鎖無き世界   作:エ・駄・死だな

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ユウキ君自体の強さは都市基準だと爪の次ぐらい。と言っても直接爪とやり合うと多分負ける。でも爪とは違う強さを持ってるからトントンかな?


武器改造ならお任せあれ!

 

 

 

 

 

 

「そ、その背中にあるものは…」

「…これは…いわゆる電磁砲(レールガン)というものだ」

 

 

さらに奴らの目が輝く。

 

 

「ふふふ……ち、ちょっと触らせてもらえないだろうか?いや、できれば解体まで…」

 

一人の手が私の背中にある電磁砲に触れようとする。反射的に手を避け、

 

「あまり触れない方が良い。感電する」

 

 

「し、しかし……これは…」

 

「……流石に私も興味がそそられるな…すまない、見るだけなら良いだろうか?」

 

「…それなら」

 

自分と同じ程の大きさの大砲を下げ、机に置く。

 

 

妙な三人…いや先生も合わせれば四人は食いつくように周りに集まり、まじまじとその武器を見る。そのうち二人はメモまで取る始末。

 

 

 

「何がどうなってこんな物に……」

 

「君…名前は?」

「アカ…ユウキだ。明石ユウキ」

 

アカシアとも言おうとしたが、シャーレに入った際名前欄に確か明石ユウキと書いていた…はず。わざわざ偽名を使う必要もないだろう。

 

「……これを作った人はわかる?ユウキ」

 

「……知らないな」

「そうですか……是非お会いしたかったんですが…」

 

 

「や、やっぱり触ってもいいですか?これは…ミレニアム製でも無ければ他のゲヘナやトリニティ製でもないですよ!」

 

「いや…だから感電すると……」

 

「し、しかし…」

 

 

「…絶縁体の手袋ならあるが…それでどうだろうか?」

 

「……問題ない、とは思う」

 

 

 

 

「私に!このコトリに触らせてください!」

 

「…次は私だからね」

 

 

眼鏡をかけた少女が電磁砲………正式名称「特等型電子式電大砲ーR100SP」に触れる。

 

「…やはり、私が見たことが無い金属と回路が使われています!それに……」

 

さらに眼鏡少女はR100SPを持ち上げる。

 

「体感、光の剣の半分以下の重さ!……ユウキ、これ、発射しても…」

 

「…悪いが、それは私でないと使えない代物だ。どうしてもと言うなら後で見せる」

 

「そうですか…しかし、何故こんなにも軽いのですか?コレを発射するとなったら毎回バッテリーを変えるか、一つの特大バッテリーを入れる必要があります…が、バッテリーを変えれそうな場所はありませんし、特大バッテリーは一つ30kgもします!この電磁砲は高く見積もっても50kg程度!どこからこんな…」

 

「コトリ。次は私に触らせて」

 

 

よくわからんことを言っていた眼鏡少女を静止したのは、同じ所属であろう黒髪の少女だった。

 

 

「くっ……!少々名残惜しいですが、メモを書く時間だと思えば…!」

 

手袋を渡し、またもやメモを取り出す。様子を見るに余程筆が乗っているのだろう。

 

「確かに……光の剣と比べて大分軽い…!」

 

 

目を離した隙に当然かの如く持ち上げる。50kgでも強化施術を受けていない人間なら持ち上げるのすら手間取るが…

 

「…確かに、バッテリー抜きだとしても軽いね。これ、バッテリーは入ってない様だけど、どうやって撃ってるの?」

 

「特殊な仕組みでな。それはまた試射時にでも解説する」

 

 

 

「え、えっと……みんな?」

 

急に変た…先生が話しかけてくる。少し困惑気味だ。

 

 

「…何ですか?まさか自分も触りたいなどと仰る気ですか?無理です。そもそも…」

 

「い、いや違くて…というかユウキも忘れてるんだ…」

 

「忘れるって何を………あっ」

 

「……そういえば、本題はそれではないな」

 

 

 

 

 

「武器改造を…頼みたいんだが…」

 

「も、勿論!武器改造ならこのエンジニア部にお任せあれ!」

 

「今ならbluetooht機能にほぼ完全防音のサイレンサー、いざという時の自爆機能まで…!」

 

サイレンサーはちょっと欲しいかもな…

 

「あの電磁砲の改造か?それなら準備で少し時間がかかるが…」

 

「いや、改造してほしいのはこの二つだ」

 

買ってもらった物を早速改造するのも失礼な気もしなくは無い……が。

 

「あれさえ有れば十分活躍できそうだが…?まぁ、事情は深く探らないでおくよ」

 

「どんな改造にするんですか!?サブマシンガンならやはり反動を抑えるのが主流ですが…!」

 

「それもだが…改造に私も加わって良いか?言葉で説明するのは難しい」

 

「いいよ。改造中に助言してくれるのは助かるし」

 

 

 

「報酬は……カードでもいいか?」

 

「お金はいらないよ。その代わり、あれの試射を見せてくれれば十分だ」

 

「………そうか」

改めて都市との違いに驚く。都市ならがめつく両方頼んでくる愚か者が度々いたと聞いたが……心の余裕、だろうか。

 

 

 

「…先生、あなたはその間…」

「私はその間アリスの所に行ってくるね。新しいゲームをしようって誘われたんだ」

 

「…わかった」

 

 

 

「では、また後で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改造中に助言してくれるとは言え、先に改造内容を話してもらいたいな」

 

「サブマシンガンの方は反動調整とサプレッサー、そっちの方も反動調整と…あとスコープが欲しいな」

 

「わかった。そのぐらいなら昼食が終わる頃にはできているよ」

 

「それと……改造が終わったら、私に作業室を使わせてもらえるだろうか?」

 

「構わない。改造道具も随分と使い込んだから、手荒に使っても大丈夫だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「左右の反動を出来るだけ少なく……あぁ、サプレッサーは手頃な物で良い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スコープの倍率は……高い方が好みだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そろそろ完成か?……勿論、報酬は払う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ〜〜。できましたよ!ユウキ!」

「スコープに思ったより手こずってね……昼食の時間は終わってしまったな」

「それで……今からその新しい改造をするの?」

 

 

 

「……先生は明後日にはシャーレに帰るだろう。明日はできれば試し撃ちとミレニアムを回りたい。すぐさま取り掛からないとな」

 

 

「…うん。その、新しい改造の見学って…」

 

「…流石に企業秘密だ」

「あの電磁砲を見るための我慢だと思えば…!耐えれます!」

 

「それでは、頑張っていってくれ、ユウキ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジジジッ……ジジジッ……

 

 

 

ここを…取り外して…作ったこれを取り付けて…後はこのコードを…

 

ガチッ!

 

「ふぅ………」

 

サブマシンガンは何とか終了……うん、寝入る前には終わりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────翌日─────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ、これは…どういう…?」

「……ふむ」

 

 

完全した銃二つをエンジニア部に見せる。大いに困惑している様子だが、何故かメモの取る速度は変わらない。

 

 

 

 

「どういう原理かは……後で説明する。だがまずは……試射をしてもいいか?」

 

「良いけど……それよりもっと確実的な方法があるよ」

 

 

エンジニア部達は手に持っている銃を向ける。

「…………良いのか?」

 

 

「電磁砲無しでお願い。あれは怪我人がでる」

「…勿論だ」

 

 

 

「じゃあ、あっちからよーいドンで…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタッ……

 

「コレで最後か……よし、殲滅完り………こほん。私の勝ちだな?」

 

 

 

「つ、強すぎ……どうなってるのそれ…?」

「わ、私の弾幕もいとも簡単に……」

「……これであの電磁砲を使っていないというのが驚きだな…」

 

 

 

「元々連射できる武器は得意なんだ。それに、えっと………ウタハ達の様な固定砲台型はやりやすい」

 

「フォローになってませんよ〜!」

「それで……改造結果はどうなの?」

 

 

「完成だ。精度も申し分ない。どちらもこのままで、変える必要はないな」

 

「よかったよ……それじゃあ、少しついてきてくれないか?会わせたい人がいるんだ」

 

「…わかった」

 

「コトリ、ヒビキ。すまないけど、試射準備をしていてくれないか?」

 

 

「はい!」

「頑張ってきてね、アリスはちょっと難しい言語を話すから」

 

 

 

「アリス…?これから会う人の名前か?」

「あぁ、アリスはユウキに会いたがってる。急ぎで行くよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタハについていった先は、よくわからない扉の前だった。

横には……「ゲーム開発部室」と書かれている。

 

 

「好きに入って良いと許可はとっている。入ろう」

ガチャ……

 

扉を開けた瞬間目に飛び込んできたのは、まぁまぁな数の段ボール箱と奥から差す太陽の光。奥から「こっち来てー!」との声が。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁやぁやぁ!!私達の部室にようこそ!ユウキよ!」

「あんまり最初からイメージを壊そうとするのやめてよお姉ちゃん…」

 

「この人達は?」

「モモイとミドリだ。アリスは……あぁ、今丁度ゲームをしているな」

 

 

「アリス、会いたい人来たよ〜!」

「本当ですか!アリスのライバルでもありラスボスが…!」

 

 

その長い長髪を靡かせ、振り向いたのは、まだ幼さが残っている少女だった。

 

「こ、これが……確かに魔王…!」

「あ、あんまり初対面の人に魔王とか言っちゃ…!」

 

「……ミドリ、あの黒づくめの服、アリスと似たような目の色、そしてあのアリスの光の剣と丁度真逆のカラー配色をした電磁砲……間違いなく、「行方不明だった父親が魔王だった」パターンだよ!」

 

「お、お姉ちゃんも何言って…!」

 

「アリスは、40の魔王を倒し、52回世界を救いました!そのうち、「行方不明だった父親が魔王だった」のは9回!これで10回目です…!」

 

まおうだかゆうしゃだかなんか良くわからない単語を使っているが……これが難しい単語というものか?確かに理解すらできないな…

 

 

「……アリス、一度光の剣を持って外に出よう。魔王との決戦をこんな所にする訳にはいかないだろう。………ユウキ、合わせてくれ、出来るだけ悪役っぽく演じるんだ」

 

無茶振りなオーダーメイドだが……悪役はやったことがあるのでな。

 

 

「…ほ、本来なら貴様が油断していた所に首を断ち切るつもりだったが……慈悲だ。ここで惨めにも這いつくばるか、外で大衆に見られながら無様な最期を迎えるか。選ばせてやる」

 

 

「……!アリスは負けません!外で見事魔王を討ち取って見せます!」

 

 

「あ、あれ…?ほんとに魔王…?」

「わ、私達も参加して…!」

 

「む…無駄だ、私はあくまで決闘を申し込む。勝手に参戦しても良いが、その首が刎ねられない自信があるならな」

 

 

そうやってウタハと共に部屋を出る。心なしかウタハからの目線が苦いが、気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出ると、いつのまにか大量の人だかりができていた。どうやら集めていたらしい。

 

 

 

コトリ達に誘導されて決闘場所に移動すると、遅れてアリス達が来た。

 

 

 

 

「……アリスは、勇者として魔王ユウキに挑みます!このアリス、負けることはありません!」

 

「……来たか。いいだろう、覚悟があるなら、私もそれ相応の態度を取らなくてはな」

 

 

周りから野次が飛んでくる。これを演劇の一つと思っている様だ。いや事実なのだが。

 

 

 

 

 

 

 

「…私の名前はアリス!天童アリス!勇者として、魔王ユウキに決闘を挑みます!」

 

「……私の名前はユウキ。ユウキ・カストル・サー!ま、魔王として、勇者アリスに決闘を申し込む!」

 

 

 

 

周りから一斉に歓声が巻き上がる。

それぞれ電磁砲を取り出し、構える。

 

 

いつの間にかいた審判の合図を待つ。

 

 

 

 

カン!

 

 

その音と共に、二人の大砲から青紫の光と水色の光が漏れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







今絶賛8章の30で詰まってま〜す。

本格的に原作に絡んでくるのはエデンからにしようと思ってるのでパヴァーヌ編はあんま見所ないかも。

この作品は…

  • ギャグ
  • シリアス
  • 適度にどっちでも…
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