主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです

投稿遅れて申し訳ない…


それではどうぞ!


骨折り損、そして決意

〜シャーレオフィス〜

 

“…狼、動けない。助けて”「……」

 

狼は呆れながら先生の足を掴む

 

“…えっと?狼?なんで足を…”「……」

 

狼はズルズル…と先生を引きずりだした

 

“あいたたた、痛い!痛い!狼!ストップ!止まって!”「……せめて、歩け」

 

狼はパ、と脚から手を離し先生は起き上がる

 

“いてて…まぁいいや、助かった”「……動けるか」

 

“うん…まぁとりあえずゲーム開発部行こっか…その前に…”

 

先生が机の上にある缶をプシュ、と開けると中身を一気に飲む

 

“ちょっとまってて、支度してくる”「.…ああ」

 

狼は物珍しげにビンを掴み、読む

 

「……(これは…えいたんご、とやら…読めぬ)」

 

APドリンク

 

先生が妖怪MAXより愛飲するエナジードリンク

 

仕事、勉強、戦闘ですぐ栄養を補給できる優れもの

 

だがこれは,元気の前借りでもある

 

飲むと少し竜胤の力が減り、体力が回復する

 

「……多すぎだろう…」

 

狼はデスクの上に何本も散らかっているビンと缶を掴み、まとめてゴミ箱へ捨てた

 

…一本、未開封の物があり、それは報酬として懐に入れるのはもはや癖なのだろう

 

“お待たせ!あ、片付けてくれたの?ありがとう!”「…礼には及ばぬ」”

 

とりあえずミレニアム行ってG.Bibleの内容見ようか!”「…ああ」

 

支度を終えた先生と狼はミレニアムへ向かう

 

〜ミレニアム、ゲーム開発部〜

 

コンコン“失礼するよ?”「……」

 

先生と狼が部室に入ると…

 

「「「……」」」「…み、ミドリ?」

 

モモイ、ミドリ、ユズが床で寝転がっており、アリスはミドリを揺すっている

 

“…あれ?どうしたの?”「……起きろ。風邪を引く」

 

狼が寝ているモモイの顔を叩いて起こす

 

パチパチパチ!「痛い痛い!起きてる!」「……何が、あった」

 

「え?何があったってそりゃあもう…アバババ」「……モモイ殿…?…狂ったか…」

 

何か話そうとしたらいきなり奇声を発するモモイを見て狼は狂ったか…と判断を下した

 

「ミドリ、ミドリ…起きてください…」「モウダメダァ…オシマイダァ」

 

“ゆ、ユズ?大丈夫?”「…先生、詳しい話はアリスから…」

 

“分かった。ユズ、ありがとう。アリス、一体何が…?”「!!アリス、お話します!

 

“狼、モモイは一旦放っておこう”「…承知」

 

「では、アリス、説明ミッションを開始します!」

 

〜少女勇者事情説明中〜

 

“なるほど…私と狼が来る前にG.Bibleの解析が終わって起動した、と”

 

「はい、そしてG.Bibleに書かれていた内容ですが…」

 

アリスが端末を狼と先生に見せる

 

そこには

 

 

 

 

 

 

 

ゲームを愛しなさい!

 

この文字が書かれていた

 

“……………まじ?”「はい、他にも説明がありましたが、これがG.bibleの結論らしいです」

 

「…つまり、なんなのだ」”えーと、最強の刀の作り方、って言う本に最強の刀を作るには刀を愛しなさい…って言われたようなもんだよ”「……そうか」

 

つまり苦労して手に入れた物が望んだものとは違ったのだろう

 

でなければ彼女達があそこまで悲しむ事は無いのだから

 

「…だが、それで良いではないか」「…何を、言ってるの…狼…」

 

「…狼さん、流石に酷いです」「…だがな…」「…うぅ…」

 

“…ちなみになんでか聞いても?”「…分かった」

 

狼が喋る

 

「..仮にそのじーばいぶるとやらに最高のげーむの作り方が書かれていたとして、それをそのまま真似れば、それはお主らが最高のゲームを作った、と言えるのか?」「狼、それはどういう意味ですか?」

 

「…げーむくりえいたーとは鍛冶師のようなものなのだろう?」”…まぁ、概ねそんな解釈でokかな”

 

「…最高のげーむ…その作り方が書いてあり…それを全て同じく真似れば、確かに作れるだろう…」「……」

 

「…だが」

 

狼は語りかける

 

「…それは、お主らが作った、と胸を張って言えるのか?」「…そ、それは」

 

「…それに、お主らは仮にも、ゲームをすでに作れる腕はある…」「…でも…結局クソゲーランキング1位取っちゃったし…」

 

「…ああ、あれは…酷かった」「…でしょ、あんなゲームしか作れない私達なんt「だが」…え?」

 

「…あれは1つ目…つまり初めの物…そうだろう」「…うん、そうだよ」

 

狼の目がモモイに向けられる

 

「…なら、どこが問題か…それはもう、分かっているな」「…え?それって…」

 

「…誰であれ、初めの1歩が…うまくいくわけではない。間違いがあろうとも…当然だ」”…そうか、そう言うことかぁ”

 

「はい!アリスはチュートリアルが難なくこなせても本編が楽勝な事はないとT.S.C(初見殺しの塊)で学びました!」”あれは…まぁそうだけどさぁ”

 

「…まだ時間はある…ならば…間に合うだろう」「……」

 

不意に狼が目を閉じる

 

遠い昔を懐かしむかのような雰囲気を感じながら口を開く

 

「…かつて、義父から修行を受けていた時…はじめは、うまくできなかった」「…修行…ですか?」

 

「…ああ」

 

狼が目をパチ、と開く

 

「…だが、繰り返すうち、できるようになった」”うん、なんでも最初からできる人なんていないからね…”

 

「…で、でも…」「…お主らなら、きっと作れるだろう。最高のげーむとやらを」

 

「「「………」」」”…きっと、今から作れば、一週間後のミレニアムプライズにも間に合う”

 

「…お主らが…げーむを作る者なら…見せてみよ」

 

「…この部屋を…守るのだろう?」「…この部屋を…部室を…」

 

 

 

「……作ろう」「…え?」

 

「…私の夢は…私が作ったゲームを、みんなに面白い、って言ってもらうこと」

 

ユズが喋る

 

「…最初に作ったプロトタイプのT.S.Cは…とても酷い評価ばかりだった。でも…」

 

『テイルズ・サガ・クロニクル、とっても面白かったです!』『モモイも、私も、UZ様みたいに、面白いゲーム…作りたいです!』

 

「…2人が、ミドリとモモイが…そう言ってくれたの。まぁ、完成したT.S.Cは結局クソゲーランキング1位になっちゃったけど…」「「…」」

 

「でも、アリスちゃんが来てくれて…面白い。そう言ってくれて…私の夢は叶ったの」

 

「…心の通じ合う大事な仲間たちと、一緒にゲームを作って、それを面白いって言ってもらう……すっと一人で思い描いてるだけだった、その夢が」

 

「これ以上は欲張りだろうけど…私は、この夢が、まだ終わらないで欲しい」「ユズちゃん…」

 

「…なら、決まりだな」「…うん、よし!」

 

モモイがパチン!と自分の頬を叩く

 

「アリスちゃん!ミレニアムプライスまであとどれくらい?」「6日と4時間38分です」

 

「…なら十分…さぁ、ゲーム開発部一同!」

 

モモイが立ち上がり、大声で喋る

 

「テイルズ・サガ・クロニクル2」、つくろう!」

 

「「「うん!」」」

 

“…狼、結構喋れるようになったね”「…やはり…長く喋るのは、不得手だ」

 

“その割には結構いい話だったよ?”「……」

 

4人の少女たちの決意を見守る2人の大人が、会話を交わしていた




ここまで読んでくれてありがとうございます!

真似る、というのは悪い事では無いのですが……

そっくりそのまま同じ物は、リスペクトでは無くパクリになると聞いた事があります

今回、狼のセリフにはとある読者様からのコメントで書かれたものを本人から許可を頂いて、それを少し改変し書きました

コメントをいただいた読者様に多大なる感謝を

あと実は、91話には透明文字があります

ヒントは”先生”です

次回、お楽しみに…
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