峰守雑記帳

小説家・峰守ひろかずが、見聞きしたことや思ったことを記録したり、自作を紹介したりするブログです。峰守の仕事については→ https://minemori-h.hatenablog.com/

ヒバゴンに会った人に会った話

 前回の記事の続きです。


 三次もののけミュージアムを訪れた理由は、4月27日に開催された「ヒバゴン グリーティング&トークショー」にもありました。

 

 このトークショーでは、もと類人猿相談係(ヒバゴン騒動に伴って町役場に設置された係)の方が当時を語るということで、日陰の席に腰掛けて6代目の着ぐるみとのグリーティングをぼんやり見ながらトーク開始を待っていたところ、急に近くの席のおばあさんが話しかけてきましてですね。「わたしは五十年前にヒバゴンを見ましてな」と。

 私は別に記者証を付けていたり話を聞いて回っていたりしたわけではないので、なんで私に話しかけてこられたのかは謎ですが(そんなにもヒバゴン目撃談を欲しているように見えたのか、あるいは同年代に見えたのだろうか)、そんなこと言われたら聞かないわけにはいかない。

 

 というわけでグリーティングそっちのけで話を聞かせていただきまして、以下はその覚え書です。

 

・語り手は80歳くらいの女性。
・今から50年ほど前、30歳くらいの頃、ヒバゴンで有名な西城町ではなく、福富町(現・東広島市)の山で見た。
・5人の老人とともに山仕事中、自分だけが顔を上げた時、藪の中に立っていた。なので見たのは自分一人だけ。
・目が合った時は殺されると思ったが、それはすぐ藪の中に消えた。
・それの身長は2m弱と大きく、全身毛に覆われ、体はとても太かった。手足も太かった。
・絶対に熊やサルではない。
・五代目の着ぐるみ(※一枚目の写真)ほど怖くないが、六代目の着ぐるみ(※二枚目の写真)はかわいすぎる。

 

・6人いたが、見たのが自分だけだったので、他の人たちはその後も山仕事を続けた。帰りたかった。
・帰宅後、その話が広まり、町長には噓つき呼ばわりされた。

 ……とのことでした。

 目撃した日時は聞けませんでしたが、「自分が見たのが最後くらい」という旨の発言があったので、おそらくヒバゴン騒動の終期、1975年頃と思われます。

 こういうのは記録を残しておくことが大事なので、ここに記しておきます。

(なお、トークイベント終了後、マ行の三音目を伸ばした感じの雑誌の関係者っぽい人たちがこの方に話を聞きに行っておられましたので、どこかで記事になるかもです)