主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです

なにやらシャーレの先生が狼だったらみたいな話をYouTubeで見つけたんですよね。元は掲示板からのまとめらしいですが

狼が先生…狼にアロナバリア…あっ、いいこと思いついた

以下へ感謝を

コリアンダー牧様!評価9ありがとうございます!

荒魂マサカド様!誤字報告ありがとうございます!

それではどうぞ!


廃墟にて、花は咲く

〜百鬼夜行、廃墟〜

 

"イズナ、スモークグレネードはある?''「はい!」

 

"なら…ええと、モクモクの術!あれやって!"「分かりました!イズナ流忍術!四方八方モクモクの術!」

 

イズナがスモークをばら撒き、一つ一つを銃で撃ち抜く

 

「おい!スモークを貼られたぞ!」「慌てるな!晴れるまでまて!」「よし!お前ら!煙が晴れたら一気に撃つぞ!」

 

そうして魑魅一座はそれぞれ銃を構える

 

「…まだ晴れないな」「いっそのことあたしのロケランで…ぅ!?」

 

「やめとけ!下手に爆破させて建物が崩れたらどうする!」

「……」

 

「おい、人の話を…」

 

魑魅一座が振り向いたその時

 

「……」「ぴゃ」

 

こちらに向かって油と血で汚れた手を伸ばす半透明な何物かの光景を見て、魑魅一座は意識を落とした

 

煙が晴れ、チラリと先生が顔を覗かせる

 

 

“…片付いた…かな?”「すごいです!師匠!まるで幽霊みたいです!その忍術は一体…!」

 

「……言えぬ」「せ、せめてどう言う術か…」「……明かせぬ」

 

狼が使ったのは御霊降ろし、月隠

 

 

…御霊降ろしは危険な技。使えば耐えれぬ痛みが伴い、使い過ぎれば狂う技

 

そのような技を教える訳には…

 

 

“と、とりあえず今は逃げよう、あとマサムニェがシッテムの箱を…”

 

その時、イズナの耳がぴくりと動く

 

「むむ…主殿、師匠、複数の足音が近づいて来てます!」「…何?」”まずい、結構援軍が来るスピードが速い、とりあえずこの廃墟から離れよう!”

 

「わかりました!主殿!」「……」

 

先生とイズナが走り出そうとした時、狼は魑魅一座が持っていたRPG7を拾う

 

“狼!急いで!”「…ああ」

 

 

3人はその場を離れ始めた

 

 

 

 

 

〜sideシズコ〜

 

「「「ありがとうございます!お疲れ様でした!」」」「はい!お疲れ様でした!うぅ…疲れた

 

シズコがようやく花火についての話を終え、一息つく

 

 

「お疲れ様デシタ!お飲み物をドウゾ!」「お、ありがと。フィーナ」

 

シズコが渡されたお茶を飲み干す

 

「ゴクッ…ッ…ぷはぁ!美味しい…ところでフィーナ」

 

「どうかしマシたか?委員長!」「……………先生と狼さん?は?」

 

フィーナはしばらくポカンとした顔を浮かべ……

 

 

「アレッ!?」

 

フィーナが慌てて辺りを見回す…が

 

「アレアレアレ!?お頭!?お頭と護衛サンが失踪しまシタ!」

 

フィーナがオロオロしながら喋る

 

「え、待って…って言うことは「え?嘘!迷子を案内してたら今先生といるのあの狼さんだけってこと!?」え?修行部!?じゃなくて、そうなの!」

 

 

「た、大変だぁ!」「ヘェ〜大人でも迷子になるんだ…」「…ツバキちゃん、呑気にしている場合じゃないかも知れません」

 

「ん〜?どう言うこと?」「もし、魑魅一座に狙われていたら…」

 

「…うう、まずいまずい…と、とりあえず…早く先生を探しに行こう!」

 

その時

 

ガラガラガラ…ドカアアァァァン!!

 

「!?爆発!」「い、いや…崩れる音みたいな…「と、とりあえず行ってみよう!」「あそこ…確か廃墟群の…」

 

「早く行くわよ!」

 

5人は走り始めた

 

 

 

 

〜百鬼夜行、廃墟〜

 

先ほど逃走を始めた3人は…

 

 

 

「おい!逃すな!」「撃て!かすれば動きも鈍るだろ!」

 

“まずい!ロケラン来るよ!”「…煙はあるか」「ご、ごめんなさい…さっき使い果たして…」

 

「またそらせば…”いや、ここで逸らしたら近くの柱に当たりそう…倒壊したら危険だ”

 

「おい!あそこなら…」「よし!撃つぞ!離れろ!」

 

 

 

 

「来るぞ!」”伏せて!”「は、はい!」

 

3人が伏せた瞬間、頭上をヒュンと何かが飛び

 

 

ドカアアァァァン!!!

 

“ここ廃墟だよ!建物崩れるよ!”

 

先生が魑魅一座に叫ぶが…

 

「どうせ生き埋めになってもなんとかなるから問題無し!」「生き埋めになりたくなかったら降参しな!」

 

”全く、若いっていいね!”「…先生殿、あれは違うと…」

 

“そうだっ!狼、奴らの頭上に向けてソレ撃って!”「…承知」

 

狼がRPG7を構え、撃つ

 

 

「お、おい!撃って来たぞ!」「伏せろ!」

 

ドカアアァァァン!!!

 

「……あれ?なんか全然狙い合ってなくね?」「やーいまともに狙えないザーコザーコ!」

 

「よし!さっさと詰める…?」

 

その時、一人の魑魅一座が思考を巡らす

 

「(さっき…あの大人、”建物崩れる”って…もしかして!?)」

 

魑魅一座が上を見上げると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラガラガラ…ドカアアァァァン!

 

「え?うわああぁぁ!?」「に、逃げるぞ!」「い、いやぁぁぁ!!」

 

 

ズガーーーン!と建物が崩れ、先ほど3人が通ってた通路が崩れ魑魅一座から逃げる事に成功した

 

“よ、よかった…ありがとう。狼”「師匠!狙いぴったりです!主殿も素晴らしいご決断でした!」

 

狼が使ったRPG7を投げ捨て、崩れた瓦礫を少しじっと見る

 

「………」”…大丈夫、ことが済んだら救助送るから”「…ああ」

 

「では行きましょう!主殿、師匠!」「……ああ」”よし、とりあえずここから抜け出さないと…”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅かったな。シャーレの先生」「!?」”…いつのまに”「あなたは!」

 

声が聞こえた方を向くと、そこには魑魅一座2人を連れたマサムニェがいた

 

「まさかここまで抵抗するとは、思いもせんかったが…まぁいい、降参するなら今の内だぞ」”残念だけど、降参するって選択肢は無いかな?”

 

狼が楔丸を抜刀し、構える

 

「……たかが2人…それで敵うと…?」「その人数、師匠が出るまでもありません!イズナにお任せください!」

 

「…くはっ…くっはははは!」「…何が可笑しい」

 

「そうだな…あえて言わせて貰えば…一手、遅れたようだな」

 

その瞬間

 

 

 

「(…火薬の匂い…背後!?)」

 

狼が咄嗟に振り向くと、般若の面を被った魑魅一座がこちらを狙っている

 

「先生殿!」”え?”

 

ズダァン!と火縄銃の引き金が引かれる

 

狼が先生を突き飛ばし、楔丸を使い弾くが…

 

「二手、遅れたようだな。撃て」

 

ズダァンズダァン!と2回、銃の引き金が引かれ、発砲音が響く

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

「ぐあっ!」「…え?」”狼!!”

 

 

 

 

 

 

赤い花が二輪咲き、狼は倒れた




ここまで読んでくれてありがとうございます!

聖園様!お誕生日!まことにおめでとうございまああああああぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!

いや〜めでたいめでたい…お誕生日おめでとうございます!

紅茶とロールケーキで…ハッピーバースデイ、聖園様

え?もう過ぎてる?
…いや、日付変わる前にお祝いしたからノーカウントだ、ノーカウント

…え?あとがきと内容の温度差?知らんな

狼「銃…か…」

  • 新たに調達するべきか…
  • このまま使い続けるべきか…
  • 先生殿に聞いてみるか…
  • …エンジニア部…とやら…うむ…
  • イズナに聞くか……
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