イスラエルがガザへの攻撃をやめるかどうかはまだわからない!?
イスラエルとハマスとの戦闘開始から丸2年が経過しています。先日はハマスが人質を解放するなどようやく停戦?というところまで来ています。しかし完全に停戦となるかどうかはまだまだ先が見えない状況なのです。
イスラエルは政党の数が多い、というのは皆さんご存知でしょうか。イスラエルは日本と違って完全比例代表制の1院制です。日本は小選挙区と比例との組み合わせですが、イスラエルは比例のみです。小選挙区では大きな政党が議席を得やすいですが、比例は一番多くの票をとった1位だけ、ではなく獲得した票数に応じて議席が分配されるため、小さな党も議席を得やすくなります。
政党の数が多い結果、議会の過半数は61にもかかわらず、最大与党でも32議席しかありません。そのためイスラエルは今6つの政党で連立政権を組んでいます。その中の1つ、極右政党は「パレスチナの自治は認めない」という極端な姿勢をとっています。今の地位を守りたいネタニヤフ首相にすれば連立が解消されるのはイヤなわけです。ですから首相本人の意向などいろいろな要因はありますが、この連立政権、というのもガザへの攻撃が長引いた要因の一つであり、これからも停戦が守られるかはまだわからない、そんな状況となっているんです。
そんな中、ガザへの攻撃を続けていたイスラエルには世界の批判が集まっています。イスラエルをけん制するためにパレスチナを国家として承認する、そんな動きも加速しました。
最近イギリスやフランス、カナダもパレスチナを国家として認めました。でもドイツやイタリア、そして日本も国家承認を見送っています。
ドイツは過去にユダヤ人約600万人を殺害しています。そのためイスラエルに頭があがりません。一方で日本やイタリアが承認しないのはアメリカへの気遣いです。イスラエルの味方であるアメリカはパレスチナを承認しません。日本はアメリカに頭が上がらない、というわけですね。
これからイスラエルとガザとの停戦は維持されるのか、カギとなるのはイスラエルの国内の動向です。これからのニュースに注目していてください。
(池上彰のニュースそうだったのか!! 10月18日OAより)
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