主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです

いや〜迷った迷った、今話は本当に迷った

以下に感謝を
読み間違える馬鹿様!評価9ありがとうございます!

それではどうぞ!


狼と先生とまさかの遭遇、そしてうどん

〜キヴォトス某所〜

 

たくさんの大人が夜道を歩いている

 

キヴォトスでも比較的平和な地域であるミレニアムも夜になると銃声も響かず静かになる

 

銃を持って暴れる子供は眠りにつき、仕事が終わり帰り始めた大人たちの時間が始まる

 

“この時間になると銃声もほとんどしないね”「……ああ、とても静かだ…」

 

ガヤガヤと仕事帰りの大人達の喧騒が聞こえ、銃声や子供の声はほとんど聞こえない

 

“さて、せっかくだしちょっとパーっと行こうか!”「……それは…つまり…」

 

“そう!酒飲みに行こう!近場に居酒屋があるんだ”「……いざかや…?」

 

はて、いざかやとはどんなところだろうか。酒を飲みに行くと言っていたから酒を飲む場所なのだろうか?

 

コツコツとしばらく歩いていると……

 

「………先生殿…」”ん?どうした?狼”

 

狼が楔丸を抜く

 

「……何者かに…後をつけられておる…」”え?”

 

その時、バアン!と銃声が響き一発の弾丸が狼の眉間へ放たれる

 

「……殺気が分かりやすいな…」

 

キィン!と銃弾を弾き、弾が飛んできた方向を見るが誰もいない

 

“…妙だ…狙いは狼か?アロナ、索敵を…”

 

その時、またバアン!と銃声が響き、狼の背後から銃弾が飛んでくる

 

「……後ろからの攻撃は…不意打ちに最適よな…」

 

またもや頭を狙って放たれた銃弾を狼は弾く

 

「………そこか」

 

狼はシュバ!と手裏剣を空中に投げるとキィン!と音を立てて何かが落ちる

 

「ひゃあ!?」”うわっ!?って……ワカモ!?”

 

ドサっと落下してきたのは狐坂ワカモその人であった

 

「あ、あなた様!今しばらくお待ちください!今このワカモがお助けいたします!」「…………は?」”え?”

 

狼と先生はワカモが何を言ってるか理解できなかった。あなた様って誰?

 

「……お主…あなた様とは…誰のことだ」「あなた様、もう少しの辛抱です!」

 

バアン!とまた銃声が響き、銃弾が狼へ飛ぶ

 

「……仕方ないな」

 

狼がそれをガキン!と弾いたあと狼は仕込み短銃をダンダン!と連射する

 

「これも貴方様のため!火など怖くありませんわ!」「ぬおっ!?」

 

ドラゴンブレスの火炎をものともせずワカモは狼へ近づき銃剣を振るう

 

それをモロに受け狼は後ろへ下がる

 

ワカモの銃剣からは血が滴り落ちていた

 

「……お主…正気か?」「ふふふ…あのお方のためなら喜んで火に飛び込みましょう♡」

 

「……一回、矛を納めてくれぬか」「はい?」

 

「……お主の言う「あなた様」…それはもしや…」”私のことかい?”

 

スッと先生がワカモと狼の間にはいる

 

「貴方様!?」”…うん、私のことみたいだね…ワカモ、私の話を聞いてくれるかい?”

 

〜先生説明中〜

 

「……なるほど、彼は貴方様の護衛と…実際に助けてもらった…と言うことでしょうか?」”うん、狼には何度も助けてもらっているんだ”

 

「最初は貴方様が操られたかと思いましたが…そう言うわけでもなさそうです…わかりました。貴方のことは信じましょう」

 

「……俺は先生殿を操る術はないぞ…」「ええ、もし洗脳していたらあなたをズタボロの肉塊へと変えていましたわ」

 

「念のため自己紹介しておきましょう…私は「狐坂ワカモ」と申しますわ」「……狼だ…今は先生殿の護衛となっている」

 

その時、グウゥゥゥ〜〜〜…と音が鳴る。そして…

 

「…ハッ!?あ、あなた様…これは、これは違うのです!」”…ワカモ、最後にご飯食べたのは?”

 

「……昨日の昼です」”よぉしわかった。3人でご飯食べに行こう!”「ええっ!?」

 

「……俺も腹が減った…ちょうどよい…」「あっあっあっ貴方様!?よろしいのですか!?」

 

“もちろん!生徒が腹を空かしてたらお腹いっぱいにするのも先生の役目さ!レッツゴー!”

 

「はっはい!よろしくお願いしますわ!」「…敵ですら情けをかけるとは…優しいお方だ」

 

”生徒の前で酒は飲めないな…確かうどん屋さんがあったよな。そこにするか”

 

まこと、優しいお方だ

 

〜移動中〜

 

“ここだね”

 

先生がドアを開けると、そこには少なくない人数の客の会話と従業員の怒声が聞こえる

 

「らっしゃっせー!三名様ですか?」

 

“はい、三名で”「わかりました。席ご案内いたします。三名様入ります!」

 

一行は席へ座る

 

「ご注文お決まりでしたらお声がけください」”わかりました。さあて何食べよう!”

 

先生がメニューを見る

 

「……先生殿…狐坂殿がすごいことになっておるぞ」「(貴方様の隣の席貴方様の隣の席貴方様の隣の席貴方様の隣の席)」

 

“ワカモ?大丈夫?”「はっ!はい!私はこのきつねうどんを!」

 

「……このてんぷらうどんとやらを…」”なら私は肉うどんにしようかな、店員さ〜ん”

 

〜数分後〜

 

「お待たせしました!てんぷらうどんと肉うどん、きつねうどんです!」「……おお」

 

狼は驚く。うどんの上には見たことがない黄色の塊が乗っかっており、よく見ると何かの尻尾がついている*1

 

「……これは…茄子か…南瓜も入っておるな…」”おお!うまそう!”.「なんと…素晴らしい油揚げ…!」

 

”いただきます!”「いただきます!」「…いただきます」

 

チュルルとうどんをすする。ダシの味がしっかりして麺も食感がとても良い

 

意を決して尻尾がついている何かを食べる

 

シャリ、と音を立て食べたその味に狼はとても驚く

 

「…うまい」”そりゃそうさ、うどんにてんぷらは美味いよ”「ああ…このきつねうどん…とても美味しいですわ」

 

3人ともあ、という間にうどんを食べ切った

 

 

「お会計2300円です!」*2”カードで”

 

「またのご来店お待ちしております!」”はぁ、美味しかった”

 

「貴方様、お食事とても美味しかったですわ…この恩はきっと…」”大丈夫だよ、気をつけてね?ワカモ”「…また、会おう」

 

「は、ひゃい…(貴方様が心配してくれた…!)では、また…」

 

そう言ってワカモはピュンと走り去った

 

“じゃ、帰ろっか”「…ああ」

 

そう言って2人はシャーレへと帰っていった

*1
海老天

*2
肉うどん800円、天ぷらうどん800円、狐うどん700円




ここまで読んでくれてありがとうございます!

3人で飯食わせたかった、後悔はない

次回、お楽しみに…
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