とうとう就寝時間となった。
時刻は21:30、外は暗く、涼しい風が吹いている。
部屋には小さな布団が幾つも置いてあり、
その布団にみんなが寝ている。
さて、みんな寝る時間だよー。
えー!まだ眠くないぞ!
...んん...もう食べられないのら...
何!?もうブルー寝ているのか!
しーっ!静かに!
...zzz
...zzz
おやすみなさい。
おやすみ、マモル。
...
...ユウ先生、おやすみ。
カナタもおやすみ。
センセイ、おやすみ。
うん、おやすみゾーヤ。
おやすみ、ルミ先生。
おやすみー。
ヒカルさん、マリアさん、おやすみなさい。
ルミちゃん先生、おやすみで...すぅ...zzz
おやすみなさい、ルミ先生。
はい、おやすみなさい。
...おやすみ。
おやすみなさい、ユズリハさん。
...zzz
...zzz
あら、おやすみなさい、センセイ。
アキさんも、おやすみなさい。
こうして、修学旅行一日目は幕を閉じる...
...zzz
ゴゴゴゴゴ......!
...っ!?
な、なんだ地震か!?
突然、大きな揺れが起きた。
...なんだ、今結構揺れたぞ。
あ、ハヤテごめん!起こしちゃったかな...?
...別に。
その時...
コンコン!
ユウ先生!
ルミ先生...!
...大きな揺れでしたよね...?
は、はい!
...
...んん、センセイ、今の揺れなんだったの?
あ、ゾーヤ...
...ルミ先生?
!
ヒカルさん...!
その後、さっきの大きな揺れが起きたことにより、皆がこっちの部屋に来た。
結構な揺れでしたけど...
どうしたのー?
大丈夫ですか...?
...(ガクガク)
私、少し係の人に話をしてきます...
はい、お願いします...
その後...
...
ルミ先生!どうでしたか?
それが...
...え?
係の人が見当たらない...?
そうなんです...
...おかしいな...
...何かが変だ...
その時...
...ふふ、やっと起きた。
!?
誰だ!
...
そんなに警戒しないでよ。
私はただ、あなた達と友達になりたいだけなのに。
友達に...?
な、何がおこってるですか...?
...はじめまして、私はユリ。
さっきの大きな揺れは私が起こしたの。
...えっ!?
この旅館にいたあなた達以外の人間は、あの揺れで消させてもらったよ。
それでもしないと、面白くないからね!
な、なんなんだ君は!?
ぶ、ぶきみなのら〜...
こ、こわいよぉ...
...
...っ!
そういえば、君!
あの時、公園で...
あの時、公園を回っていた時、俺を見ている子がいて、その子はユリと名乗る少女にそっくりだった。
ふふふ、その通り。
私はあの時から、あなた達のことを見ていたの。
それで、あなた達を見てて、友達になりたいと思って。
それでどうしたら友達になれるか考えたの...
そこで私は良いことを思いついたの!
これからあなた達には...
私の遊びに付き合ってもらうね!
はぁ...?
な、何を言って...
まずは鬼ごっこ!鬼は...
私のペット、ハナにやってもらうよ!
鬼ごっこ...?
ペット...って...
その時...遠くから、「ガルルルル...」と威嚇するような声が聞こえた。
...っ!?
ま、まさか本当に...
そして俺は咄嗟に部屋から出た。
...っ!!
ロビー方向の通路には、巨大な猛犬がこちらを見ていた。
な、なんなんだよ...!!!
な、なによあれ...!
あんなに大きい犬なんて見たことありませんよ!
あぁそうだった、この子、警戒心が強い子だから、威嚇したりするだけじゃないんだ。
この子があなた達のことを食べちゃうかもね。
え!?
たべ...られちゃう...?
そ、そんなことあるわけないだろ!
...くそっ!
それじゃあ、制限時間は10分!
捕まったら...いや、食べられちゃったらその人は脱落。
逃げ切った人だけ次の遊びに行けるよ!
それじゃあ...30秒後、この子はあなた達を追いかけるから!
エリアはこの館全体だよ!
それじゃあ、頑張って生き延びてね?
あぁ、駄目だ...何一つ情報がつかめない...
鬼ごっこするって...なんでだよ...
なんで命が掛かってるんだよ...
なんで...こんなことに...
俺達はただ、修学旅行に来ただけなのに...
楽しみたかっただけなのに...
...駄目だ、もう、死ぬしかないんだ。
...本当に...それでいいのか...?
...俺が諦めて、この子達はどうするんだ...?
...そうだ、俺は保育士なんだ...
子供達を守らなきゃなんだ。
...生き延びなきゃ、全員で。
...みんな、こんな状況じゃ冷静になれないけど、絶対にみんなで生き延びよう。
俺が、みんなを守るから、俺がみんなを助けるから...みんなは自分を第一に考えて!
絶対に生き延びてね!
...当たり前だ!ヒーローだからな!
負けられないのら!
は、はい!
絶対に生き延びるから!
こんなところで死んでたまるかですよ!
当たり前よ!
...こんなところで死ぬわけねぇだろ。
こ、怖いけど...絶対に生き延びる!
おねえたま、あたち...やっぱりこわいですー!
大丈夫ですよ、ライムさんは私が守ります。
絶対に諦めない!
マリアもがんばるー。
描きたい絵がまだあるんだから、死ぬわけにいかないでしょ!
!!!!
「当たり前ダロ!」って、ヒナタが。
センセイも、絶対に死んじゃ駄目だよ。
...はい!
その時、鬼ごっこの始まりの合図がした。
よーい、スタート!
友達リスト
ユウくん
ルミちゃん
シンタくん
ワタルくん
マモルくん
リンリンちゃん
マドカちゃん
ユズリハちゃん
ハヤテくん
ダイゴロウくん
ライムちゃん
ライオンちゃん
ヒカルちゃん
マリアちゃん
アキちゃん
ダイヤくん
カナタくん
ゾーヤくん
残り18人...
というわけで、これにて序章は終了です!
そして次回は第1章、とうとう本編に突入です!
次の話では「ユリ」についてのキャラ紹介をしたいと思います。
それでは、今後とも応援よろしくお願いします!
いいねして作者を応援しましょう!
アプリなら縦スクロールでサクサク読める!没入感のある読書体験がお楽しみいただけます
そのほかアプリだけで使える限定機能もたくさん!
- 検索時に自動で関連キーワードを表示
- らくらくアカウント切り替え
スポットライトでみんなに広めよう!
web版でスポットライトを当てる
web版は動画を3回見ると
スポットライトを1回当てられます!
スポットライトを当てるだけ!
小説をたくさんの読者に届ける方法とは?
keyboard_arrow_down
スポットライトを当てるだけ!
小説をたくさんの読者に届ける方法とは?
「スポットライト機能」は好きな小説をたくさんの読者に広めたり、作家に応援の気持ちを伝えられる機能です!
- 1
小説にスポットライトを当てる
「小説にスポットライトを当てる」ボタンを押そう!
あなたの好きな小説や、自分が書いた小説にもスポットライトを当てられます。- 60分につき3回までスポットライトを当てることができます。
- 「名前をひみつにする」にチェックを入れて当てると、スポットライトユーザー一覧に名前が掲載されません。
- 2
スポットライト小説枠に掲載される
スポットライトを当てた小説は、以下の場所にあるスポットライト小説枠に掲載されます!
- 検索ポータルページ
- 小説詳細ページ下部
- チャプターページ下部
- スポットライト小説枠に掲載される小説は、ユーザーごとの好みに合わせて表示されます。
- 3
たくさんの人に読んでもらえる
好きな小説や自分が書いた小説にスポットライトを当てて、たくさんの人に読んでもらおう。
応援の気持ちを伝える手段としても使えます!
スポットライトユーザーランキング
いまなら1位になれるチャンス!
上のボタンからスポットライトを当ててみよう!
- 1−
- 2−
- 3−
関連するスポットライト小説
- ホラー
「参加型まいごえん」迷子が成長する為の楽園がここに。
参加型小説 お気軽に参加コメどうぞ🙌 語り部屋▷▶https://novel.prcm.jp/novel/OzwvbOdV8J2x0LWqMorl ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ それぞれが家に帰った頃に届いた謎の手紙。 私はそれを読んでみたが、いたずらの一つなのだろうと思い、その日は寝た。 ...それが私の過去の事だともしらずに。 ___拝啓、氷月高校の皆様 この度は当選おめでとうございます。私達スタッフは〇月⬛︎⬛︎日、〇✕公園にて待機しております。もし時間までに来ないようであれば、強制参加していただきます。集合時間は午後2時。それでは〇×公園にてお待ちしております。
favorite 59grade 7update 2025/10/06 - ホラー
「ずぅっと迷子な僕たちは。」 まいごえん参加型
救われない迷子達の物語が もうすぐ始まるよ。 さあ、みんなおいで。 welcome to… ようこそ。ゆぅろぴあ。 ⊹ ࣪˖ ┈ ┈ ˖ ࣪⊹ まいごえん参加型です。参加型初めてなのでお手柔らかに🙏 沢山コメント頂けるとモチベに繋がります。是非是非参加ください♪
favorite 37grade 9update 19時間前 - ミステリー
誰かのために迷子になって _ 【migen参加型】《無限募集》
君大丈夫 ? 無理してない ?? ここなら無理しないで大丈夫だよ これからはここで一緒に暮らそう ? 全ては迷子のために _
favorite 164grade 17update 4日前 - 活動報告
【悲報】雨意と私がリア友なのバレた
全然R-18ではありません!!!!!!
favorite 67grade 3update 2025/07/24
ミステリーの小説
もっと見る- ミステリー
あ
lock 相互フォロー限定favorite 0grade 0update 9分前 - ミステリー
0番様の依代
“ 七不思議0番様 ” ____ その名前を、聞いたことはありますか? 📍 このお話は全て捏造です。 地縛少年花子くん 依 花子くん( 柚木普 )、八尋寧々、赤根葵、蒼井茜、源光、源輝、五番( 土籠 先生 )、三番( 三葉惣助 )、六番( 薄暮 )、赤根スミレ
favorite 17grade 7update 16分前 - ミステリー
ライピジョン
序列25位まで1年間で到達したという異例の履歴を持つ、ネスト所属のハウスライピジョン。彼女達は常に笑顔を浮かべている。しかし、その裏では色々な感情が飛び交っている。彼女達の〝本当〟を見破ることができるのか?
favorite 144grade 8update 19分前 - ミステリー
# も う 一 回 は も う な く て 。
「 俺たち 、別れっか 」
favorite 1grade 1update 21分前 - ミステリー
アダルトチルドレンの白昼夢
ある日、謎の世界に迷い込んだ七人の中学生。その場所で自らの過去や内面に潜むトラウマと向き合うことになる。 それぞれの心の奥深くに隠された傷が、彼らの思いとなって溶け出していく。白昼夢の中で、彼らの運命が交錯し、永遠に変わる瞬間を迎える。果たして彼らは現実世界に戻ることができるのか。現実世界に戻った時、下す決断は――
favorite 11grade 2update 22分前 - ミステリー
スノードロップダンガンロンパ - 絶望少女と希望の花束 -
20XX年 7月 17日 (火) 今日はイヌホオズキの花を見つけた。 小さくて、きれいだった。 道ばたにニラも生えていた。 友だちがふざけて食べた。 ニラじゃなかった、スイセンのはっぱだった。 毒があった。 友だちが食べた量は致死量だった。 友だちは死んだ。 ✧• ────────── ❁⃘ ────────── •✧ 20XX年 1月 1日 (火) 信じていた人たちにうらぎられた。 正直言って縁は切りたくなかったし、 まだ仲良くしたかった。 ……希望を信じてた。 でも消えた。あの人たち、最低だ。 別れのしるしにスノードロップをあげた。 白のチューリップもいっしょに。 スノードロップってね、希望とか慰めとか、 切ない恋愛とか。 あともうひとつ、「あなたの死を望みます」って いうのもあるんだって。 ね、きれいでしょ? 白のチューリップは「許してください」だって。 でも別に謝るつもりはないんだ。 きれいだから、あげただけ。 ……あの人たち、よろこんでくれたかな。 次に会うとき、きっともっと仲良くなれると思う。 ✧• ────────── ❁⃘ ────────── •✧ アイコンはラブぴんく💘様の 【♡My💘babyメーカー】を使用しています。 https://picrew.me/ja/image_maker/2003689
favorite 39grade 10update 25分前
が好きなあなたにおすすめの公式小説
コンテスト受賞作品
もっと見るショートドラマ&アニメーション原案募集コンテスト
チャレンジ小説
もっと見る- 恋愛
不器用な総長は元アイドルの姫を一途に愛したい
人気アイドルの一人、海老原 恵那は『体調不良』を理由に表舞台から姿を消した。 そんな恵那が休養の為にやって来たのは母方の祖父母が住む都会から少し離れた田舎町。 隣の席で隣の家に住んでる暴走族の総長、江橋 斗和との出逢いが、恵那の運命を変えていく――。 異性との関わりが苦手な不器用総長と人気アイドルグループのセンターだった少女の、ちょっと焦れったいラブストーリー ※あくまでもフィクションです。設定等受け入れられない場合はすみません。また、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。 ※表紙イラスト、作中アイコンは、にじジャーニーというアプリで生成したイメージ画像になります。 ※他サイト様にも掲載中
- 恋愛
君と見た海、あの日の星空
あの日、君と見た海は綺麗だった。 どこまでも、どこまでも透き通っていてキラキラと日の光を反射させていた。 だけど、今の海には、空には、なんの色もない。 君がいなくなった世界に色なんて…いや、違う。君がいてくれたから僕の目に色があった。ただ____ただ元に、戻っただけなんだ。 「嫌いだった夜だって君となら、星が綺麗に見えた。」 彼女はそう言った。
- ファンタジー
ドメインうぉーず!〜重度のシスコンJKの妹(AI)を救うための仮想世界破壊記録〜
あらすじ 妹・有海玖三が飛び降り自殺を図ってから半年が経った。 姉の空は、妹を救えなかった自責の念に苛まれ、人と深く関わることを避ける日々を送っていた。 そんなある日、「ドメインうぉーず」というVRゲームにまつわる不穏な噂を耳にする。 そのゲームは、表向きはNFTを活用したプレイヤーがAIを使役して繰り広げられる単なる土地争奪ゲーム。 しかし、その裏では仮想世界の支配権を巡って、選ばれたプレイヤーが命をかけて戦う「Qube」と呼ばれる裏名義もあるというものだった。 妹が入院する病院を訪れた空は、突如現れた仮面をかぶった謎の二人組に命を狙われる。 その瞬間、どこからか妹と同じ声が響いた。 声の主は、空が「Qube」の仮想世界に引き込まれているという驚愕の事実を告げる。 さらに、妹の声だと確信した空は、妹を救うために「Qube」のプレイヤーとして生き延びる道を選ぶ。 しかし、空はまだ知らなかった。 妹を本当の意味で救うためには、Qubeそのものを――仮想世界の全てを破壊しなければならないことを……。 使用画像 七三ゆきのアトリエ https://nanamiyuki.com/ novelai https://novelai.net/
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!