【フィギュア】9歳泉篤杜、初の全日本ノービスでV「うれしかった」憧れは同郷の羽生結弦さん
<フィギュアスケート:全日本ノービス選手権>◇最終日◇19日◇KOSE新横浜スケートセンター◇ノービスB男子 【写真】表彰式で笑顔を見せる1位の泉篤杜ら6人 初出場で9歳の泉篤杜(あつと、宮城FSC)が、77・77点で初優勝した。単発の3回転トーループ、2回転フリップ-2回転ループ-ダブルアクセルの3連続ジャンプ、ダブルアクセル-2回転トーループの連続技などを成功。6月30日時点で満9~10歳の選手たちが争う全国大会を制し「楽しくできた。3回転トーループができてうれしかった」と喜んだ。 5歳のころに友人から「スケート、楽しいよ」と誘われて競技を始めた。「やってみたら本当に楽しかった」。今年9月のMGC三菱ガス化学アイスアリーナトロフィーでは、3回転ジャンプ2種類を組み込み、ノービス1年目ながら81・49点の高得点を記録。「また80点を取りたいと思いました」とモチベーションにつながり、今大会も80点に迫る得点をたたき出した。 跳躍力に自信があり、特技は縄跳び。小3のころに前回りの二重跳びを連続で105回、前回りのはやぶさを連続で45回も跳んだという。長所は「表現力と笑顔で滑ること」と語り、スケートの好きなところは「(見る人を)楽しく、笑顔にできるところ」とほほ笑んだ。 憧れるのは、同じ宮城県出身で五輪2連覇の羽生結弦さん。3年前の22年には仙台市長杯に羽生さんがサプライズ登場し、目の前でジャンプを披露してくれたこともあった。「回転の軸が細くて、スピードがあるところがすごい」と尊敬のまなざしを向けている。 将来の夢については「五輪で優勝したい」と宣言。今は単発の3回転ループや3回転トーループのセカンドジャンプの習得を目指すといい「またノーミスをして、80点以上を取りたいです」と意欲を示した。 2位は菊池英仁(宮城FSC)で67・56点、3位は澤浦侑仁(KOSE新横浜プリンスFSC)で64・29点だった。