購入した座席と違う、航空機で座席を「格下げ」された場合の対応とは
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(CNN) 出発前に空港へ到着したところ、購入したはずの座席が利用できないと告げられることがある。不運にも、航空会社側の判断で座席を下位クラスへ変更される「ダウングレード」に遭遇した場合だ。 写真特集:操縦席からの絶景、飛行士が撮影 こうした事態は頻繁に起きるものではないが、思った以上に発生している。プレミアムエコノミーやビジネスクラス、ファーストクラスといった上位クラスの航空券を購入していても、搭乗時に下位クラスへ移されることが起こり得る。 航空関連の消費者支援を行う企業「エアアドバイザー」の創業者兼最高経営責任者(CEO)、アントン・ラドチェンコ氏は、2023年に2度、本人の意思とは関係なく座席のクラスを引き下げられた。1度目は米デルタ航空でニューヨークからフランクフルトへ向かう便、2度目は英ブリティッシュ・エアウェイズでロンドン発ロサンゼルス行きの便だった。しかし同氏は、ダウングレード時の対処方法を熟知していた。 ラドチェンコ氏は「多くの乗客は自分の権利を理解しておらず、そのことがさまざまな問題を招いている」と指摘する。航空会社は補償の支払いに消極的なことが多く、乗客が権利を十分に理解していないことを前提に対応する場合があることを忘れてはならないという。 本稿では、ダウングレードが発生する理由と、その際にどのように対応し、正当な補償を得るべきかについて、ラドチェンコ氏の助言を交えて紹介する。
ダウングレード発生の主な理由
強制的なダウングレードは、座席の不具合、操縦士の休息確保、オーバーブッキング(過剰予約)、機材変更など、さまざまな理由で発生し得る。 ラドチェンコ氏によれば、最も一般的な理由はオーバーブッキングである。航空会社は収益最大化を目的としており、しばしば実際の座席数を上回る航空券を販売する。こうしておけば、当日搭乗しなかったり、直前にキャンセルしたりする乗客がいても、機内を満席に保つことができるからだ。 しかし、全ての乗客が予定通り搭乗手続きを行った場合、強制的なダウングレードが発生する可能性がある。 ラドチェンコ氏が経験した2件のダウングレードも、いずれもオーバーブッキングが原因だったという。 一方、数日前から事前にダウングレードの通知を受けた場合は、機材変更が理由である可能性がある。航空会社が別の航空機を代替投入した結果、その機体にはファーストクラスの座席数が少ない場合があり、その際に上位クラスの座席を確保できなくなることがある。事前通知があれば、同等クラスの座席が確保された別便への変更を航空会社に依頼できる可能性もある。 また、乗務員の事情が関係している場合もある。長距離フライトでは、乗務員の休息スペースが安全上不可欠であり、何らかの理由で指定の休息スペースが使えない場合、乗務員がビジネスクラスやファーストクラスの座席を休息用として使う必要性が出てくるかもしれない。
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