主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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投稿遅れて申し訳ない…けんどーです

まぁとりあえずSEKIRO要素は30%の軽めで行きますわ

今回ちょっと薄い文字を入れているので、明るい場所で明るさをあげて読むのをおすすめします

しーし様!卯飢様!評価9ありがとうございます!

文学アオイ様!誤字報告ありがとうございます!

それではどうぞ!

追記、めちゃくちゃやばいミスをしていたので修正しました。ほんとすみません…


桜と忍び、茶屋とおはぎ

〜百鬼夜行連合学院、自治区内の駅〜

 

「………………」

 

狼は頭を抱えそうになった。何故なら目の前にかつて源の宮でみた桜の大樹…いや、あれと比べるなどおこがましいと言えるほどの大きさの桜の大樹があったからだ

 

「……もしや…ここに…」

 

神なる竜がいるのか?

 

「…………」

 

まだあの桜の大樹がなんなのかよく分からない狼は、とりあえず桜の大樹について聞いてみることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シャーレオフィス〜

 

“百夜ノ春ノ桜花祭に、百夜堂か…”

 

先生は脱いでいた上着を着てシャーレから出る

 

“百鬼夜行と言えば…確か狼の主人の茶屋があるって…いいお土産ができそうだ”

 

先生はさっそく百鬼夜行へと向かった

 

 

〜百鬼夜行第七商店街〜

 

“おお〜沢山人がいるなぁ…まぁお祭りだからね!祭りなんて何年振りだ…?懐かしいなぁ!”

 

そうして歩いていると…

 

「あっ、あっ!危ないですー〜っっっっ!!」”うおあっ!?”

 

一人の少女が、先生とぶつかりそうになり、慌てて先生が避けようと思ってもすでにとても近い距離にいる

 

そしてガツン!とぶつかりそうになり…

 

「先生!アロナの出番ですね!」”えっちょ、あっ”「え?」

 

アロナがイズナをちょっとずらして先生がまるで避けたかの様にする偽装もかねてバリアを発動した。結果

 

ズザザザーッ!「あたっ!」”…わーお、せめて受け止めたかったけど…ありがとうアロナ”「先生を守るのは私の仕事です!えっへん!」*1

 

 

「あいたた……はっ!」

 

そうしているうちに少女が起き上がる

 

「ああっ!すみません!怪我は…なさそうですね…」”うん、大丈夫よだよ。ごめんね、受け止めれなくて…”

 

「いえ、どちらかと言うとぶつかりそうになった私が悪いので…」

 

「待てー!何処行ったー!」「か、カエデちゃん、ちょっと待ってください……はぁ、はぁ…」

 

 

その時、どこからか声が聞こえてくる

 

「はっ!もうこんなところまで!え、ええっと…ええっと…」”…なるほど”

 

先生は少女の手を掴み、走り出す

 

「ふぇ、ふぇぇええ!?」”追いかけられてるんでしょ、逃げるよ!”

 

そうして、2人は逃げ出した

 

 

 

 

 

 

 

 

“ふぅ…ここまで来れば大丈夫そうかな?”「は、はい!助けてくれてありがとうございます!」

 

少女が顔を少し赤くしながら答える

 

“よかったよかった…そういえば、名前を聞いてなかったね、私に教えて欲しい”「あ、そうですね!自己紹介がまだでした!」

 

「百鬼夜行連合学院!一年生の久田イズナです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜百鬼夜行、第2商店街〜

 

「………そうか、感謝する」「いいのいいの!百鬼夜行に初めてきたやつはまぁあの御神木にはびっくりするってもんだ!」

 

狼は最近上達してきた己のコミュ力をなんとか絞り出し、あの桜の大樹について情報を聞き回っていた

 

なんとか分かった情報は4つ

 

 

1、あれは昔からある桜の木であること

 

2、なぜかとても大きくなったから御神木として祀られていること

 

3、かんこうめいしょと呼ばれていること。展望台から全貌を見渡せるらしい

 

4、ずっと咲き誇っているわけでは無いこと

 

「……竜胤の力は淀みを生む……ならばそれは力の元である竜も同然…」

 

世の中では、竜咳や源の宮で見たあの慣れ果ての様な存在は居ない

 

そして源の宮…かつて葦名の城にあった桜は永遠に咲き誇る桜があったが、あの桜は永遠に咲き誇っているわけでは無い

 

つまり、あの桜は常桜ではなく、()()()()()()()()可能性が高い

 

「……」

 

だがまだ安心できない。狼には未だ竜胤の力が残っている

 

 

しかし、狼がここに来た理由はあの桜の大樹を調べ上げることではない

 

もちろん、不死を断つべきなのは狼も理解している。だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くぅ、と小さい音がなる

 

「………小腹が、減った」

 

人は食欲には勝てないのである

 

 

 

 

〜数分後〜

 

「……おい」「ん?なんだ?兄ちゃん。って刀か!良いもの持ってるじゃないか!」

 

「……九郎様の開いた茶屋は、何処だ」「く、苦労様…?あ、九郎茶屋か!ってことは観光客か?」

 

「……ああ」「そうかそうか、んなら案内してやる。ついてきな!」

 

狼はとりあえず適当な住人に話しかけ、茶屋を探していた

 

周りには百鬼夜行特有の建物が並び、もはや見慣れたマンションもあれば、瓦を使った少し懐かしい雰囲気を感じる建物があった

 

更に歩くこと数分、狼の目に映ったのは…

 

 

「ここがその九郎茶屋さ、あばよ!」「…感謝する…」

 

 

大きすぎず、小さすぎない大きさの茶屋があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜先生視点〜

 

“なるほど、イズナ、って言うんだね”「はい!」

 

「ところで…あなたは…?大人の方、それに…男の…」”ああ、私の自己紹介がまだだったね”

 

“改めて、シャーレのアカツキ先生だよ、よろしくね?”「シャーレ…先生…あ、もしかして!」

 

 

イズナが尻尾をぶんぶんと振っている*2

 

「イズナ、聞いたことがあります!シャーレにはキヴォトスでのいろんな事件をズバッと解決するすごい大人の人がいるって!」

 

「どこにでも現れて即座に解決…まるで忍者みたいです!」”…忍者?…まぁ、確かにそうだね”

 

…もし、シャーレに本物の忍者が居るって言ったら、どうなるのかな?

 

 

 

「噂の先生に会えるなんて…でも、どうしてこの百鬼夜行に?」”ああ、それは今開催してるお祭りに、ね?”

 

随分と久しぶりにお祭りに来たものだ…と感傷に浸っていると

 

「なるほど…ならば、よろしければイズナにこのお祭りを案内させてください!」”え、いいの!ありがとう!”

 

「はいっ!このイズナにお任せください!」

 

私はまぁ、呼ばれているけどすぐ来いって話じゃないし…

 

何よりお祭りを案内付きで回れるし…

 

 

「さぁさぁ、先生!ついてきてください!」

 

この子も嬉しそうだし、まぁいっか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百鬼夜行、九郎茶屋〜

 

「………ここが…」

 

見た目は先程書いたとおり、大きすぎず小さすぎずの店であり、のれんに大きく㊈と書かれていた

 

立っている旗には『百鬼夜行名物、九郎茶屋の絶品お萩!』や『九郎茶屋、自慢の特性団子!』などが書かれている

 

外に座るための長い椅子があり、そこで猫の住人がおはぎを食べている

 

今は時間で言えば9時ごろ、客は比較的少ない時間のはずだ

 

「………」

 

 

狼はのれんをくぐり、店へと入る

 

「いらっしゃいませー!お好きな席へどうぞ!」「………ああ」

 

「ご注文がお決まり次第お声がけください!」「……」

 

 

狼がとりあえず適当な椅子に座り、置いてあったお品書きを読む

 

『九郎茶屋名物、おはぎ』

 

「…これか」

 

狼は目当ての物を見つけ、さて、頼もうと思ったその時

 

 

『つぶあん、こしあん、きなこ、ずんだ…』「………なんと」

 

つぶあん、こしあんはわかる。たしか九郎様が作ったおはぎはつぶあんだった

 

だがこのきなことやらとずんだとは…初めて見る物に狼のまだ見ぬ物への好奇心が湧く

 

「………いや」

 

思い出せ、ここには九郎様作り方そのまま伝わっているであろうおはぎを食いにきたのだ

 

「………お主」「あ、はい!ご注文お決まりですか?」

 

「…おはぎを、2つ」「はい!餡はどうしますか?塩餡にしますか?それとも甘い餡にしますか?」「……塩餡を、頼む」

 

 

「はい!お飲み物はどうされますか?」「……おはぎに会う物を、頼む」

 

「わかりました!だったら私おすすめの煎茶にしておきます!ご注文以上でよろしいですか?」「……ああ」

 

「ご注文承りました!塩餡おはぎ2、煎茶1入りましたー!」「………」

 

 

…久方ぶりのおはぎ

 

源の宮の、桜の木の元で食べて以降、このキヴォトスでは全然見ることがなかったそれ

 

 

「……」

 

じっと待つのも、忍びである狼には苦では無かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜先生視点〜

 

「見てください!あそこ、百鬼夜行名物の一つ、キツネせんべいです!あ、あっちには桜花祭といばのタヌキ印のお好み焼きです!あと、桜の花びらを使ったサクラ大福も美味しいですよ!全部桜花祭の名物なんです!」

 

“おお…全部美味しそう…あ、サクラ大福3つください”「あいよ!300円だよ!」

 

“ありがとうございます、はい、イズナ”「え?いいんですか!」

 

“うん、案内のお礼の1つだと思って”「ありがとうございます!ニンニン♪」

 

ハムハム…と美味しそうに大福を食べているイズナ

 

 

“いただきます”

 

私も一口食べる…美味しい!

 

“すごいね、サクラの香り?もするしあんこもとても美味しい!”「はい!あ、百夜ノ春ノ桜花祭といえば、あれを見にいかなくては!」

 

「こっちです!先生!」”え、うわぁお!”

 

 

イズナに手を掴まれて引っ張られる

 

そうして連れてこられた場所は…

 

“…おお、すごいね…あんな大きな桜の木が…”「えへへっ、ですよね、この時期に一番綺麗に咲く、百鬼夜行の自慢です!l

 

「イズナは、御神木と百鬼夜行の街並みが見渡せるこの場所が、大好きなんです!」

 

「ここでこうしていると、イズナもまた夢のために頑張らなきゃ、って気持ちになります」”…その夢って…”

 

「はい!このイズナには夢があります!」

 

「キヴォトスで一番の忍者になるという夢が…!」”あちゃぁ、そっちか…”「?何か言いましたか?先生」”あいや、何も」

 

 

イズナには残念だけど…すでにこのキヴォトスには狼がいる

 

……狼が狼の親の様に、イズナを弟子に…まさかね

 

「今日も今日とてそのために………」

 

 

 

「…あ…す、すみません…忍者になる夢…今時こんな夢を持っている人なんて…でも…」”キヴォトス1の忍者になる、とてもいい夢だと思いよ。応援してる!”

 

「あ……イズナの夢を、応援…」

 

少し、ソワソワしながらイズナは喋る

 

 

「それが、普通の学生は言わない様な夢でも、ですか?」”もちろん”

 

私は先生だ。大人として、生徒の夢は応援する物だし……

 

 

“イズナも、いつかきっと…キヴォトス1の忍者になれるよ!”

 

ちょっとだけ、気になっちゃったな

 

この子が、狼を超えることが出来るかどうかが

 

 

「!!そ、そう言って、くれたのは先生が初めてです…!」

 

「えへ、えへへへっ…そうですか…イズナの夢を…応援してくれるなんて…」

 

「まだ色々と失敗も多い身ではありますが、改めて、イズナは立派な忍者になって見せます!」

 

「いつか、イズナもきっと、キヴォトス1の…あのお話のような忍者に…」”……?”

 

 

あのお話って…なんだ?

 

「あ!雇い主からの依頼を終えていないのを思い出しました…!すみません。イズナはお先に失礼します!」”はーい、案内ありがとうね〜!”

 

「はい!では、先生、また!」”えっ嘘”

 

イズナは展望台から飛び降りる

 

 

“イズナァ!?”

 

急いで下を覗き込むが、そこにイズナの姿は無かった

 

“…これは、逸材が現れたかもな”

 

その呟きは、桜の花びらと共に風に巻かれ、消えていった

*1
ちなみにアロナバリア発動理由は生徒と先生が正面衝突したら先生は何処かしらの骨が折れる怪我をするのでは…?となったため

*2
一応人と過ごした狐は嬉しいとき尻尾をそれはそれはダイナミックにブンブン振るらしいですよ。可愛い




ここまで読んでくれてありがとうございました!

さて、狼のおはぎは次回持ち越しです

先生の移動方法?ヘリとかじゃないすか?先生ですし

次回、お楽しみに…
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