川口クルド人迷惑行為「もう限界」引っ越す住民「大物」送還後「おとなしくなった」の声も 「移民」と日本人
「それでも、あの人物が強制送還されてから、少しおとなしくなった」
■「あきらめ」ムード
出入国在留管理庁が今月10日公表した不法滞在者ゼロプランの実施状況によると、今年6~8月の3カ月間で、強制送還が確定しながら帰国を拒む不法滞在者を護送官つきで送還したのは119人。このうちトルコ国籍は最多の34人で、うち22人は難民認定申請3回目以降だった。
中でも、川口市内で解体工事会社を実質経営し、メディアにもたびたび登場して在留クルド人社会でもリーダー的な存在だったクルド人男性が7月、成田空港から強制送還されたことは象徴的なケースとして受け取られたとみられる。
男性は2004年に来日し川口に20年以上滞在。難民申請が認められず、難民認定を求めて最高裁まで争ったが、敗訴が確定している。その間、不法滞在状態で入管施設への収容を一時的に解かれた仮放免の状態が続いていた。
妻や兄の名義で解体工事会社を実質経営し、在留クルド人を雇う側の存在だった。会社が埼玉県の基金へ100万円を寄付したとして、大野元裕知事から感謝状を手渡されるなど、在留クルド人社会に影響を与えやすい存在だった。
今回の集計のため、男性の難民申請回数を入管側が改めて確認したところ、通算6回でなく5回だったという。
鈴木馨祐法相は10日の記者会見で「護送官つき強制送還を進めた結果、仮放免者の中で自発的に帰国する旨を申し出る者が出ているとの報告も受けている」と述べた。
実際、この男性が帰国してから、クルド人の集住地区が「少し静かになった」「おとなしくなった」という地域住民の声もある。これまで帰国を拒否していた不法滞在者らの中に、あきらめムードが出ていることもうかがわれる。
■他市へ移住や「移民化」も
片山さつき参院議員は9月、自身のユーチューブ番組で川口市内のトルコ国籍者について入管庁から開示されたデータを公開した。それによると、川口市内のトルコ国籍者は6月末時点で2146人で、昨年末からの半年間で60人減った。
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