NHKは16日、都内の同局で定例会見を行った。8月16、17日にNHKスペシャルとして放送した戦後80年関連ドラマ「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」について、題材となった総力戦研究所の初代所長・飯村穣中将の孫で、元駐フランス大使の飯村豊氏が、人権侵害で同局に損害賠償請求を行う方針であることにも言及した。
飯村氏は14日に開いたシンポジウムで、番組内での飯村中将の人格表現などに「事実と反する部分があった」として、NHKに対して訴訟を起こしたいという意向を表明した。9月の定例会見では同局の稲葉延雄会長が「フィクションと明示はしていましたが、ドラマを面白くするために脚色していたのではと指摘されても仕方ない部分はありました。たとえドラマであってもNHKらしくなかったと受け止めております」などと語っていた。
この日、同局担当者は「シンポジウムで民事訴訟を検討されているという発言をされたことは承知しておりますが、NHKに対して何か具体的なアクションが今起きているわけではありません。今後、裁判所などから正式なご連絡がありましたら適切に対処して参りたい」と話した。