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京都市発注の下水道工事に絡む汚職事件で、京都地検は15日、加重収賄の疑いで書類送検された市上下水道局みなみ下水道管路管理センターの50代の男性元主事=懲戒免職=を不起訴処分にした。贈賄容疑で書類送検された南区の水道工事会社の男性従業員も不起訴にした。いずれも処分の理由は明らかにしていない。
捜査関係者によると、元主事は2022年11月、下水道工事の予定価格を教える便宜を図った見返りに、男性従業員から自宅の洗面台の取り換え工事(10万円相当)を無償で受けたとして、京都府警に書類送検された。市の告発を受けて府警が捜査していた。
元主事は今年6月、「工事代金の支払いを失念したのが実情で、無償提供は受けていない」として、市に懲戒免職を取り消すよう求めて提訴し、京都地裁で係争中。