エージェント夜を往く
明日から体育の日を含めた3連休。連休前おなじみ、納品地獄。UFOキャッチャー部門スタッフ、今日も不在。人間は日頃、ニコニコしながら歩き回って重い荷物を持ち運びしていると、体調を壊すようにできているようだ。トラックドライバーのメガネのお兄さんと喋っていたのだが「先日は仕事で、日帰りで島根まで行って帰ってきた」「UFOキャッチャーの景品ではなく、UFOキャッチャーそのものを運んだこともある。ガラスが割れないように細心の注意を払わなければならない」「前後を自衛隊の車両に挟まれ、魚雷を運んだ」と語っていて、頭が下がる。2024年からの運輸業界働き方改革の影響について聞いてみると「早く帰れるようにはなったが、給与も減るし、早く帰ったとて、という感じではある。トラックに住んでるみたいなものだから。運転運転明日も運転」と熱き男の叫び。こういう猛烈な人が日本の物流を支えているのは間違いないが、皆がみんなそういう動き方が出来る時代ではないのもある。
突進男が2日ぶりに来店。トラックドライバーのお兄さんが島根まで行って帰ってくる間、こいつはプラモデルコーナーと美少女フィギュアコーナーをひねもす往復している。査定の間「早くしろ」みたいな風情で腰に手を当ててカウンター前に立っているので、私は奴の人生の時間を根こそぎ奪ってやろうと、わざと太極拳をイメージし、ゆっくりと円を描くような動きで対抗することにしている。どうせ10分遅れようが20分遅れようが、奴が今まで人生でムダにしてきた時間の積算量は大して変わらないのだ。
新人の女性に「あの人は、商品をもらっていけばいいのにと思うんですが」と至極真っ当な疑問を投げかけられ「そうです。その通りです。その疑問を忘れないようにしてください。社員や、長いバイトはいまの光景を当たり前として受け止めてしまっています。そうなっては手遅れです」と伝えた。雑談していると、看護学校をドロップアウトした、とか、実は別に夢があって諦めた、とか下を向いている。資金を貯めたら、とっとと世に繰り出してほしい。アイドルマスター20周年を記念して今年の9月に発売された、天海春香、如月千早、星井美希のプラモデルがさっそく未組み立てのまま売りに出された。わざわざ記念モデルを買って、売んな。私だってその昔、アイドルマスターの原作踏襲のほうのアニメが放映されていた時、全部視聴しているから、彼女らに対して恩義がある。天海さん、如月さん、星井さん。と思っている。新人女性に「菊地真さんがもしも売りに出されたら引き取るので、教えてください」と伝えたら、律儀にメモを取っていて、心底申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
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