酒蔵の原価計算:手法と実践

港区西新橋1丁目6−15 日本酒造虎ノ門ビル 1F By 日本の酒情報館

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セミナー「酒蔵の原価計算:手法と実践」

製品別原価計算の考え方とEXCELを使ったフォーマットの紹介

 

米の価格高騰と諸物価の値上がりにより、酒蔵の材料費が大きく経営を圧迫しているなか、人件費や減価償却費などの固定費を含む総原価で採算をとる価格設定の重要性が高まっています。

製品に紐付けやすい材料費などの変動費に比べて、固定費は一律に原価に配賦しているケースも多いと思われますが、実際は製造の日数や手間、さらに熟成期間などによって製品別に負担すべき固定費は異なっていることから、適切な配賦係数を使って固定費を製品別原価に配賦する必要があります。

適切な製品別原価を把握することによって、適正な価格設定が可能になり、また削減すべきコストの実態も明らかになります。

今回は、酒蔵の原価計算を研究テーマのひとつとしてご活躍されている神戸大学准教授の藤山敬史先生を講師としてお招きし、原価計算の手法を解説していただくとともに、先生の作られたEXCELフォーマットを使った実際の試算を行っていただくセミナーを企画しました。講義の内容は清酒蔵をモデルとしていますが、本格焼酎や本みりん製造者もご聴講頂くことは可能です。

非常に有益な内容の講座ですので、多くの組合員の皆様のご参加をお待ちしています。

 

■    日 時  令和8年2月10日(火) 13時30分~17時

■    会 場  日本酒造組合中央会 3階会議室(港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル)

■    参加者  組合員

■    参加費  2,000円

■    募集人数 50名

■    講師紹介 藤山敬史

神戸大学 経済経営研究所 准教授 商学博士

2015年 一橋大学大学院 商学研究科 博士後期課程修了

会計情報分析を主たる研究分野とし、清酒酒蔵、サッカー、従業員、外国人投資家など多岐にわたる分析対象の論文を執筆

酒蔵に関する論文は、「長期熟成を要する製品の原価計算に関する多角的考察:清酒の熟成を例に」、「清酒酒蔵における原価計算・管理会計実務:新潟の酒蔵に関する複数事例研究」がある。

 

■    講義の概要

1.      国税庁の統計から見る経営分析比率

2.      原価計算の意義

  ・    原価計算制度と特殊原価調査

  ・    既存製品のコスト削減

  ・    新製品の設計・価格決定

3.      酒蔵の原価計算

  ・    酒蔵に特徴的な項目(労務費、減価償却費、材料費)

  ・    新潟の酒蔵のケース

4.      等級別総合原価計算

  ・    等級別総合原価計算の概要

  ・    等級別総合原価計算のシミュレーション

5.      ディスカッション

  ・    等級別総合原価計算導入のコストベネフィット

  ・    労務費・減価償却費の配賦

6.      等級別総合原価計算のエクセルでの試算

 

当日は実際にEXCELを使った原価計算のモデル計算を行いますので、参加者はご自身のノートパソコンをご持参ください。

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