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Conversation

【Q】 けんすうさん、はじめまして。 私は都内のIT企業で一事業の責任者を数年ほど行っていましたが、ある日、管掌役員と意見がぶつかってしまい、その後報復人事のような形で降格、1人部署へ異動となりました。さらに社内で事実無根の噂を流され、居場所がなくなり退職を余儀なくされました。 今は別会社で働いていますが、以前の会社で私と同等のポジションだった同僚が取締役になったことを知り、モヤモヤした気持ちを抱えています。 私は忖度ができず、課題や合理的でないことについてズバズバと言ってしまう性格です。もちろん指摘だけでなく解決策も同時に提案•実行するため、それがうまくハマって事業の売上を改善できたこともあれば、今回のように上長の不興を買うこともありました。以前まではそれで良いと思っていましたが、今回の件を機に自分がどうすべきだったのか自信を持てなくなりました。 前職は基本的にイエスマンが出世する傾向のため、私も下手に反論しなければ職を追われることはなく、そのままぬくぬくとした環境で仕事ができていたのかもしれません。一方、役員と意見を違えた件については、今まで会社が大切にしていたビジョンをないがしろにするような内容を役員から打診され、自身が働く上で大切にしているものを曲げざるを得なかったことからどうしても腹落ちができませんでした。 サラリーマンである以上、上司の意見に従うのは当然なのは重々承知しています。それを飲み込むことと引き換えに一定のポジションや報酬が約束されていたわけですが、それを「自分の信念上、どうしても許容できなかった」という理由で投げ打ってしまった私の選択は愚かだったのでしょうか? ----- ⚠質問したい人はプロフ欄のマシュマロから! ----- 【A】 なるほど! これ、おそらく「あなたは悪くないよ、間違っていないよ」と言われたいのが50%、「忖度なしに別の視点が欲しい」が50%くらいの確率かなーと思うので、後者と仮定して書いてみます。 -- まず - 忖度できない →課題や合理的でないところに対して、忖度をせずに、「正しいことを言っている というのが自分の中で強くあるんじゃないかな?と思いました。つまりは、「自分は正しい」「言わない人たちは、イエスマンである」というふうにやってしまっているのかなと。 これ、組織で軋轢を不要に生み出す人あるあるで、自分は常に「合理的で課題を見つけるとそれに対して正しいことを直球で言うから嫌われる」と思っているけど、他の人から見たらそうは映っていない、と言うことはよくある気がして、、 というのも「正論だけを言っても物事は進まないから」です。 例えば、この質問に対しても「いや、忖度できないのはいいけど、全員が気持ち良いような言い方とかやり方をして解決していけばいいじゃないですか。ズバズバ言っている時点で、ちゃんと課題を解決するつもりないですよね?ズバズバ言わなくても色々な方法があるのに、それをしないのはなんでなんですか?解決策を提案すればその義務を果たしていると思っていませんか?」みたいに正論で言われたらどうでしょうか? 普通に嫌な気持ちになるんじゃないかなあ、と思うんです。正論ではあるけど「そんな常に最善の策を取り続けられるわけないよね」になるからです。 -- 組織とかってもっと複雑で、色々なものが絡みあったりしていて・・・。大体において、パッと見たときに「これをこうすればいいのに」と正しいことが思い浮かぶのって、全体の情報が足りなかったり、見えていない事情があったり、言語化できない感情とかがあったりする、というのがあります。 そして、それが全て透明性を持って明らかにできるかと言うとそうでもなかったりとか・・・。 上手い例が思い浮かばないですが、例えば - 取引先が明らかに契約に違反をしていることを主張していて - それを飲むとこちらが500万円損するので - こちらはそれを毅然とした態度で断るべきと質問主さんは思った と思ったとします。なので上司にもそれをズバズバと言ったりして「正しい」ことを主張するんですが、 でも実際は - 取引先に対して、このマシュマロの質問主さんが実はちょっと失礼なことを会議中にしていた - 相手の偉い人がそれに対してちょっと怒っていて、質問主さんの上司に伝えていた - しかし、お互いに大事にしたくないという合意をできた - なので、この条件を飲むと言うので、打ち手にしようとした という状態だった、みたいなこともあったりします。なので、上司としては、質問主さんを庇うためにそういうことをやっているのに、その情報を知らない質問主さんが、「正論」を主張したために、めちゃくちゃ拗れてしまった・・・、みたいな可能性もあります。 そんなのあるの?と思うかもしれませんが、割と少なくない例で、こういうことはよくあります。 他の例で言うと「自分は成果を出しているのに、上司に嫌われているので、仕事を外された」と言っている人が、実は「部下や後輩からものすごい嫌われていて、何度も苦情があって、上司としてはその人を庇うために、他の仕事を用意してトラブルを未然に防いでいた」とかですね。 自分では嫌われているとは思っていないし、周りも誰も伝えないので「不当に評価された」とか「イエスマンじゃないと出世できない」みたいな解釈のままでいる、とかです。 -- なので、おそらく「正しいことを言っているけど、忖度をしないしイエスマンにならないから上司の不興を買っている」みたいなのは、まあまあの確率で、自分ではそう思っているだけで別の問題がありそうだなーと思いました。 実際は「あまり考えなしに、周りの感情や状況を無視して単に正しいことを言っているだけの人で、周りから評価されていなくて、多くのトラブルを起こしてしまっていた。成果は出るので、一部の上長からは庇われ続けていたが、ずっとギリギリの状態だった」 みたいな感じの可能性もあります。 報復人事、とか事実無根の噂を流して追いやられる、みたいなやつをするの、実際は結構難易度が高いと思っていて、ある程度の人数がいる会社だと、一人の役員とか部長の意見で、激しい人事をすることって難しいんですよね。それをみんながやり始めたら組織が崩壊するので。 なので、実態としては「ああ・・・、まあ彼は問題だよね・・・。流石にみんなと一緒に働くのはもう難しいかもね」と言うふうに組織内で合意が取れやすい評価だった、と言うふうに捉えてみると、別の視点が得られるかもしれません。 -- >サラリーマンである以上、上司の意見に従うのは当然なのは重々承知しています。それを飲み込むことと引き換えに一定のポジションや報酬が約束されていたわけですが、それを「自分の信念上、どうしても許容できなかった」という理由で投げ打ってしまった私の選択は愚かだったのでしょうか? なので、これは「信念を曲げれずに正しいことを上長に言って嫌われた」みたいなかっこいい話にしちゃっていると危ないなーと思っていて、 実態としては、誰かのせいというより「多くのトラブルを無意識に引き起こしていて、組織内でも周りから厄介な人だと思われいて、どこかで閾値を超えてしまい、組織が受け止められなくなった」みたいなケースの方が、可能性は高いんじゃないかと思いました。 というので、実際どうだったかは僕にはわからないんですが、個人的には、こういうことを言う人のかなり多くが、上記みたいな状態になっている人だったりするし、こう言うタイプには直接言っても怒りそうなので絶対に誰も言わないので本人は気づかない、みたいなことがよくあるので、 その前提で自分の言い方とか、振る舞いとか、話し方とか、伝え方とかを考え直してみると、今後良い結果が出るかなと思いました!