主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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ま さ か の 8 月 9 月 の 総 投 稿 数 た っ た の 4 話

反省します


狼の言語学習〜愉快な仲間を添えて〜

〜放課後、自習時間にて〜

 

「……ハナコ、ここをどう解けばいい?」「どれですか?ああ、そこは…倍数判定法を用いてこのように…」

 

「な、なるほど…理解した」

 

「…………」「えっと、コハルちゃん?何かわからないところでも?」

 

「!?いっ、いや、別に…」「ちなみに、今見ているページは範囲外のところですよ」「え!?うそっ!」

 

補修授業部の皆が集まり勉強する中、狼はプリントともらった教科書を睨み、眉間に皺を作っていた

 

「…………………………」

 

教科書に書いてあるタイトルは

 

「小学生の国語」

 

「……………」

 

そして渡されたプリントは

 

「あいうえおひょう、おおかみむけ」

 

そう、50音表である*1

 

狼が個別に課された課題は単純

 

「……先生殿からの命…”必要最低限の現代語の読み書きを覚える事…”」

 

聞き慣れた声が聞こえて後ろを振り向くと

 

「…先生殿」”やあ、狼…調子は?”

 

先生がいた

 

 

「……この紙がなければ読める気がせぬ」”…まぁ、正直狼の歳で今から読み書き覚えるって学生の補修授業の期間じゃ足りないと思うけど、やれるとこまでやってみよう”「……」

 

狼はあいうえお表の文字を脳に叩き込み、右手でえんぴつ*2を使い文字を書く

 

「…あ…い…う…え…お…か…き…く…け…こ…さ…し…す…せ…そ…」「……(どうして大人があいうえおを声に出しながら紙に書いてるのよ、普通幼稚園や小学校で習得するものでしょう?)」

 

「ハナコ、ここのこの文章は…」「これは古代語を翻訳したものですね、これは辞書があれば…」「…ああ、なるほど。ならこれは…Gaudium et Spes…喜びと希望」

 

「えっと…はい、そうみたいですね…アズサちゃんは古代語が読めるんですか?」「ああ、昔習った」「……」

 

…狼から見て何を意味するか全く理解できない文字を自分より10年も歳が離れた子供が読める

 

その事実が何より狼の心を抉る。何故こんなに変わってしまったのか。いや今の字の方が確実に覚えやすいとは思うが

 

 

「…負けておれぬ…」”ははっ、頑張ってね、狼…そのうち漢字も覚えないと”

 

その後、なぜ同じ漢字でも読みが違うのか。狼は思わず頭を抱えた

 

 

 

 

 

「ハナコ、ここは…」「そこは過去形を使うところですね〜」

 

「……あらかた覚えたが…わ、れ、め、ぬ、る、ろ、この字が厄介な…」「似てるから間違えやすいですよね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……浦和殿、この字は…」「はい、その字の読みは音読みは「カイ」、訓読みは「うみ」です」

 

「……海、と書いてうみ…しかし、何故カイと?」「それは昔、漢字そのものが伝わった時ぐらいの話になりますが…」

 

「…遠慮しておこう」「狼さんは覚えるのが早いですね。教えていて楽しいぐらいですよ」

 

「……海は、見たことがない」「…あら、そうだったのですか?」「…ああ。暇ができれば、見たいものだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…そういえば、狼はなぜ刀を?」「…義父上に拾われた後…教わった」

 

「……拾われた?」「……戦場に居た俺を、義父上は拾い、技を教えた」

 

「…………」「…白洲殿は鉄砲の扱いには長けていると聞く…手入れをの仕方を、知りたい」

 

「…そうか。任せてくれ」「…かたじけない」

 

「いやあんた達銃の手入れは大事だけど先に勉強しなさいよ」「そういうコハルちゃんは大丈夫なんですか?」

 

「あ、当たり前よ!」「…あはは…」

 

 

 

 

そうして放課後に集まり、勉学に励む中、あっという間に一次試験の日になる

 

 

“プリントはまだ裏返さないでね〜…みんな、落ちついて頑張ってね” 「正義実現委員会のエリートの力を見せてやるんだから!」「あ、あはは…がんばります」

 

「ふふっ、はい」「準備は完璧、行ける」「……」

 

“…それじゃ、初め”

 

 

先生の一言で、皆が一斉にテストを解き始める

 

 

「………」

 

狼は知識をあっという間に吸収し、数年かかる内容を常人ではありえないほど早く理解し、己の糧にした

 

その狼が解く問題を一部切り抜くと…

 

 

「問1、以下の空白に当てはまるひらがなを書きなさい」

 

1、あい⚪︎えお 2、さしすせ⚪︎ 3、⚪︎みむめも 4、なにぬ⚪︎の 5、らりるれ⚪︎

 

「問2、以下の漢字の読みを書きなさい」

 

1、専門 2、泉 3、医者 4、建築 5駅

 

「問3、以下のカタカナを漢字で書け」

 

1、ショモツ 2、ミチビき 3、ゲッコウ 4、マコト 5、サクラ

 

他にも問題が続くが、狼はそれらを解けるだけ解いて行く

 

 

「……」

 

そして全て書き終え、鉛筆を置くと同時に、ピピピピ、とタイマーがなる

 

“全員ペンをおいて、回収するね”

 

「…お、終わりました…」「疲れた…」「あらあら、私は楽しめましたね。狼さんはどうでした?」「…書けはしたが…不安はある」

 

「…とりあえず、今は結果を待とう」「……ああ」

 

“みんなお疲れ様。私は解答用紙を提出してくるから、後は各自解散してね”

 

その後先生は退出する

 

「…………」

 

狼は、勉強の疲れからか、終わったことへの安堵か分からぬが、眠気に襲われ、そのまま机の上にどさ、と体を預ける

 

微睡む視界の中、狼は何かが服のポケットに入った気がしたが、今の狼にはどうでも良かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、目を閉じた

*1
もちろん狼1人でも読めるようにはしてある

*2
使い方を教えてもらった。なお使いやすくて消せると聞いて狼は感動した




ここまで読んでくれてありがとうございます!

狼ってSEKIROのお話が1日の出来事(荒寺で目覚めてからエンディングまで)だとすると1日でえげつない量の技を覚えていることになるんですよね。SEKIROの出来事が一日の出来事だとは全く思ってはいませんが、それでも狼は忍びですし、あれだけのことをすぐ覚えれるなら読み書きもすぐできるんじゃねぇかな…

あと書きたいとこが都合上カットしないとテンポがもっと悪くなって更に書きたいところ書けん…

それにやりたい事よりしないとやばい事 が多すぎてなんもできない…


だが私は(執筆を)諦めぬ

10月13以降から暇ができるかもなので、あともうちょっと待ってくれぇい!大事なテストがひと段落するんじゃあ!

ダウンノイズ様!ドーピングコンソメスープ山田様!評価9ありがとうございます!



では、また

狼「銃…か…」

  • 新たに調達するべきか…
  • このまま使い続けるべきか…
  • 先生殿に聞いてみるか…
  • …エンジニア部…とやら…うむ…
  • イズナに聞くか……
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