主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんばんわけんどーです

ドレスサオリは引けなかったよ…いつか来るであろう聖園様の別衣装のために貯金せねば…

龍明様!評価9ありがとうございます!

雅やか英雄様!誤字報告ありがとうございます!

それではどうぞ!


情報共有、黒幕は笑う

〜百鬼夜行、商店街〜

 

「くそっ!なんで負ける!」「…体が動かない…詰みか」

 

「お前ら!撤退だ!退けぇ!」「次は勝つ!」「ちくしょうめ!覚えてろ!」

 

 

 

“あ、危なかったな、もう少し来るの遅かったら負けてたか…?”「いきなり先生が消えたからびっくりしましたよ!」

 

“ごめんごめん、まさか攫われるとは…”「…そういえば先生、どうやってこっちに?」「攫ってきた奴は?」

 

“それなら狼が忍びのイズナと………あ”「…オオカミ?猟犬でも飼っているのですか?」*1

 

“あかん今狼とイズナがタイマン張ってる”「え、なら助けに行かないと!」

 

“み、みんなちょっとついてきて〜!”「また移動…?眠い…」「まぁまぁ、行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜百鬼夜行、商店街の端〜

 

“お〜い、狼、どこだ〜?”「……いません、ね…」

 

「先生が言ってたあの狐の忍び…その忍びとまだ戦っているのでしょうか…」”…狼の事だ、負けることは無いはず…”

 

「先生のその…オオカミ?ってどんな犬なの?」”犬じゃない、人間だよ…”

 

「え?でも名前が…」”と、とりあえずここら辺だったはず…”

 

先生が当たりを見回す

 

「それにしても、今までずっと苦戦続きでしたが、先生がいるだけであんなに違うだなんて…」「…大人ってすごい」

 

“そ、そうかな?ありがとう”「ところで、オオカミってどんな人なんです?」

 

“ええっとね…渋柿色の服に刀を日2本帯刀、片腕が義手だね”「義手…ですか…??」

 

“うん、でもすっごくて、まるで本物の手みたいに動くんだ!”「………」「なるほど…ちなみに顔は?」

 

“顔?顔はね、渋い感じでおでこにシワがあるんだ、あと目つきが険しい!イケオジって言うんだっけ?”「……………」

 

「…ええと、先生」”ん?なんだい?”

 

シズコが喋る

 

「…後ろにいますよ?狼さん」”え?うわぁっ!?”「……戻ったぞ」

 

“び、びっくりした…いつのまに?”「……」「先生、多分義手の話したあたりからです」

 

“そ、そこから…?まぁいいや、狼、怪我はないかい?”「…ああ」

 

 

「それにしても魑魅一座も懲りないわね…もう襲撃も何回目よ、全く…」「ええ、急にあちこちで魑魅一座が暴れていて…陰陽部もあんまり…」

 

「なるほど…修行部っててっきり変な事ばっかりしてる奴らだと…」”面と向かってそれ言っちゃうの?”

 

「と、とにかくです!やっぱ魑魅一座が暴れ出したのは最近「急に」だったけど…どうして…」

 

「んー、そういえば風の噂で…」「待て」「…ん?」

 

「……いや、すまぬ。忘れてくれ」「…?そう」

 

よく考えればアビドスで会ったあの青髪の女も胸の横側が見えていた

 

もし野盗どもが見れば一瞬で猿に変わるであろう服装だが、まぁきっと大丈夫なのだろう…と考え、服に対してツッコミを入れない狼であった

 

 

 

 

ツバキが眠そうな声で喋る

 

「バラバラな魑魅一座をまとめている雇い主…的なのがいるって」「……あの子狐、雇い主がいると言っていた…」

 

“…なら、イズナを雇って命令してる人が…”

 

「…人を雇ってまで、どうして…」「なんか、よっぽど悪い奴なんだと思う!楽しそうなのが気に食わないとか、そんな感じ!」

 

「ええと…とりあえず桜花祭を邪魔したい人がいるには確か…でも目的は不明…」「…元を断ち切らねば、また賊共は湧く」

 

「…うん、とりあえず元凶を倒したほうがいいけど…どうやって探そうか?」「簡単な話!」

 

シズコが自慢げに喋る

 

 

「とりあえずそこら辺の魑魅一座攫って脅しましょ」「…血も涙もないね」

 

「さすがお祭り運営委員の委員長!店の数字、お祭りの成功のためには手段は問わない!ほんとだった!」

 

「…協力しよう、毒は”狼”…すまぬ」

 

「ど、毒!?流石にそこまでっていうか…その〜シズコは優しい看板娘で〜」”…まだ取り繕う?”

 

「……ああもう!とにかく作戦会議!百夜堂に行きましょう!」「…そうか」

 

一行は百夜堂へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜百鬼夜行、どこかの廃墟〜

 

「……またやられたのか、イズナ殿はどうしたのだ」「あいつ…あいつは全く役にたたない…何が忍者だ!」

 

「今日も来る時、なんかやる事があるって…」「…ふむ」

 

「それなりに使えると踏んだが…所詮、その程度か」

 

「おまけに、あのシャーレの先生と刀持った時代遅れ、あいつらにやられっぱなしで…」「…それほどの力を持つ大人ぁ…まぁ良い、魑魅一座はどれぐらいいる」

 

「ざっと120人です」「…ならよい、今からいう事を聞け」

 

「いいか?まずは…」

 

そうして雇い主が説明する

 

「…え?ほんとうにそんな事を?」「マジっすか?やっちゃいますよ?」

 

 

「大きな変数は取り除く、そうすれば全てうまくいくはずだ」

 

「この処理さえ済めば勝ちは確定、お前らにも契約通り報酬を、それでいいだろう」

 

「まぁ、私たちも成功させたいからね」「はいっ!かしこまっす!」

 

 

「…くれぐれも、イズナ殿には密に、密に…さぁ、仕上げといこう」

 

雇い主はにやり、と笑った

*1
???「また犬を飼ったようだな、ンハンドラァ・ンウォ⚪︎タァ」




ここまで読んでくれてありがとうございます!

…ごめんなさい、また短いです

その分明日も投稿します

次回、お楽しみに…

狼「銃…か…」

  • 新たに調達するべきか…
  • このまま使い続けるべきか…
  • 先生殿に聞いてみるか…
  • …エンジニア部…とやら…うむ…
  • イズナに聞くか……
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