名古屋“錦三”のママ「二次会が減った…」 全国で相次ぐクラブやバーの倒産 物価高や人件費高騰で夜の街ピンチ!? 一方で不動産は“繁華街の物件”争奪戦
(マスター) 「錦の全体的な景気は、そんなにいいわけではないと思う。だからモチベーションを上げるため、新しいドレスを着てやる気を出したい女性が多い。まじめです」 客足が遠のかないよう、少しでも盛り上げたい女性たちの思いも見えてきます。 ■一見クラブのママ!?“夜の街”専門の不動産仲介業者は… この錦三には、夜の街専門の不動産の店もあります。 (電話で問い合わせてきた人)「バー探している人がいるんですけれど」 (“夜の街”の不動産仲介業者 エリー妃沙子社長) 「じゃあ後で(物件を)送るね。(30坪)家賃50万円くらいだけど」 (電話で問い合わせてきた人)「ああ…そこまでいくんだ…」 (エリー社長) Q.今の電話は不動産? 「そう。不動産が私にお客さんを紹介する。私が物件を持っているから」 Q.どこかの店のママじゃなくて? 「よく言われます。夜の街の不動産屋さんです」 店舗の物件を扱っている、エリー妃沙子さん。夜の街の景気について聞くと… (エリー社長) 「夜の街が沈んでいるんじゃないかというイメージはあるかもしれないが、コロナ明けから一気に人が増えて、物件の入れ替わりも激しいです」 店の回転は激しいものの、景気は悪くないと話すエリー社長。しかし、昔の錦三とは変わってきたといいます。 (エリー社長) 「若い人が増えた。お客さんもそうだしお店をやっている人も」 ■居抜き物件は“争奪戦” ボロボロで使用感があっても売れる 栄地区全体でいま増えているのは、若者をターゲットにしたバー。内見に同行すると… (エリー社長) 「バーですね。こちらは居抜きの状態。(備品もあって)このまますぐに始められる。いま、居抜きの物件がすごく人気。初期投資が少なくて済むので」 こちらの物件は、広さ72平米で家賃は16万5千円(栄5丁目)。内見に訪れたのはシーシャバー(水タバコの店)の出店を考える男性です。 (内見に来た男性) 「女子大エリアでやりたいと、いろいろな物件を見ている」 こういった繁華街にある物件は、いま売りに出ればすぐに契約が決まる“争奪戦”が起きているといいます。 (エリー社長) 「いい立地にある物件は、中がボロボロで、使用感がすごくあっても(一部屋)500万円から1000万円近くで売買されているのが現状」
外に出ると、錦三でこれから4次会という建築業界の男性に会いました。 「男だけで集まって、気心知れた人で一緒に頑張りましょうというのが仕事でしょ」 不安定な景気の中、店の入れ替わりが激しくなっている名古屋の夜の繁華街。しかし形は変われど、その“街の灯”が消えることはなさそうです。
CBCテレビ