【カープ】俊足巧打の二塁手・正田耕三さん 今も破られていないプロ野球記録 1試合6盗塁の偉業達成の舞台裏とは…!?
11月29日に開催される『カープレジェンドゲーム』に出場する、カープレジェンドたちの今明かされる秘話に迫ります。今回は、2度の首位打者と盗塁王に輝いた正田耕三さんです。
1980年代後半から90年代。走攻守3拍子そろった名セカンドとして、赤ヘルの機動力野球を支えた正田耕三。今もなお破られていない、1試合6盗塁のプロ野球記録を持っています。
■カープOB 正田耕三さん
「たぶんもう破れないでしょ!なかなか1試合6盗塁って。僕、いまから考えても、よく走ったなって思いますもん。」
正田は高校から社会人に進み、1984年のロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得。その年のドラフト2位で、カープに入団しました。元々右バッターでしたが、プロ入り後、スイッチヒッターに挑戦。3年目の87年から2年連続で、首位打者のタイトルを獲得しました。
■カープOB 正田耕三さん(選手時代)
「右で僕みたいな体だったら、そう簡単には試合に出られないので、自分の足をいかすためには、左で打ったほうが自分のためになると思って。」
正田のもう一つの武器である「足」。プロ5年目の1989年、初めて盗塁王のチャンスが巡ってきます。シーズン残り3試合で、トップのヤクルト笘篠との差は「4」。逆転はほぼ不可能と思われた中で、迎えた中日戦でした。
■カープOB 正田耕三さん
「追い越しちゃろうなんて、試合前は絶対思ってなかったですよ。そんだけ塁に出ないとね、走れないんで、盗塁だけは。」
1番セカンドで出場したこの試合。ヒットとエラーで、1・2打席ともに出塁すると、2回までに早くも3個の盗塁を成功させます。
■カープOB 正田耕三さん
「やっぱ速いですよね。いい走り方していますよ。」
5回にも2つの盗塁を決め、ついにトップに躍り出ます。この日、3本目のヒットで出塁した7回。中日はのちにエースとなる、今中と中村のバッテリーでした。
■カープOB 正田耕三さん
「左ピッチャーのほうが、僕はスタートが切りやすかったです。モーションを盗んでしまえば、ほとんどセーフになるので。体の流れとか、そういうのを見ながら盗んでいましたね。」