主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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どうも、お久しぶりです。けんどーです

ちょっと怪我して病気ももらいましてね、思ったより治るのが遅かったんですけど治って来たのでようやく投稿です

とはいえどもまだ本調子ではないのでリハビリです。

以下に感謝を

Nev4様!レグカノ様!レイゴン様!評価9ありがとうございます!

荒魂マサカド様!誤字報告ありがとうございます!

それではどうぞ!


お祭り巡り、そして連行

〜百鬼夜行、商店街〜

 

「わあっ…!先生、カルメ焼きがあります!…?この匂い…わたあめ!」”おっ、焼きそばも売ってるね”

 

「すみません!焼きそば2つください!」”すみません、わたあめもお願いします”

 

狐の忍びと大人の先生がお祭りを楽しんでいる

 

そして

 

 

「………」

 

その2人を屋根から追う影が一人いた

 

「えへへ…美味しいです!コンコンッ!」”うん、美味しいね”

 

「……忍び…忍びなのか…あやつは…」

 

狼は頭が痛くなっていた

 

忍びであるのであれば基本的に主を守り、主からの命令は絶対

 

もし今回先生の前に現れた理由が主から命令されて来たのであれば、まず先生はもう生きていない

 

だが、幸か不幸かここはキヴォトス。死は禁忌になり、忍びや侍がいた時代からかなりの年月が過ぎていた

 

故に狼の知ってる忍びと世の中やイズナの忍びに対する認識が全然違ったのであった

 

 

だが問題はそこだけでは無かった

 

「百夜ノ春ノ桜花祭、イズナ本当に大好きなんです!ですので、先生と一緒に楽しむことができて、イズナはすっごく嬉しいです!」

 

“うん、こんなに楽しいのに、中止になってほしくはないね”「……え?中止?」”ええっとね、イズナ実はこの桜花祭を台無しにしようとしている奴がいて…”

 

「!?ま、まさかあの刀を持っていたあの大人ですか!」”違うよ、多分イズナの雇い主の人なんだけど…”

 

「…桜花祭を台無しに…?イズナが受けた依頼は事業を邪魔する奴らを倒せ、と……それなのにどうして桜花祭が台無しに?え、ええ…?」

 

 

「………」

 

眉間のシワが濃くなり、頭痛がズキズキとした痛みからガンガンと叩かれるような痛みに変わる

 

……イズナは自分が何をしているのか理解していなかったのである

 

忍びになるため、と戦っていたら己の大切な物を壊していた

 

 

……ただ、狼も少しゾクリ…と寒いものを感じていた

 

葦名では狼が九郎様から不死断ちの願いを聞き、そのために戦っていた

 

その時、不死断ちが叶えば九郎様は普通の人として生きるとずっと思っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、そのまま不死断ちの道を進めば待っているのは九郎様の死であった

 

 

なんであれ目的のために戦い、そして己の大切な物を己の手で壊そうとしていた

 

その様子が狼も、イズナも、よく似ていた

 

 

“…イズナ、お願いだ、君の雇い主のことを教えてほしい”「そ、それは…」

 

狼は目を閉じ、盗み聞くのに集中する。こやつが取るのはどちらか。大切な物か、それとも忍びとしての使命か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………いえ、誰に雇われているかを口にするなんて、忍びとしてはやっていけないこと!イズナは、立派な…忍びになるんです!」

 

忍びとしての使命を選ぶ

 

それがイズナの答えであり、それを聞いた狼は、音も無く刀を抜き跳躍しようとした時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、ですから…いくら先生だとしても…」”うん、わかった”「……へ?」

 

 

…今、先生殿はなんと言った?

 

“イズナも、話したくないなら無理に話す事はない、だってそれはイズナが決めた事だから”「…イズナが決めた事…」

 

“でも、お祭りを邪魔するのは放って置けないし…”「….?」

 

 

“だから、今ここでイズナ。君のことを止める”「…っ!やはり、イズナと先生はそういう宿命…」

 

「い、イズナはここでお先に失礼します…今回はなぜだかこうしてお祭りを楽しみましたが…次は違います!」

 

“うん、じゃあまたね。イズナ”「!!……はい、では先生、また!」

 

そしてイズナは先生から離れていった

 

 

…やはり、先生殿は甘いと言うべきか、優しいと言うべきか

 

楔丸を納刀し、ふと狼は気づく

 

 

「おい、今一人じゃ?」「よし、じゃあ後少ししたら…」「…まて、本当に一人かまだわからないぞ「……」

 

それを見た狼は先生の隣に飛び降り、短く伝える

 

「…先生殿、そこの屋台の裏に」”大丈夫、3人でしょ”「…ああ」

 

“…ここは任せて”「…しかし」”いいのいいの、でも聞こえてたらまずいしとりあえず適当に誤魔化さないとな…”

 

“狼、とりあえずイズナを追って”「…承知した」

 

 

ヒュパリ、と鉤縄を飛ばし、狼は屋根へ登りイズナが去った方へ向かう

 

 

“…やっぱりイズナは雇い主に…”

 

先生が百夜堂へと向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろあたしらの出番かな」「久しいな、シャーレの先生」”…oh”

 

3人の魑魅一座が先生の前に現れた

 

 

「護衛なしでこんなところふらついて、危ないっすよ?」「…痛い思いをしたくなくば、投降しろ」

 

「あんたに用がある奴がいてな」”そうなんだ、じゃあ行こうか”

 

先生はチラリと目をどこかに向かわせるが、すぐに戻してしゃべる

 

 

「まぁそりゃそうだ、でも抵抗するなr……ゑ?」「…素直についてくるか」

 

「ええ…計画通りだけど…いいのか?」「まぁいいんじゃね?わざわざ自分の足で来てくれるんだ」

 

「…こいつは私らと違う。銃弾1発で死ぬ体だ」”だから抵抗しても無駄無駄、降参ってこと”

 

 

「……妙な真似をするなよ、確認しだい脳天を貫く」”まぁまぁ、そんなことしないって”

 

「よし、ついてこい!」

 

4人は歩き始める

 

 

 

 

 

 

どこかからヒュパリ、と音が鳴った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あうぅ…またしても先生に…うう…」

 

トボトボ歩くは先程先生と別れたばかりのイズナ

 

「…えへへ、でも先生と食べた焼きそば…美味しかった…それに、また止めるって言ってたけど、「またね」って…」

 

イズナの口がニヤけるが、一瞬でキリっとした顔に戻る

 

「…先生のためにも、あの刀を持った大人に勝たないと…?」

 

その時、イズナの視界にチラ、と映る

 

「…魑魅一座と…先生?」

 

そう考えるうちに、どんどん距離は離れていく

 

「ええと…こう言う時は…」

 

イズナは走り出した




ここまで読んでくれてありがとうございます!

とりあえず今日から投稿再開です。よろしくお願いします

次回、お楽しみに






あ、シュポガキは120連で揃いました、ピースピース

狼「銃…か…」

  • 新たに調達するべきか…
  • このまま使い続けるべきか…
  • 先生殿に聞いてみるか…
  • …エンジニア部…とやら…うむ…
  • イズナに聞くか……
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