今回ブルアカ本編の要素がかなり薄いです。
これ本当にブルアカクロス?やる気あんのか?
早速評価・誤字報告を頂きました。至極恐悦です。
2025/06/19
後続するシナリオの方向性を転換したため、本話のタイトルをより適切なものへ変更しました。
ハヅキという少女に助けてもらって以降、宿の部屋で俺はこれからのスケジュールを組んでいた。
当分の目標は安定した職を得ることだ。
ここでの有力な企業である、カイザーインダストリーに就職する──キヴォトスの市民としては理想的な選択肢だろうが、都市の工房より品目の限られることを考慮するとあまり選びたくない。
第一、
今までのノウハウもあることだし、ミレニアム自治区の居住権を得てから自身の工房や
今の懐はかなり寒い状況だ。恩人から借りた分と、自分のパーツを売っぱらった分しかない。ハヅキちゃんに咎められた以上、売るのは重要度が低く、再現性のあるパーツのみに留めたが。
いろいろ調べているうち、学園の管轄外にある闇市「ブラックマーケット」の存在を知った。
治安の悪さには慣れている。ひとまずはここで地道な仕事からでもやっていくとするか。
アシの付きにくいよう、郊外の瓦礫からフレームを作って全身を換装する。準備を万全に済ませ、俺はブラックマーケットに赴いた。
手始めに、清掃や解体の依頼をメインに受注することにした。
長時間の反復作業は義体の十八番。疲労も空腹も感じず、ぶっ通しで働けるからな。
それに、許可さえ降りれば廃材の一部を持ち帰ることもできる。生活費と資材の両方を確保できて、一石二鳥というワケだ。
最初の依頼だけでも、仮の左腕を用意するだけの資材はすぐに集まった。
装備としては機能しないが、依頼遂行の上で支障はない。
キヴォトスの場合、睡眠の必要がないロボットの住民にも自由時間の概念が存在するらしい。
そのお陰か、受注先の少ない深夜帯の案件まで独占できた。
そして...現在は廃屋の解体中だ。
解体手段は──もちろん己の身一つ。そこらの重機より小回りが効くし、建材の過度な損壊を抑えられる。
装備の残った右腕からブレードを生成する。
鉄骨の上から垂直に斬り込み、足場の鉄骨を落とす。
このまま何もしなければ、鉄骨は落下した衝撃で地面の瓦礫を吹き飛ばすだろう。
なんとか鉄骨を止めたいところだが、自由落下だけで鉄骨に追いつくのは不可能に近い。
最悪の場合、飛んだ瓦礫で近隣の建造物は少なからぬ打撃を負う。そうなってしまっては違約金沙汰だ。
無論、事故を起こして契約不履行者になるためにこんな真似をする訳がない。
足元に電力を集中させ、用意していた機構を起動する。
胸部に格納された装置から、
踵の噴射口へ、七色の煙を吐き出す。
煙の勢いに押された俺は、鉄骨の影へと射出され...
鉄骨が地に叩きつけられるよりも先に、その真下へ着地する。
脚部を巡回し終えたそれを、今度は静止した右腕へと招き入れる。
まだ足りないと言わんばかりにうねる
掲げた手先に、鉄骨が打ち付ける。
堪えかねた
手の甲から特大の煙を吐き...
疲れ果てて眠るかのように、右腕の中で静かに消えていった。
──
この義体が搭載する、根幹ともいえる要素。
虹彩色を放つこの液体はあらゆるエネルギーを吸収し、特定の周波数を含む振動によってそのエネルギーを放出する。
解体中に使っていた
あくまで蓄えておくだけで、永久機関を可能にするような大層な代物じゃないが...
うまく制御してやれば盾にも矛にもなる、優秀な物質だ。
仕事がひと段落ついたので、気分転換がてらラジオを掛けた。
ツイてることに、丁度ミレニアムプライズの放送が始まったあたりだった。
第三位は...神経工学部の「食材を切りつつ焼き上げる義腕」か。
どうやらあの光剣から着想を得たらしい。若人のユニークな発想を見ると、俺も頭の柔らかかった頃に戻りたくなってしまう。
一位に輝けなかったのは残念だが、それでも上位で入賞できたみたいだな。腕を預けた甲斐があったもんだ。
思っていたよりも早く生活が安定してきたし、そろそろ返済の頃合いだな。
これを機に、宿泊代を返しに向かうことにした。
原作のキャラが未だに出てきてないので、誰を登場させようか迷ってます。
そんな訳でアンケート機能を活用させて頂きます。
ヒマリとか水袋くらい擦りたい機能だこれ。
グループとして候補をいくつか提示するので、よろしければ投票お願いします。
※2025/06/29/17:35
アンケートを終了しました。33名の読者様、ご協力ありがとうございました。
今後の展開に活用させていただきます。
どの集団を登場させるべき?(5話以降登場させます)
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セミナー
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ゲーム開発部
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C&C
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ヴェリタス
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エンジニア
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特異現象捜査部
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トレーニング部
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野球部
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ミレニアム外の生徒集団
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ゲマトリア
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カイザーCorp.
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シャーレ