鎖無き世界   作:エ・駄・死だな

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友「project moon好きならこれも好きな筈やで」

ミー「やるかぁ…」


三ヶ月後…

ミー「うぉぉぉぉ!!アビドスもパヴァーヌもエデンもおもしれぇぇぇ!!!こんなんもうねじれるしかねぇ!!!」

クソリプ「クロス出しちゃえ♡出しちゃえ♡」

ミー「出します」


こんなんダメだろ


あともう一個の「都市の鎖」とは違ってかなり平和な物語(都市準拠)だから気休めにドウゾ。



ほんへ
鎖?そんなもんねぇよ!


 

 

 

「アカシア、ちょっとこっちに来てくれる?」

 

 

「少々お待ちを………ふぅ。はい、なんでしょうか?」

 

「これ、何?」

 

 

彼女は少し厚みのある水色の本を机から持ち上げる。才がない彼でもなんとなくわかる。今までの本とは違うと。

 

 

「その反応を見るに、あなたも知らない本らしいわね。ポールにも聞いてみたけど、同じ反応だったわ」

 

 

「はい。申し訳ありませんが、その本は見たこともありません。すみませんでした」

 

「……要件に入る前に敬語の形式も覚えさせないといけないわね。…あなたは司書補の中で代表を任されている立場。しっかりしてもらわないと」

 

 

司書補の代表と言われた彼は、少し肩を震わせてまた小さくなった。

 

 

「……はぁ、…後々本でも読むか、ホクマーやケセドにでも教えさせておくわ。まずはあなたに、コレを伝えておかないと」

 

「…この本は、つい最近私の本棚から見つけた。またローランがなにかしたのかと思ったけど……これは、簡単に言えば()()()ね」

 

「招待状…?都市のどこかから、わざわざこちらにまで赴いたというのですか?気づいていたら、茶でも出して……」

 

「そんなわけ。この招待状は、都市から来た物ではないわ。恐らくだけど…私達の光の痕跡を辿って、ここまで飛んできたのでしょうね」

 

「はい。しかし招待状、ですか…」

 

「…あまりいい記憶がないのはわかるわ。でも、今回はこちらが招待される側みたい」

 

 

「それで…招待状には何と…?」

 

「いちいち説明するのが面倒。外部からの支援が欲しいって言うよくあるお願い」

 

「…こちらにメリットがあるとは思えませんね。報酬提示はされていますか?」

 

「そちら側の住民の移住を許可。ただし、指定された場所に住む事…他にも色々あるけど、これが大々的な報酬ね」

 

 

「…罠か、相当な阿呆のどちらかでしょう。外郭にここのような裕福な大地がそうそうあるとは思えません。それに、自分たちの領土を他人に譲渡するなど…」

 

 

「同意見ではあるわ。だけど…これが本当なら、とても魅力的な報酬ではあるの。幸い、こちらで使える扉であちらにすぐ行けるらしいし」

 

「正気ですか。あちらに着いた瞬間殺されるのがオチです。そもそも、館長自らが図書館を離れるなど…」

 

 

 

 

 

 

 

「私が正直に行くとでも?勿論、対策はきちんとするわ。ということでアカシア。行ってきて

 

「…え?」

 

「え?じゃないわよ。館長命令。さっさと行ってきなさい。貴方達は死んでも死なないじゃないの」

 

「は、はい。しかし、それなら私より遥かに強いローラン様などに行かせた方が…」

 

「ローランは今あの計画で忙しいわ。それに、今のあなたの実力なら、ローランに肉薄できる筈よ」

 

「…い、いえ、私がローラン様に対抗できるなどと…」

 

「そうかしら。まだあなた()()、ローランに見せてないじゃない。アレ込みなら十分勝機はあるでしょう。あなたの仕事も、ポールにでも押し付けるわ」

 

 

着々と逃げ道を閉じられている彼は、ついに諦めたのか、

 

 

「…わかりました。図書館代表として泥を塗らないようにして行きます」

 

 

「飲み込めたようで助かったわ。じゃ、この扉を開けてしばらく歩くと着くから、行ってきてらっしゃい」

 

 

相変わらず人使いが荒い館長様だと心の中で愚痴を吐きながらノブにてを掛ける。

 

 

「最後に、館長様」

 

「なに?手短に済まして欲しいのだけど」

 

 

 

 

 

 

 

「約束守ってくださって、ありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

「……頑張ってきてらっしゃい。アカシア」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ずっと、暖かい感じがする。遠い昔、姉様におんぶをさせてもらった時のような………

 

 

あの時、姉様は私の事をどう思っていたのだろう。単純な弟か、もしくは…

 

 

 

 

 

 

あなたは、完成した。だから、私はもう、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を開けると、そこには満天の青空が映っていた。都市にも青空はある。でも、地上から澄むような青を吸っているようなあの青空とは違う。とても、優しくて…

 

 

 

 

「過去のことはもう考えないで……か…」

 

 

どうやら私は道端で寝そべってしまっていたらしい。すぐさま起き上がって改めて青空を見る。しかし、それを隠すように、目の前に憚るのは…

 

 

 

「…ビル群?ここは外郭の筈じゃ…」

 

 

『着いたみたいね』

 

脳内にぼんやりと響くような声が聞こえる。

 

 

「か、館長様…ここはどこですか?」

 

『さぁ?でも、ここが目的地って事はわかるわ』

 

「が、外郭にこんな文化的に進歩している場所があるとは…」

 

 

 

『アカシア、感心してる場合ではないわ。招待状には、まずシャーレという機関に合流せよと書かれてる』

 

 

「そうですか。なら、案内をお願いします」

 

『……はぁ…私も知らない場所だと言っているでしょう。いくら私でも、外郭の全てを把握してるわけじゃないの。それに、この状態も長くは続かないわ』

 

『だから、貴方自身の手でシャ…レに辿り着き…さい。有名そ…な組織ではあるから、聞…込み……で………ば…ぐ…わ…る…よ』

 

「館長様!大丈夫ですか!」

 

『も……間が……のね……頑…って………だい』

 

 

 

………切れたか…

 

 

 

 

シャーレ…そう言ってたな。とりあえず聞き込みでも…

 

 

 

「ちょいちょいネエチャ…いや、ニイチャン?」

 

後ろから大声で話しかけてくる少し高めの声。

振り返ると、五人ほど、しかも全員女性が近づいてきている。手には…銃!?

 

 

…どういうことだ?全員がバラバラな服を着ているから、所謂自警団の線もあるが、それにしては軽装すぎる。何だあのヒラヒラは?動きにくそうだな…

 

 

「まさか…噂の先生って奴じゃないのか?」

 

疑問に答えが出た。

 

ここは都市じゃない。つまり…あの規律もないということ。

 

「ら、ラッキー!!ちょいと先生、痛い目済みたくないなら私達にちょ〜と、恵んでくれないかな?」

 

 

銃をこちらに向けてくる。これでほぼ確定と言った所だろう。

 

 

腰に掛けてあるちょっとした筒を取り出す。

そしてそこから、2メートルもあるかと程の盾が形作られる。エネルギーでできているので、こちら側からあちらが透けて見える。

 

「コイツ!!お前ら、撃て!」

 

五人同時に銃を乱射してくる。

その連射ぶりは、弾の費用などまるで気にしてはいない。

 

弾丸が盾を貫通して届く…なんてことは流石に起きなかったが、これだけでそこら辺の底辺フィクサーやネズミは全滅だ。

 

そろそろ…

 

「チッ!」

 

 

弾を打ち切ってリロードの態勢になった瞬間、盾をすぐさま解除し奴ら目がけて疾走する。

 

 

サブであろう拳銃を一人が撃ってくるが、弾が発射される前に拳銃を奪い取りそのまま首にチョップで気絶させる。拳銃でもう一人の頭に5発ほど撃ち込み、また気絶させる。流れでまた銃を奪い取り、二人倒す。最後の一人は…適当に回し蹴りで気絶させた。

 

 

 

全滅確認。

 

 

倒れている顔を見ながらとある違和感に気づく。

 

 

 

……頭に5発は撃ち込んだのに、死なない?

 

撃ち込んだ部分を見てもたんこぶができているだけ。頭を貫通どころか血すら出ていない。

 

 

どんな強化手術を施したらこんな体になるんだと恐怖と驚嘆を感じながら、途切れていた考えを再び巡らす。

 

 

シャーレ…聞き込み…

 

 

そこまで考えて今自分がやってしまった所業を後悔する。

 

お金を渡して、シャーレの情報を…いやでもあれは話し合える状況では…そもそもお金を持っていなかったから…

 

 

「に、ニイチャンちょっと強いね…」

 

行為を正当化させようという哀れな事をやっていると、後ろからまた声が聞こえる。

 

 

気絶させていた二人が立ち上がり、懇願するような目で見てくる。

 

 

「そ、そんなにいい武器持ってるなら、ちょ、ちょっとぐらいお金とか貰っても…いいすか?」

 

「す、スイーツが食べたい…!ちょっと高めのスイーツ…!」

 

 

おかしい。色々とおかしい。まずなぜもう覚醒している?最低1時間は気絶するような威力で気絶させたつもりだ。

それと……す、すいーつ?というのは何だ。もしや中毒性がある代物じゃ…

 

 

ドゴーーン!!!!

 

頭が疑問で埋め尽くされていると、後ろにあった建物が消し飛んだ。同時に、前にいた二人が急に焦り出した。

 

「ど、どうしましょう!?自警団の奴ら、もうこっちに向かってきてますよ!?」

 

「く、クソ!に、ニイチャン!あんた強いだろ!?なら、ちょっとした戦車2つぐらい…」

 

二人が同時に顔を向けると…

 

「「え?」」

 

そこに、彼はもういなかった。もうちょっと言うと、百メートル程先に走り去っていく姿が見えた。

 

 

「あ、あの野郎ぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

澄んだ街並みを軽快に走り抜ける。風も相まって少し気持ちが良い………あぁ、やけに体が軽い。この世界の空気に触れられたのかは知らないが、体が若返っていくような感覚がする。

 

 

 

 

2キロ程進んだところで、先に開けた場所が見えた。それもかなり大きめの。風もよく通るだろう。自警団がもう追いつくとは思えないし、このまま突っ切ってしまおうか………ん?

 

 

 

開けた場所に近づけば近づくほど、違和感は驚きに変わる。

 

これは…開けた場所というよりかは…

 

「…は?」

 

 

目の前には、黄色の何かで覆い尽くされている大地が見えた。触ってみると…

 

「…砂」

 

このサラサラとした感触は間違いなく砂だろう。つまり、この見渡す限り何も…いや、よく見れば遠くに建物がありそうだ。まぁこの広範囲、全て砂の大地でできているのだ。

都市にこんな所があっただろうか……いや、あったとして裏路地だろうな…

 

不現実的な光景を目にしてこれまた恐怖と驚嘆を感じていると…

 

 

チャリンチャリン。

 

 

横から、鈴の音が聞こえてくる。

 

自転車に乗っているようだ。よく見てみると、乗っているのは女性。今のところ女性にしか会ってないが…この世界に男性はいるのか?

 

自転車が私のすぐ横で止まり、目が合う。

 

「……誰?」

 

 

 

 





すみませんでした(土下寝)




時系列としては図書館追放後から大体三年経ってるぐらいです。なので今書いてる都市の鎖よりも大分先の物語で、アカシア達や他のメインキャラクターも都市の鎖最終編終了後の感じです。

この作品は…

  • ギャグ
  • シリアス
  • 適度にどっちでも…
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