第5話

序章「ユリの花」第五話 就寝の時間...?
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2024/04/01 20:11 更新
とうとう就寝時間となった。
時刻は21:30、外は暗く、涼しい風が吹いている。
部屋には小さな布団が幾つも置いてあり、
その布団にみんなが寝ている。
岡田ユウ
さて、みんな寝る時間だよー。
シンタ
えー!まだ眠くないぞ!
ワタル
...んん...もう食べられないのら...
シンタ
何!?もうブルー寝ているのか!
岡田ユウ
しーっ!静かに!
ダイゴロウ
...zzz
ダイヤ
...zzz
マモル
おやすみなさい。
岡田ユウ
おやすみ、マモル。
ハヤテ
...
カナタ
...ユウ先生、おやすみ。
岡田ユウ
カナタもおやすみ。
ゾーヤ
センセイ、おやすみ。
岡田ユウ
うん、おやすみゾーヤ。
ヒカル
おやすみ、ルミ先生。
マリア
おやすみー。
ルミ先生
ヒカルさん、マリアさん、おやすみなさい。
ライム
ルミちゃん先生、おやすみで...すぅ...zzz
ライオン
おやすみなさい、ルミ先生。
ルミ先生
はい、おやすみなさい。
ユズリハ
...おやすみ。
ルミ先生
おやすみなさい、ユズリハさん。
マドカ
...zzz
リンリン
...zzz
アキ
あら、おやすみなさい、センセイ。
ルミ先生
アキさんも、おやすみなさい。
こうして、修学旅行一日目は幕を閉じる...
岡田ユウ
...zzz
ゴゴゴゴゴ......!
岡田ユウ
...っ!?
岡田ユウ
な、なんだ地震か!?
突然、大きな揺れが起きた。
ハヤテ
...なんだ、今結構揺れたぞ。
岡田ユウ
あ、ハヤテごめん!起こしちゃったかな...?
ハヤテ
...別に。
その時...
コンコン!
ルミ先生
ユウ先生!
岡田ユウ
ルミ先生...!
ルミ先生
...大きな揺れでしたよね...?
岡田ユウ
は、はい!
ハヤテ
...
ゾーヤ
...んん、センセイ、今の揺れなんだったの?
岡田ユウ
あ、ゾーヤ...
ヒカル
...ルミ先生?
ルミ先生
ルミ先生
ヒカルさん...!
その後、さっきの大きな揺れが起きたことにより、皆がこっちの部屋に来た。
マドカ
結構な揺れでしたけど...
マリア
どうしたのー?
ライオン
大丈夫ですか...?
ダイヤ
...(ガクガク)
ルミ先生
私、少し係の人に話をしてきます...
岡田ユウ
はい、お願いします...
その後...
ルミ先生
...
岡田ユウ
ルミ先生!どうでしたか?
ルミ先生
それが...
岡田ユウ
...え?
岡田ユウ
係の人が見当たらない...?
ルミ先生
そうなんです...
岡田ユウ
...おかしいな...
岡田ユウ
...何かが変だ...
その時...
???
...ふふ、やっと起きた。
岡田ユウ
!?
岡田ユウ
誰だ!
ルミ先生
...
???
そんなに警戒しないでよ。
???
私はただ、あなた達と友達になりたいだけなのに。
岡田ユウ
友達に...?
ライム
な、何がおこってるですか...?
ユリ
ユリ
...はじめまして、私はユリ。
ユリ
ユリ
さっきの大きな揺れは私が起こしたの。
ルミ先生
...えっ!?
ユリ
ユリ
この旅館にいたあなた達以外の人間は、あの揺れで消させてもらったよ。
ユリ
ユリ
それでもしないと、面白くないからね!
岡田ユウ
な、なんなんだ君は!?
ワタル
ぶ、ぶきみなのら〜...
ダイゴロウ
こ、こわいよぉ...
ゾーヤ
...
岡田ユウ
...っ!
岡田ユウ
そういえば、君!
岡田ユウ
あの時、公園で...
あの時、公園を回っていた時、俺を見ている子がいて、その子はユリと名乗る少女にそっくりだった。
ユリ
ユリ
ふふふ、その通り。
ユリ
ユリ
私はあの時から、あなた達のことを見ていたの。
ユリ
ユリ
それで、あなた達を見てて、友達になりたいと思って。
ユリ
ユリ
それでどうしたら友達になれるか考えたの...
ユリ
ユリ
そこで私は良いことを思いついたの!
ユリ
ユリ
これからあなた達には...
ユリ
ユリ
私の遊びに付き合ってもらうね!
岡田ユウ
はぁ...?
ルミ先生
な、何を言って...
ユリ
ユリ
まずは鬼ごっこ!鬼は...
ユリ
ユリ
私のペット、ハナにやってもらうよ!
岡田ユウ
鬼ごっこ...?
ルミ先生
ペット...って...
その時...遠くから、「ガルルルル...」と威嚇するような声が聞こえた。
岡田ユウ
...っ!?
ルミ先生
ま、まさか本当に...
そして俺は咄嗟に部屋から出た。
岡田ユウ
...っ!!
ロビー方向の通路には、巨大な猛犬がこちらを見ていた。
岡田ユウ
な、なんなんだよ...!!!
アキ
な、なによあれ...!
マドカ
あんなに大きい犬なんて見たことありませんよ!
ユリ
ユリ
あぁそうだった、この子、警戒心が強い子だから、威嚇したりするだけじゃないんだ。
ユリ
ユリ
この子があなた達のことを食べちゃうかもね。
ヒカル
え!?
リンリン
たべ...られちゃう...?
シンタ
そ、そんなことあるわけないだろ!
ハヤテ
...くそっ!
ユリ
ユリ
それじゃあ、制限時間は10分!
ユリ
ユリ
捕まったら...いや、食べられちゃったらその人は脱落。
ユリ
ユリ
逃げ切った人だけ次の遊びに行けるよ!
ユリ
ユリ
それじゃあ...30秒後、この子はあなた達を追いかけるから!
ユリ
ユリ
エリアはこの館全体だよ!
ユリ
ユリ
それじゃあ、頑張って生き延びてね?
あぁ、駄目だ...何一つ情報がつかめない...
鬼ごっこするって...なんでだよ...
なんで命が掛かってるんだよ...
なんで...こんなことに...
俺達はただ、修学旅行に来ただけなのに...
楽しみたかっただけなのに...
...駄目だ、もう、死ぬしかないんだ。
...本当に...それでいいのか...?
...俺が諦めて、この子達はどうするんだ...?
...そうだ、俺は保育士なんだ...
子供達を守らなきゃなんだ。
...生き延びなきゃ、全員で。
岡田ユウ
...みんな、こんな状況じゃ冷静になれないけど、絶対にみんなで生き延びよう。
岡田ユウ
俺が、みんなを守るから、俺がみんなを助けるから...みんなは自分を第一に考えて!
岡田ユウ
絶対に生き延びてね!
シンタ
...当たり前だ!ヒーローだからな!
ワタル
負けられないのら!
マモル
は、はい!
リンリン
絶対に生き延びるから!
マドカ
こんなところで死んでたまるかですよ!
ユズリハ
当たり前よ!
ハヤテ
...こんなところで死ぬわけねぇだろ。
ダイゴロウ
こ、怖いけど...絶対に生き延びる!
ライム
おねえたま、あたち...やっぱりこわいですー!
ライオン
大丈夫ですよ、ライムさんは私が守ります。
ヒカル
絶対に諦めない!
マリア
マリアもがんばるー。
アキ
描きたい絵がまだあるんだから、死ぬわけにいかないでしょ!
ダイヤ
!!!!
カナタ
「当たり前ダロ!」って、ヒナタが。
ゾーヤ
センセイも、絶対に死んじゃ駄目だよ。
ルミ先生
...はい!
その時、鬼ごっこの始まりの合図がした。
ユリ
ユリ
よーい、スタート!
友達リスト

ユウくん
ルミちゃん
シンタくん
ワタルくん
マモルくん
リンリンちゃん
マドカちゃん
ユズリハちゃん
ハヤテくん
ダイゴロウくん
ライムちゃん
ライオンちゃん
ヒカルちゃん
マリアちゃん
アキちゃん
ダイヤくん
カナタくん
ゾーヤくん

残り18人...
作者
というわけで、これにて序章は終了です!
作者
そして次回は第1章、とうとう本編に突入です!
作者
次の話では「ユリ」についてのキャラ紹介をしたいと思います。
作者
それでは、今後とも応援よろしくお願いします!

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