2022年市長選当選時の田中甲氏

音声データでは「2000万円渡した」

 今回、本誌が入手したのはA子さん擁立の経緯について田中市長が後援会関係者に語った音声データだ。

 録音されたのは今年4月、田中市長が選対幹部を務めた前述の後援会関係者らと会議室で市政について打ち合わせをした時に話が出たものだという。では“再生”しよう。

後援会関係者「俺もう本当にゲロ吐くほどのストレスでずっとやってんですよ。もう一人(ダミー候補者を)立てましょうという話をしましたよね。あれでもってNHK(記者)の××(データでは実名)から(の追及が)凄かったんだから。

 金欲しくてあんなことできないです。500万積むからやってくれって言われたってやる奴いないですよ。どうやったら当選させられるかって、一生懸命考えたじゃないですか」

田中市長「できればそれやってよって言ったのは事実だ」

後援会関係者「それで法務局に(A子候補の供託金を)供託に行く時に『今からやりますけど本当にいいですか』って確認の電話も入れているわけです。『今なら間に合います』とも言いました。当選するためにはこれも必要だなと思ってやったけど。大将は部下のやってることをいちいち気に掛けられたら戦はできないですから。そこまでは言うつもりもなかったけど。別にご褒美が欲しくてやったわけではない」

田中市長「それ込み込みで2000万渡したんだから」

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