好きじゃないとおかしいもんな

C&CはAC6のご友人みたいなの見たらどういう反応するんだろうか

ライブラのブレードで飛んできたドローンを切り裂き撃墜させたネルに、というよりはアリスに対してだがAIは賞賛する。

【ここより北西に今までより強めの反応がありますね。恐らくライブラの様なAI搭載の無人機であると推定されます…新型で間違い無いでしょう】
【先程の様に、見事討伐してくださいませ】

「上等だ！」

そうして現れたエネミーはライブラと比べると逆関節ではなく、パッと見は人に近しい見た目であったが、大きさは充分にあり、SMを手にこちらに向かってくるその姿は間違いなく敵対者であると見受けられた。

《人に与する…骨董品が…》

「喋った！」
「新型のAIは割と自我を感じるな…」

ライブラに搭載されているAIもこちらを褒めてきたり気遣っている様に思えるが、まるでこちらを唾棄する様な言い方の男性型の機械音声を聞くと旧式と呼ばれるのが理解出来る抑揚の無さだった。
恐らく「骨董品」とは、ライブラやAIの事を指すのだろうが…

「今からスクラップになんのはそっちだぞ？」

覚悟しろよ。そんな風にネルは笑うが、普通に手こずってあわや負けそうになった為にトキやアスナに少し馬鹿にされた。ネルはキレた。

AC6の鬼畜ヘリと同じ強さのチュートリアルボスだったら
ネル先輩相当リトライする羽目になって発狂しかけてたろうし
そこまで高難度じゃなさそうなのは救いかな

ほ

モモイ先生の新作と聞いて！！！

難易度はACほどではなさそう

児童向けACなんて言われたりして

絶対ユズは軽量機体でパイルとかブチ当ててくる、俺は詳しいんだ

スレ主です。
本日は夕方ごろから書き始めますのでゆったり待っててくださいませ。

新作来てるううう！！！

>>153

楽しみに待ってます

待機

そろそろかなあ....wktk

なんとかチュートリアルを終わらせた後、帰還したライブラがドックで立っている映像に代わり、AIの声がする。

【任務達成、実にお見事でした。流石です】

「お世辞…」
「あ゛ぁ！？」

トキがボソリと言った言葉にネルは反応するが、いけない。とりあえず勝ったのだから、今はこちらに集中せねば……

【次の戦いに備えて装備を整えましょう。ドックでは装備の変更以外と言ったライブラの整備が出来ます】

「装備とカスタム要素だな」
「どんな見た目にするとか決めてますか？」

こういうゲームは初回はあまり見た目を変えないのもあるが…愛着があると戦いやすいというのはキヴォトスで愛銃を持っているものならよく知っているだろう。

「まぁ、とりあえず装備整えるか……」

任務の達成により報酬金も入っているし、戦闘中に敵の空輸機らしいドローンを撃墜した際にも弾丸や、少し武器が落ちたりした。
こうしてそうして折角なので遠距離武器に先程のチュートリアルボスが使っていたらしいSMを装備してみた。

キタ！！！

武器を変更した後は、【装甲】のところでライブラのボディの改造が出来るらしい説明を受ける。
逆関節の脚やモノアイにも特に文句は無いし資金繰りの為にもあまり贅沢は出来ないが、人の形に近い脚部パーツや3本指の様な手のパーツもあるので割と幅が広いらしい。

「あとは【アクセサリー・ペイント】のところか？」
「こういうのはつい凝って時間かけたりしがちって言うよねー！」

ライブラ自体は初期だとカーキ色で統一された機体だが、こういうのが黒や赤…戦場で目立つ色をしていると一気にネームド感というべきか、エースの機体感が上がるのである。

「なんか、布もあるな？」
「ええと…【迷彩布：夜戦】？」

そう表記されている物を試しに見てみると、ライブラが端が少しボロボロな黒い布を纏った。ヒーローというよりは何処か流浪の傭兵を想わせるそれは、人によっては擽るものがあるだろう。
とはいえまだ序盤な為にそんな事にお金を使えない…と思っていたが

「この布、重ね着出来るみたいですね」
「コレと雪中戦用の白いの合わせたらメイド服みたいになるか？」
「あはは！そうなったら可愛いねー！」

お前らなぁ…とネルは思ったよりもカスタムに乗り気なメンバーを軽く諌める。

だまして悪いがしたい…すっごいしたい…！

「最初にアクセサリー系であんま金使うとやばいだろ…せいぜい金がかからないペイント系とか武器とかよ…」

そう言いながらネルがもう一度武器の商品欄を開く。するとそこに先程の説明ではなかった近接武器の商品欄があり、開いてみる。
どうやらライブラのブレードに関する物らしく、とりあえずネルはスクロールしてみる。

「やっぱ強そうなのはまだ高くて買えそうも……」

そんな時、あるブレードが目に入った。
【刃・倶利伽羅】と言う名前のそのブレードには龍が彫ってあった。ネルの大好きな龍である。

「リーダー？」
「部長…」

値段は初期に購入出来るだけあって、あまり高くは無い…あと一回か二回任務を行えば手が届くだろう。しかし、初期の武器という事は性能も目を見張るものでは無い。
だが……それでも……

「気分が上がるって、大事だよな……」

こうしてその日はチュートリアルミッションを幾つかこなしてその日のゲームは終わったが、ライブラの手には見事な倶利伽羅が宿ったブレードが備わったのである。

倶利伽羅　仏教で黒い龍が巻き付いた剣……ホントにモモイが作ったのか？

ドラゴン裁縫セットはカッコいいからね、仕方ない

カスタマイズ要素アリか…ハマる人はとことんハマりそうな要素だな

>>163

今回はゲーム開発部みんなで作ってるゲームらしいし、

アリスやミドリのチョイスした物品もゲームに入ってるんじゃないだろうか

>>163

漢字がカッコいいから導入したくなるよね

>>163

先生だって協力してるんでしょ

2日目、思わぬ出費をしてしまった為に今回は最初にストーリーではなく同じミッションを繰り返しこなす形で、初回程では無いが着実に報酬を得て装備品を整えていく。

「他にも買えるものがあったでしょうに」
「うるせ、カッコいいのは大事なんだよ」
「リーダーはドラゴン大好きだもんね〜」

アスナとトキに挟まれつつも、とりあえず昨日の損失分をネルは稼いでいた。2日目、それも同じ事を繰り返しとなればゲームが得意ではないネルも意外と動ける様になってきた。
ストーリーと大きく関係の無い任務は、ルアーリュの残党退治や、その他の小さな地区での防衛任務が多かった。

「そろそろストーリーを進めても良さそうですね」
「昨日のチュートリアルを終えた時から出てるこの赤い点滅を起こしてる所か？」

そうして【フューレン鉄道】と呼ばれるそれを押してみるとAIが話し出す。

【今回は避難地区への救援物資の輸送…その護衛にあたります】
【アリスは列車を見た事はありますか？】
「教科書では、一応…」

そう答えるアリスに大した鉄道の説明をするAI。どうやらこの世界では鉄道は衰退しつつある輸送手段と移動手段であるらしい。

「まぁ、AIが増えてたなら自動操縦とかも増えてるだろうしな…」
「となると、この鉄道は割と希少な機械を使われていない乗り物って事になりますね」
「そもそもレールが敷かれているならそこで待ち伏せをする物もいるのは普通だろうな…」

そう答える面々、AIはアリスに旧式AIを乗せた半自動運転の護送車などが本来は一般的である事を話していた。

自律思考出来る最新型AIが反乱を起こした影響がこんな所にも…
最新型の技術が意思を持って反抗した結果人類側の対抗手段が旧型の技術になってるの何かしら裏背景とかありそう

「やっぱり自動運転か…というかAIに痛い目にあったのに使ってるんだな」
「利便性は中々手放せるものでは無いですからね…そもそもこの荒廃具合だと町から町へも一苦労でしょうから……」

あまりの長時間の運転は、確かに人に耐え切れるものでも無い。そもそもそれが出来るだけの安全性も今の世界には無いのかもしれない。

【今回は最終目的地の避難地区までの護送ではなく、一定の区画までだそうです】
「現地まで行かなくていいの…？どうして……」
【今回の輸送先は反AI派閥の勢力が強い所の様です…私が搭載されたライブラが向かう事は推奨出来ないでしょう…】
「あー…」

反AI（アンチエーアイ）と言う耳障りの無い言葉にC&Cは耳を傾けた。

「だからAIも使ってない列車？」
【その様です。しかしどうしても道中の戦力不足が不安視され…その結果先の戦いにて一機でも十分戦力に数えられた私達に白羽の矢が立つ形になりました】
「渋々、ってことか…」

AIが反逆した事により、AIの不信感の強くなり旧式だとしても信用しきれないという事らしいと察した面々は少し顔を歪ませる。
仕方ない事、とも思う。
だが…そのAIを生み出したのは…

輸送先は反AI派閥だけど、輸送する列車を動かしたりする現場の人達はどうなのか…
輸送先の人達への救援物資を護衛するのに限界があるからAIを搭載した旧型AIに頼らざるを得ない時点で
この世界の人類の追い込まれようと反AI派閥の現状が何となく垣間見えるのいいシナリオだな

保守

そんなこんなで任務は始まる。
荒廃した大地に敷かれたレールに沿って出発した貨物列車に追尾する形で、ライブラに乗ったアリスはAIの声により出現を確認したエネミーを迎撃する。

エネミー自体は通常よりも大きな機関銃搭載のドローンや、チュートリアルボスと同じかそれ以下程の性能らしいAI搭載機……主人公以外の味方NPCや時折列車からの支援射撃もある…だが…

「くそ、列車から離れ過ぎると列車に他の敵が寄ってくんな…！」
「NPCに頼り切りとはならないですね」

ライブラの耐久値だけでなく、列車の耐久値も考えて立ち回らねばならない。NPCの防衛ラインも当然ながら完璧ではない為、主人公が敵に突っ込み過ぎれば敵は目的の列車を狙う。
情報量の多い戦場だ。
ゲームにおける情報の処理と取捨選択、格ゲーなどが苦手なネルには中々辛い任務内容だった。

【護衛対象の耐久値70%を切りました】
【味方機一機、撃墜されました】

AIの言葉に歯噛みしながらも、自身が出来る最善、次善をこなしていくしかない。言われた区間までまだ半分いかないと言ったところだった。

YouTubeに上がってた動画から飛んできました
楽しみにしてます

保守

なんとか列車付近で立ち回る事を続けて来たが、耐久値も何もかもが心許ない。新たに味方側の機体の撃墜をAIに知らされる。

（このままじゃヤバい…！）

ネルがコントローラーを握る手に汗が滲み出した時だった。AIが告げる。

【正体不明機が一機こちらに接近中】

これ以上敵が増えるというのか。軽く絶望しそうだったネルだが突然ムービーが差し込まれる。

列車からあまり離れられない主人公機の遥か上に存在する敵の無人ヘリが何者かの狙撃により撃墜される。

【正体不明機の解析を行います…機体が現れた方角から避難地区からの援軍と判断】

狙撃を行ったと思われるその青い機体が、狙撃銃を投げ捨て、ダブルバレルショットガンに持ち変えた。

そうして敵性機体2体に突っ込んでいき、鳥の爪を思わせる左手で一体の機体に爪を食い込ませて動きを封じてから機体が動かなくなるまで弾丸を放つ。
その後、もう一体に対して仕留めた機体を盾にしながらそのまま数発撃ち込んで撃墜する。

【データベースと照合結果、ネームド個体［青鷲］と思われます】

操縦席に通信がはいる。あんな苛烈な戦闘をしたとは思えない、何処か物腰柔らかな男性の声だった。

『手が必要でしょう？猫ではなく鳥でよければお貸しします』

有難い味方の登場だったが……アスナだけは気付いていた。

（これアリスちゃんのよりフィルターかかってるけど、ご主人様の声じゃない？）

カッコいいロボットが出るゲーム…幾つになってもそういうのが大好きなシャーレの先生はノリノリで一枚も二枚も噛んでいた。

何やってんだ先生ぇ！！？
羨ましい代われ！！！！！！

これは良い展開！！

ピンチになったら（cv.先生）と一緒に戦えるとかキヴォトスで大流行してしまう…

楽しそうじゃんね！

ホントにごきげんなのがわかるウッキウキの演技なんだろなぁ

ムービーが切り替わり、戦闘画面に戻る。先程よりも敵の攻勢が衰える。依然油断は許されないが…それでもずっとマシである。

「へへ、鷲だか鷹だか知らねぇが有り難えな…！このまま乗り切ってやる…！！」

必ず勝利してみせる。
ネルは切れかけた集中を取り戻して今一度コントローラーを握り締めて操作する。

そうして……

【敵勢力が一時撤退。防衛成功…アリス、お疲れ様でした】

ネルはガッツポーズで喜んだ。他の面々もホッとした様子である。
そうしてまたムービーが始まる…アリスの護衛区間の最終地点である駅に着いたらしい。一息吐いたアリスにまた通信が入る。

『お疲れですか？よければ少し、話せればと思ったのですが…』
「さっきの人…」

ライブラの横に先程の青い機体が近寄る。
［青鷲］というネームドを持つ彼から一体なんの用だろうかと訝しむが、礼を言わねばならないだろうとアリスはコックピットから降りた。

戦友枠か？

機体から降りてきた男は、元々ネル達と同年代に見えるアリスと比べると父親位には歳が離れていそうな風で、眼帯姿に神父服という風貌をしていた。
この男が［青鷲］だろうか…ネル達も思っていたし、アリスもまたその様な表情で男に近付いていく。

「あの、さっきは……」
「………か」
「え？」
「…思っていたよりも、ずっと子供じゃないですか」

まるで見下しているとも取れるその言葉にネルはカチンと来るが、とうのアリスは困惑した様子で、このままお礼を言うべきか彼の話を聞くべきか悩んでいる様に見えた。

「…えと、あなたが、［青鷲］？」
「ああ、そう呼ぶ方もいますね。私は兎も角、マリアにそんな無骨な名前を付けないで欲しいものですが…」

そう男が自身の機体を見上げる。マリア…それがこの機体の正規の名称なのだろうか？

「私の名前の事でしたら…ケーフィッヒ…ケーフィ神父とでも……」
「神父…」

確かに神父の出立ちをしているケーフィにアリスは目をやる。彼の胸元に十字架と、片割れのドッグタグがチャラ…と小さな金属音を鳴らしていた。

先生？

アリスは未だ、どの様な対応をすべきか分かりかねるといった具合で、故に最初に口を開いたのはケーフィの方である。

「子供が何故、戦場に？」
「それは…」
「貴方位の年齢ならこんな殺伐としたところではなく、親元で甘えていたって良いはず…それに加えて」

言い淀むアリスを他所にケーフィはライブラを睨みつける様に見上げていた。AIが様子を見ているのかモノアイのカメラがキュイー…と音を立てている。

「その様な喧しいものまで載せて…」

まるでその目は汚い物を見る様な目で…漸く思い出し、理解する。

「そうでした、この人が来たのって反AIのところなんでしたっけ…？」
「つまるところ、ライブラのAIは目の敵…か」

頼もしい味方と思ったが……アリスにとっての一番の味方であるAIを悪く言うのは…と全員が身構えた。

アリスが漸く口を開く。

「って事は貴方の機体は…」
「ええ、私のマリアにはAIは一切載っていません。全ては私の操縦による物です」

完全に手動で動かしている。その告白にネルは驚く。自分はチュートリアルやこの任務以前での戦闘で少しは慣れてきた様に思えてきたが…それはAIの補助で戦場の情報を整理してもらったり、オートで標準を合わせて貰っているからこそだ。

このゲームは難しい。それはネルがゲームが上手くない事は決して関係ない。普通にどのプレイヤーでも最初は難しいと思えた。
あの補助を…ケーフィは一つも無く、先の戦いでアリス達を助けて見せたのである。間違いなく、彼はベテランのパイロットなのだ。
ケーフィが口を開く。

「守られないと守れない様な子供に…此処は合いませんよ」
「っ…」

少しは活躍出来たと思えてきた。上手くなったと思えてきた。アリスとネルの気持ちは恐らく一つだった。

…悔しい。

アリスは、きゅ、と口を結び…その後、端的に援軍に感謝を述べてからライブラの元へと戻っていった。そんなアリスの背を、見つめるケーフィの表情は最後まで読みきれなかった。
もう一度、十字架とドッグタグが擦れて金属のなく音がか細く響くのみだった。

◇この棘のある言葉に隠れた優しさのある悲しき過去…を抱えてそうな強キャラ系神父服の男は…？

ケーフィ神父好きだわぁ

相手にも色々あったんだろうな…
ドッグタグとかさ

次スレ立てときました

【🎲、⚓️、ss】どうしよう……②｜あにまん掲示板スレ主です。割と進みましたけどまだ描写したいところ半分もいってないですね…あらすじ前作で良いマイクを買ってお金がないよ今回はロボットアクション【男の子が好きなやつ詰め込もうぜ！！】この先生…ノリノリで…bbs.animanch.com

サンキュー

たすかる

うめます？

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