「外国人が多い町」に見つけた共通点 新大久保でも西川口でもない“意外な地域”に注目すると
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江東区と江戸川区に問い合わせると…?
〈編集部が江東区と江戸川区に対し、外国人居住者が多い理由、UR賃貸住宅の影響について尋ねたところ、以下のように回答があった。〉 「お尋ねの大島四丁目や大島六丁目が、外国人比率の高い地域であることは把握しております。また、そうした地域にURの公営団地があるのも事実です。ただ、区内の他のエリアにもURの賃貸住宅はございますし、UR賃貸と外国人比率の関係性を調べた調査結果があるわけでもありませんので、この地域の外国人比率が高い理由について、確かなところはよく分かっていません」(江東区・区民課の担当者) 「清新町一丁目の外国人比率が高いのはその通りです。ただ、公営団地と言っても民間の賃貸と比べて極端に家賃が安いわけではありませんので、UR賃貸などが外国人比率を上げる要因になっているかは何とも言えません。我々の共通認識として、この地域は特にインド国籍の方が多く、それはインドの大手IT企業の日本支社の多くが大手町にあることが関係しているそうです。大手町まで東西線を使って1本で通え、都心と比べ家賃の安い西葛西にそのようなIT企業に勤めるインド人の方が増え、インド人のコミュニティもできています。清新町一丁目は西葛西に近接するエリアですので、インド人の方が集まりやすいのかも知れません。ちなみにUR都市機構さんは、インド人コミュニティと地域住民との融和を図る催しもされていますね」(江戸川区・地域振興課の担当者) *** 折しも9月から10月にかけて、2025年の国勢調査の実施の最中だが、最新結果が公表された時、私たちはどのような現実と向き合うことになるのだろうか。 【著者プロフィール】 マン点(まんてん) マンションアナリスト。一級建築士。20年以上続けている不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」の管理人 X(旧Twitter):https://x.com/1manken デイリー新潮編集部
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