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偏桃体のなすがまま

どうしてこんなにも翔さんに惹かれるのでしょう。
その理由が知りたくて今日もあれこれ思うのです。

IZO

2008-01-22 | 鑑賞・観覧
『IZO』を観に青山劇場に行ってきました。
ひょっとして『アマツカゼ』のフライヤー、
あるかしら?なんて、思っていたのですが、
ありませんでした。

入り口で頂いたフライヤーの束に
『隠し砦の三悪人』のフライヤーがありました。
これは上映予定の映画館にも置かれてるのかな?

ソワレを観たのですが、
ジャニーズのタレントさんが主演する舞台としては
珍しい客層な気がしました。
年齢層もまちまちで、男性客の割合も大目で。
2幕で3時間20分と長めのお芝居でしたが、
私は長さを感じませんでした。
長くなったのは説明的な台詞が多かったからかな。
以蔵は頭の方はからっきしって人物像なので、
説明台詞が多くても違和感を感じなかった。
優しい幕末解説って感じで以蔵と一緒に
レクチャーを受けるみたいな。

一緒に観劇したお姉さま方は
剛くんの台詞まわしに聞き取れない部分が
多々あったと仰っていましたけれど、
確かに、以蔵役の剛くんの声はかれてはいたけれど、
早口で土佐弁でまくしたててはいたけれど、
私はちゃんと聞き取れたので、問題なし。
土佐弁の心地よい響きに転がされました。
薩摩弁もとっても可愛らしいのですねぇ。


まとまりませんが、以下『IZO』感想。
ネタばれ含みます。ご注意を。









哀れな男の物語でした。
誰かに自分を認めて欲しい。必要とされたい。
その願望を人を殺める為に剣を振るうことでしか
叶える術を持たなかった以蔵。

一瞬、この芝居観に来たことを後悔して。
タイトル見ただけで、予想がついた事なんだけど、
人斬り以蔵が主人公なんだから。

当たり前なんだけど、
人が殺されるシーンがとっても多くて、
これまた血糊が大量に噴出で
そんなに使わなくてもいいじゃんて思うほど
てんこ盛りだったなぁ。
特に切腹のと絞殺が怖かったな。
泡まで吹かせなくていいよ。怖いってば。

幕末の物語なので、きな臭い言葉の数々も
台詞にバシバシ盛り込まれ。
私「天誅」って言葉が好きじゃなくて。
天に代わって罰を下すって……ううむ。

でも、以蔵は自分の天であり、師である
武市半平太の事を信じてたんだもんね。
最期、死ぬ間際に「天は動くもの」って
理解出来たんだけど、時すでに遅しで。

「水の泡」って台詞を吐いた剛IZO、
良かったなぁ。

武士たるもの、己が思想の為に死す事が
尊しとされていた時代に生きていて、
「尊皇攘夷」って言葉の何たるかも
ようよう把握しないまま
土佐勤王党の一員になるなんて、
以蔵ったら、おバカさんだなぁって思うけど。

もっとも以蔵の天である武市先生は
以蔵の事を土佐勤王党の党員となんて思ってなくて、
単なる道具としか認識してなかったかな。
勝手に動く刀でしかなかったのかな。
でも、このお芝居の武市先生は
そこまで以蔵を冷酷に扱ってはいなくて、
そこはとっても救われた。

以蔵の殺陣は最初の方は野生の勘にまかせて
ただ動いてる所がまともに剣術も習ったことのない
郷士って感じで、徐々に人を斬る経験が
積まれるうちに、ほんとに少しずつ洗練されて。
人を殺めるのに洗練て言葉も変か(苦笑)

以蔵の殺陣は「華麗な」みたいな殺陣とは違って
人を殺す為に刀を使ってるだけみたいに感じた。
刀がなければ、この人、噛み付いて
その喉笛をかっ切るんだろう……
そんな風に思えてしまった。
犬と呼ばれたのもわかる気がした。

以蔵の剛くんは足首が細くて細くて、
餌を満足に与えて貰えない犬みたいだった。
頬もこけて、無造作に結んだ汚れた長い髪と、
無精髭とギラギラした眼と。

女郎部屋にいりびたる以蔵も良かったなぁ。
ぴったりだった、剛くんに。
色っぽいシーンは皆無なのが残念だったな。

フィクションだけど、
幼馴染のミツとの淡い淡い恋は凄く良かった。
また、ミツ役の戸田恵梨香ちゃんがステキだった。
彼女が活き活きと一途にミツを演じたからこそ、
このエピソードが生きたんだろうなぁ。
低めのトーンの声も聞きやすかったし、
初舞台なのにのびのびとした演技でステキでした。

ミツが以蔵に武士を辞めて、一緒に生きようと
必死に説得する所、本当に切なくて。
以蔵は自分が幸せになれる相手じゃないって
悲しい位わかってるのに、
好きな気持ちを捨てられなくて。

ままごとの祝言の三々九度の以蔵とミツ、
可愛かったなぁ。あのシーンだけが唯一、
意地っ張りで素直になれない2人が
照れながらもお互いの愛情を交わせた時間だったね。

以蔵の最期のシーンも救いがあって良かった。
ミツの象徴である満作の花びらが空から
沢山降って来るのを眺める猶予を与えられて良かった。

「刀で身体は斬れるけど、心を斬るのは言葉だ」
ってニュアンスの土佐弁の台詞があったのだけど、
それが印象に残りました。


剛くんの以蔵、好きでした。
パンフに橋本じゅんさんが書いてくれたように、
『荒神2』があったら、また仁に会いたいな。

田辺誠一さんの武市半平太は誠実で良かったし、
西岡徳馬さんの山内容動は存在感がステキでした。

池田鉄洋さんの坂本龍馬はチャーミングで、
面白い部分が多くてそこも良かったけど、
シリアスなシーンが良かったな。

山内圭哉さんの田中新兵衛は可愛かった♪
私がミツなら、以蔵じゃなく新兵衛に惚れるな(笑)


お芝居とは言え、殺し殺されって状況は
愉快ではなくて、血が流れる世の中は
どこの地域でも起こって欲しくないと
思いながら帰宅の途につきました。

観て良かった、けど。
次は人を殺さない剛くんが見たいです。
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