「外国人が多い町」に見つけた共通点 新大久保でも西川口でもない“意外な地域”に注目すると
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総人口5000人以上で外国人比率20%以上のエリアは5つ
2020年の国勢調査によれば、首都圏の1都3県における「人口が100人以上」かつ「外国人比率20%以上」の条件を満たすエリアは75箇所だった。 そこから人口規模の差で割合が大きく動く影響を鑑み、条件をさらに「総人口5000人以上」のエリアに絞ると、対象は下記の5エリアとなる。 ・豊島区池袋二丁目 ・新宿区大久保二丁目 ・川口市西川口 ・江東区大島四丁目 ・江戸川区清新町一丁目 このうち、豊島区池袋二丁目と川口市西川口は「リトルチャイナタウン」として有名で、新宿区大久保二丁目は日本有数のコリアンタウンとして知られている。 耳慣れないのは、「江東区大島四丁目」と「江戸川区清新町一丁目」だ。 江東区大島四丁目は都営新宿線の西大島駅から徒歩5〜10分の好立地。新宿駅へは乗り換えなしで行ける。1キロ圏内には住吉の猿江恩賜公園内、総合区民センター、スポーツ会館、砂町図書館などの運動・文化施設がそろう。大島四丁目エリアの大半において、洪水ハザードマップでは3〜5mの浸水が2週間以上、高潮ハザードマップでは5〜10mの浸水が1週間以上と想定されているが、この地域の大部分を占める大島四丁目団地(後述)は周辺より地盤が高いことから、団地一帯が避難場所に定められている。 江戸川区清新町一丁目は東京メトロ東西線の西葛西駅から徒歩10〜15分程度。大手町駅まで直通で15〜20分程度。豊かな自然と公園に囲まれており、西側に荒川を望むリバーサイドに立地する。生活環境は非常に穏やか。インド人コミュニティが目立つ「リトルインディア」を形成している。江戸川区内の多くがゼロメートル地帯で洪水・内水氾濫などのリスクが非常に高いとされているが、清新町は地盤が相対的に高く、区内でも数少ない「広域避難エリア」の指定地域となっている。 この2つのエリアでは、なぜ外国人比率が20%を超えるのだろうか。
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