ルーブル美術館強盗、盗まれた宝飾品の回収は「望み薄」と専門家

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[パリ 20日 ロイター] - フランスのルーブル美術館で19日に強盗事件が起きたが、欧州各地では財政難に直面する美術館を狙った宝飾品などの強奪が相次いでいる。警察関係者や専門家によると、犯人が検挙されても盗品が戻ってくるケースはほぼないという。
ルーブルの事件のような犯行をできる犯罪者は限られており、警察にすでに知られている人物である可能性が高い。しかし盗品はすぐに分解され、部品や宝石として闇市場に流されてしまう可能性が高いという。
今回の事件では貴重な宝飾品8点が盗まれた。文化財犯罪の専門家マルク・バルセルス氏は、有名な絵画だと正規市場で売却できないが、「宝飾品を盗めば、宝石として違法市場で流通させられる」と述べた。
かつてフランス警察中央文化財取引対策局に所属していたコリーヌ・シャルトレル氏は、盗まれた宝飾品がアントワープなどの世界的なダイヤモンド市場に流れる可能性があると指摘する。
盗品のダイヤは細かくカットされ、金は溶かされることで、購入者は出所を知るすべもなくなる。警察の包囲網が狭まれば、犯人が盗品を投棄あるいは破壊することもあり得る。
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盗難美術品の追跡団体「アート・リカバリー・インターナショナル」創設者のクリストファー・マリネロ氏は「宝石が細かくカットされてしまえば、それで終わりだ。元の姿で戻ることはない」と語った。
ルーブル美術館強盗、盗まれた宝飾品の回収は「望み薄」と専門家
 フランスのルーブル美術館で19日に強盗事件が起きたが、警察関係者や専門家によると、犯人が検挙されても盗品が戻ってくるケースはほぼないという(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
<財政難の中、どう警備を強化するか>
世界で最も来館者の多い美術館であるルーブルから展示品が奪われた今回の事件については国辱だとする世論も上がっており、仏各地の文化施設で警備体制の見直しが進んでいる。
美術品専門の捜査官アーサー・ブランド氏は「ルーブルのような世界最高の美術館を狙い王冠を持ち去られるとは、警備に何か問題があったに違いない」と指摘する。
ルーブル美術館はモナリザをはじめとする名画を収蔵しているが、かねてから資金不足に警鐘を鳴らしていた。報道によれば、過去2カ月の間に少なくとも4つの仏美術館で盗難事件が発生していた。
欧州各国の文化当局は財政が逼迫する中でいかに美術館の安全を確保するか、対応を迫られている。
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ブランド氏は「完全な防備は不可能」だとした上で、犯行に時間をかけさせる工夫が必要だと語る。窓を厚くしたり出入り口を増やすことで、警察が到着するまでの時間を稼ぐのだという。
「犯人たちは、5―6分で逃げなければならないことを知っている。もし侵入してみて脱出に6分、7分、8分とかかるようなら、諦めるだろう」と述べた。
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