鎖無き世界   作:エ・駄・死だな

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次の話で多分序章は終わり…だと思われる。


買い物ってワクワクしない?…しない?そう…

 

 

 

「銃が欲しいって…その背中にある立派な武器はなんなのよ?」

 

「…これは正確には銃じゃないんだ。それにデカすぎてこういう室内戦で使えない」

 

 

「だから銃が欲しいんだね〜………でも、だからと言って買ってあげる訳にはいかないかな?」

 

「そもそも、何でシャーレに行きたいんですか?まさか本当に先生を…?」

 

 

「…ち、違うって言ってるんだけどな………あー、単純に言うと…シャーレに呼ばれてるんだ。うん、招待されてる」

 

 

「シャーレから招待されてる?……あ、もしかして…」

 

何かヒソヒソと話している。

 

 

多分絶対違うが、勝手に納得してくれるのはありがたい。

 

 

「シャーレが出してる生徒募集のやつじゃ無いの?」

 

「…じゃあ、何であんな郊外で遭難してたの?招待されたなら、場所ぐらいなら先生は教えてくれる筈。そもそもこの人は生徒じゃなさそう!」

 

「あ…確かに!」

 

……痛い所を突かれた。

 

 

 

双方、どちらも黙る。今私をどう処分するか本気で悩んでいるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う〜ん、まぁ、銃と服ぐらいなら買ってあげてもいいんじゃない?」

 

「えぇ!?ほ、ホシノ先輩何を言って…」

 

「ただし、条件として私達に協力、してね?」

 

「…えぁ…はい、成立、だな…」

 

 

大分アバウトな条件だ。協力がどこまでの範囲なのかは恐らくあっちの推量。これは…墓穴を掘ったか…?

 

 

「ん……本気?」

 

「本気も本気だよ〜?シロコの自転車に追いつくぐらいのスピードがあれば、色々便利そうだしね〜。物資もそろそろ買わないといけない時期だし、丁度良い機会なんじゃない?」

 

 

 

「でも、この人また逃げ出すんじゃ無いですか?それだと条件も無視されるかも知れません☆」

 

「お兄さんシャーレに行くんでしょ?ならおじさん達から先生に協力のこと連絡すればすればいいと思うな〜」

 

「ん…逃げ出すのが心配なら、これもある」

 

 

 

……なんか嫌な予感がするな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……な、なぁこれってもしかして…」

 

「うん。帰るまでそのまま」

 

 

 

今絶賛私は……手錠をかけられています…

 

 

「な、何で手錠なんか持ってるんだ?それにわざわざ引っ張る用のリードまであるし…」

 

「ん…首輪の方が良かった?」

 

ますます怖くなってくる。何でこんな少女が手錠と首輪なんて持ってるんだ。

 

 

 

「そろそろホシノ先輩達が帰ってくるから、それまで待って」

 

私はトラックの荷物置く所に乗せられて、最初にあった耳付きの少女に銃を突きつけられている。

 

「…あなた、名前は?」

 

「アカ……こほん。ユウキだ」

 

「そう。私は砂狼シロコ」

 

珍しい名前をしてるな…シロコって呼べばいいのか?

 

 

 

「…あ、帰ってきた」

 

 

「沢山買いました!これだけ有れば、支援の分も合わせて大分余裕ができます!」

 

「じゃ、そろそろ本題に行こうか〜」

 

「本題ってよりオマケじゃないの…」

 

「まずは服を買いに行きましょうか☆」

 

 

 

ようやくだ…

 

 

 

 

「お兄さんそもそもその服でも良いんじゃない?すごい丈夫そうだよ?」

 

「これは戦闘用なんだ。できれば…私服が欲しい」

 

「あ、これなんかどうですか?なかなか似合うと思いますよ☆」

 

 

 

「…服を選んでくれるのはありがたいんだが、これ…どうやって着替えるんだ?」

 

「それはもちろん試着室に……ってあ、そういえばそうですね…?」

 

 

絶賛手錠をかけられている私は、半径2メートル以内しか動けない。そもそも手が動かせないし…それで試着室で着替えるとなったら…?

 

「…まぁ、別に私としてはどっちでもいいんだが……」

 

「おじさん達がダメなんだよね〜?流石に見ず知らずの人の半裸は見れないよ〜?」

 

 

 

「じ、じゃあこの手錠を外してもらって…」

 

「それもちょっと無理なお願いかな?」

 

 

ど、どうするか…

 

 

「別に着替えるのは帰った後でもいいと思う」

 

シロコがそんなことを言ってくる。できれば戦闘服は今すぐにでも着替えたかったんだが…

 

 

「…わかった」

 

「じゃあ、次は銃の方ですね!すぐ近くにあるので買いに行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄さんってその銃以外使ったことあるの?」

 

「だからこれは銃じゃ……うん、いくつか使ったことはあるな」

 

 

「一応射撃場で何が向いてるか試してみようか〜」

 

「…手錠は外してくれよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すごいねお兄さん?メインウェポンどころかサブまで百発百中だよ?」

 

 

「…こ、これもしかしたら全武器命中精度高いんじゃないの…?さっきグレネードとかの爆弾も扱い完璧だったし… 」

 

 

「…キヴォトスに来る前は何をしてたの?」

 

「……指揮官をしていた。…と言ってもここに来る時にはもう無職だったが」

 

あれを無職と言ってもいいのかわからないが、職では無さそうだ。

 

 

「し、指揮官って数個ある分隊とかのリーダーとかの指揮官…?」

 

L社のチームを分隊と言っていいのか?…まあ実際指揮官ではあったし…合ってはいるな。

 

「ちょっと認識が違う気もするが…おおむね当たりだ」

 

 

「そんな偉い人が単独でシャーレに行くって、ちょっときな臭いね?」

 

「こ、これもしかして私達復讐とかされるんじゃ…」

 

「上からの指示でな……まぁ、ここで何があっても責任は私に負われると思う」

 

あの館長様だ。自己責任よとか平気で言ってきそうだな。

 

 

 

「で、銃は決まったの?私は近距離が良いと思ってるけど…?」

 

「ん、スピードを活かすならショットガンが良い」

 

「背中のあれ、重そうだからもっと軽めのサブマシンガンとかでもよさそうですね!」

 

「あぁ、サブマシンガンにするよ。後、もう一つ欲しいのがあってだな…」

 

 

卓上にあった一つの拳銃を取る。

 

 

デザートホーク(流石に実銃をそのまま出すのはね…)ですか?確かに威力はありますし比較的軽いですけど…」

 

 

「実用性っていうか…単純に使って見たいんだ」

 

こんな小型であの威力は都市だと確実にアウトだ。目新しいものには触って見たい。

 

「へぇ、そうですか…じゃあ、会計済ませましょう!」

 

「会計終わったらまた手錠をかける。準備しといて」

 

「………わかった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば、お兄さん名前は?」

 

「ユウキ、そう言ってた」

「シロコ先輩、先に聞いてたなら教えて下さいよ…」

 

 

「もっと色々教えて欲しいですね!せっかくこれからお世話になるですから☆」

 

「…ユウキ・カストル・サー。本名だ。さっきも言った通り指揮官をやっていた」

 

「すごい名前ですね!?し、身長とか年齢とかは…?」

「ちょ…さすがに失礼すぎるわよ!?」

 

「身長は…多分170後半。28だ」

 

「に、にじゅっ!?!?」

 

「!?………そ、そっか」

 

ピンク髪の少女の目つきがさらに細く…いやでも驚いてはいるな…

 

「に、にじゅうはち…!?み、見た目はどう見ても20前半どころか19ぐらいなんですけど…?」

 

「そういえば、シロコ以外の名前を聞いていないけど…名前は何て言うんだ?」

 

「あ…そういえばまだ教えてはいませんでしたね…私はアビドス高等学校一年、奥空アヤネです!」

 

「…黒見セリカ。同じく一年……も、もう言ったでしょ!!はい次!」

 

「二年生十六夜ノノミです☆よろしくお願いしますね?」

 

「砂狼シロコ。さっき言った」

 

「…うへ〜。アビドス高等学校三年生、小鳥遊ホシノだよ〜。おじさん同士、仲良くしようね〜?」

 

…おじさん呼ばわりされたが、あながち間違ってはいない。

 

 

大体知らない単語で埋め尽くされていたが、全員珍しい名前を…いや、これがもしかしてここでは普通なのかも知れない。

 

「改めてよろしく頼むね〜?」

 

「…もちろん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ただいま」

 

「うへ〜おかえり」

 

「一緒に帰ってきたじゃないですか…」

 

 

がっこうに帰ってくる時はただいまと言うのか、覚えておこう。

 

 

「じゃあ早速着替えてくる。注意として、その武器らにはあまり触らない方が良い。最悪気絶する」

 

 

「うわっ…何でそんな物持ち歩いてんのよ…?」

 

 

何か文句というかシンプルな悪口を言われたが気にせず別部屋に行く。

バックも買ってくれたので収納は問題なし、手錠は何故かつけられたままだが、この程度ならつけたままでも着替えれる。

 

 

 

黒いズボンに青色の線が入っている。都市にはこんな線など入れておく必要もないはずだが…平和だからこそ、だろうか。

他も全体的に青と黒で構成されている。南部のセンク協会の制服がこんな色合いだった気もするが、華やかなあちらとは違ってなんとも無骨な物だと。

他の服も基本的には黒プラス一色でできている。

 

「帽子が欲しい」と言ってみたら、フード付きパーカーだかジャケットという物を買ってもらった。

形も色も違うが、確かに安心感は感じれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある程度着替えが終わった所で、とあることを感じてしまう。

 

あの五人は…あまりに幼い。

肉体の強度に対して精神や考えがあまりにアンバランスだ。あのピンク髪…ホシノだと言ったか。ホシノは注意深く、いつも私の動きを見ていた。

だが、それはあくまでも「子供の中では」。都市の様な卑劣で狡い大人には通用しない。

 

 

 

 

 

…分かっているはずだ。ここにはそんな理不尽なことなどない事を。人を極限まで搾り取り、ゴミの様に使い捨てる翼も。理不尽と狂気でできている指も。全てを監視し、高みから支配する頭も。

 

全てここには無いと分かっているはずなのだ。

 

 

「っ!」

頭を両手で叩く。

 

あぁ…私はこの世界の空気に飲まれたのか?そんなこと、都市の条理、逃れられない理であるのだ。気にする必要はない。

 

 

……そろそろ戻るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






ブルアカの地理ってどうなってんでしょうね。

もしアビドスからシャーレまで数百キロとかならアカシア君の足壊れちゃうやばい。

この作品は…

  • ギャグ
  • シリアス
  • 適度にどっちでも…
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