主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです

桜花爛漫お祭り騒ぎ!を書く時が来た…と言いたいのですが…

ちょっっっっっっとめちゃくちゃ困ってるところがありまして…アンケートをとっています

そのため、この話はプロローグの更に前の話として書かせてもらいます…ごめんなさい

それではどうぞ!

追記、祭り開催の日時を間違えていたので修正しました


桜花爛漫お祭り騒ぎ!~空に徒花、地に忍び、影は祭を謳歌する〜
狼の休暇、そして一本の電話


 

 

これは、ミレニアムプライスの授賞式が終わり、回転寿司で特別賞受賞のお祝いをし、ゲーム開発部の廃部を回避するという依頼が終わって一週間の時が過ぎた後のお話

 

ゲーム開発部に別れを告げた後、先生はデスクワークを、狼はまた来た猫探しや浮気調査、迷惑行為を繰り返す生徒の鎮圧*1など、外に出てやる系統の仕事をしていた

 

そして、今日も依頼をこなし、シャーレに帰還した狼は

 

 

 

「…………」

 

疲労が溜まりに溜まっていた

 

 

 

よく考えて欲しい。複雑な人間関係でドロドロした浮気調査と下手すれば死ぬ戦闘を繰り返すと熟達の忍びと言えどある程度は心も身体も疲れが貯まる

 

もちろん全然耐える事が出来るはずだが義父から修行を受けていた頃や葦名にいた頃と違い身体より精神にかかる負担が大きい依頼が多いのだ

 

 

それだけではなく、依頼される量も尋常ではない。少なくともさっき日が登ったと思いきや既に日が沈んでいた、なんてことが当たり前になってきた

 

 

 

時計はすでに夜中の11時だと知らせていた

 

 

 

 

狼はふと先生がいつも仕事をしているデスクの方を見ると、珍しく奇声を上げずに仕事をこなす先生がいた

 

“………狼、やけに遅いなぁ”「……」

 

先生がデスク備え付けの時計を見ながら答える

 

“………もう、帰ってきてもおかしくない時間だけど…この仕事が終わったら迎えn「…おい」んなぁ!?

 

いきなり背後から聞こえた声に先生が驚き変な声をあげる

 

“び、びっくりした…狼ってなんかこう…気配が掴めないと言うか…いつの間にシャーレに入ってきたの…?”「……つい、先程だ」

 

狼は熟達の忍びであるが、一度記憶を失い、その技の幾つかを忘れていた

 

しかし、狼は仏師からいただいたある書物で狼はその技を思い出した

 

忍び技の伝書

 

忍びの戦う術が書かれた伝書

 

忍びの技を、思い出して習得できる

 

侍には真似できぬ、地に足をつけぬ戦いの技や、

 

敵に気づかれぬ隠密の身のこなしこそ、忍び技の極意である

 

“まぁ、帰ってきてよかった、ちょうど話があったんだ”「…話、とは?」

 

また依頼か…せめて猫探しであれば良いのだが、と考える狼であったが、先生からの話は狼の期待をいい意味で裏切る事になった

 

 

 

“その話何だけどさ…狼は明日から3日ほど休みを取って欲しいんだ”「………それは…まことか」

 

“うん、しばらく依頼の調査は私がやらないといけない物以外ほとんど終わったし…”「……?」

 

“もう……一週間もシャーレから出てないんだ…外に…出たい”「……ああ…」

 

先生は狼が依頼を請け負っている間にひたすら座ってデスクワークを当番の生徒としていた

 

その為先生は全然運動…というか外出すらしておらず寝泊まりする場所も職場であるシャーレなので仕事しているのに何故か一歩も外に出ないと言う異例の事態に陥っていた

 

 

「……丁度良い、明日と明後日は…休ませてもらう」”ああ…ありがとう、狼…休みのやつはこっちでやっとく…”

 

「……感謝する」”こちらこそ、ありがとう…明日は思いっきり歩こう…”

 

そして狼は自室へと戻り、部屋に備え付けられているガンラックに銃を立てかける

 

 

シャドウファング、エンジニア部改造式

 

先生がエンジニア部の生徒に説教に行く時ついでに修復を依頼した狼の銃

 

修復ついでに改造もされ、狼が狙いやすい様にドットサイトを取り付けた

 

そして弾薬がより威力が出る7.62×54mの専用弾に変更するという暴挙にでた*2

 

その為銃身も変わっておりその銃身も取り回しのために切り詰めている

 

コンセプトは「中距離での戦闘補助」らしい

 

 

狼は寝巻きに着替えながら、先程依頼での帰りに見た電子ポスターを思い返す

 

『「百夜ノ春ノ桜花祭」開催まであと1日!開催場所:百鬼夜行連合学院』

 

「……百鬼夜行…九郎様の茶屋が、あるはずだ……」

 

明日は休息の日、そしてお祭りがある

 

九郎様が開いた茶屋に行くには丁度良いだろう。祭りも楽しめ、きっとおはぎも食える

 

 

 

 

「……九郎様」

 

ふと、つぶやいた言葉は闇に消えていった

 

 

 

〜翌日、シャーレオフィス〜

 

「……行って参る」”は〜い、狼、気をつけてね〜”

 

次の日、支度を終えた狼はシャーレを出る

 

目指す場所は、ただ一つ

 

 

 

「…百鬼夜行…どの様な場か…」

 

狼は百鬼夜行連合学院へ向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………???」「…あの、お客様…困りごとですか?」

 

狼は駅で電車の使い方がわからず戸惑っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シャーレオフィス〜

 

“…さて、そろそろアビドスへ支援物資を届けに行こうかな。アビドスのみんなは元気かな〜?”

 

先生がデスクから立ったその時

 

 

 

プルルルル!プルルルル!”ん?”

 

一本の電話が、シャーレに掛かってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜百鬼夜行連合学院、自治区内の駅〜

 

 

「………ようやく…か」

 

電車の揺れに慣れてきた狼が電車から降りる

 

そして駅から出た狼の目に映ったのは

 

 

「………なん…だと…」

 

聳え立つ、ビルとは比べ物にならないほど大きい()()()()であった

 

*1
なお、スケバンは手も足も出せず狼に自慢の銃を壊されメンタルボコボコにされました

*2
なぜ専用弾かと言うと、ウィンチェスターなどのマガジンチューブ形式の銃は通常の先端が尖っている銃弾だと雷管を刺激して暴発の危険性がある為、それを防ぐために先端が丸い専用弾を使っている




ここまで読んでくれてありがとうございます!

…えーと、はい…なんで困ってるかわかったと思います

あと百鬼夜行の中心部の池に、「ぬし」と呼ばれる巨大な鯉がいるとか…

そんな感じでガチ目に困っているのでまーじーでアンケート回答お願いします

まぁSEKIRO要素は出せるとしても恐らくイベントの終盤も終盤、ほぼイベント終わったとこらへんに出す事になると思いますが…でもやはり、困るものなんです

次回、お楽しみに…
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