主を失った狼、透き通る世界に行き着く   作:けんどーさん

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こんにちはけんどーです

さあさあお待ちかね!描きたいところがようやく書けた!

でも咳がまだ止まらない…喉風邪テメェ!

以下に感謝を
マグネット様!秋ウサギ様!誤字報告ありがとうございます!

それではどうぞ!

12月31日追記、タイトル変更しました


エンジニア部での一幕

〜ミレニアム、ゲーム開発部〜

 

“…どうして武器を手に入れるのと学校の案内が一緒になるの?”

 

「ええとね…ミレニアム…いや、キヴォトスの生徒はみんなそれぞれ自分の武器を持ってるのは知ってるでしょ?」

 

「…ああ、それぞれ何かしら持っていたな…」「ね?そうでしょ?」

 

モモイが自分の銃、ユニーク・アイディアを見せる

 

「だから、アリスにも武器を見繕ってもらわないとね」”なるほど…そういうことか”

 

「うん!調達する方法は色々あるけど…ミレニアムで一番いい場所は…エンジニア部かな?」

 

「「…エンジニア、部?」」

 

狼とアリスが呟く

 

「機械を作ったり、修理したりしている専門家達のことを、ミレニアムでは「マイスター」って言うんだけど」

 

ミドリが喋る

 

「エンジニア部はそのマイスターがたくさん集まっているハードウェアに特化した部活なの」

 

「機械全般に精通しているんはもちろん、武器の改造、修理なんかもしている部活だから、使ってない武器とかもあるんじゃないかなって」

 

「…武器の修理に改造…俺も頼めぬだろうか…」「ま、とりあえず行ってみよう!」

 

〜ミレニアム、エンジニア部〜

 

「……なるほど、大体把握できたよ」

 

喋っているのはミレニアムのエンジニア部の1員、白石ウタハ

 

「…新しい仲間により良い武器をプレゼントしたい、と…」「そう!だから何かないかな?」

 

「そういうことであれば、エンジニア部にきたのは素晴らしい選択だよ、ミレニアムにおける勝敗というのは、優れた技術者の有無に大きく分かれてしまうものだからね…」

 

「そっちの方に、私たちがこれまで作ってきた試作品が色々とおいてある、そこにあるのはどれでも自由に持って行っていいから」

 

「やった!ありがとう!先輩!」「…ここであれば…仕込み傘も直せるかもしれぬ…」

 

その時、犬耳の一人の少女が近づいてくる

 

「やあ…1年生のヒビキだよ…よければ私が、何かいいものを見繕ってあげる…」

 

「…これはどうかな?」「…これは…」「へえ、拳銃?」

 

「見た感じ、多分だけど…これまであまり戦闘経験はないはず…」

 

そう話しているうち、狼はウタハに近づく

 

「……少し、いいか…」「ん?なんだい?って…」

 

ウタハは狼を見て驚く

 

「…それ…義手かい?」「……ああ」

 

「仕組みはどうなっているんだ?電子機器を一切使っていない…それ、どれぐらい動かせるんだ?」「……これのことか?」

 

狼が左手をガチャガチャ動かす

 

「…その作りで、実際の腕となんら変わりない動きがラグなしでできる…素晴らしい!」

 

ウタハが狼と向き合う

 

「エンジニア部の一員としてお願いだ」

 

ウタハが目を輝かせて喋る

 

「その義手を見せてくれ!」「……出来ぬ」

 

「そこをなんとか!」「………出来ぬ」

 

「なあ、お願いだ!」「ぬおっ」

 

ウタハがグイと詰め寄る

 

「その電子機器を全く使わないでまるで自分の手を動かすかのように動かせるその義手の仕組みがわかれば不慮の事故で片腕がない方やロマンの巨大ロボを作る時に役立つかもしれないんだ!頼む!」

 

「…………しかしな…」

 

狼が喋る

 

「…俺はこの義手を…この腕をもし壊されてしまえば…とても困るのだ…」「大丈夫!分解はしない!色々スキャンにかけたりするだけだ!」

 

「…ならば、まずはこれを直してみろ…」「…これは?」

 

狼はガチャリ、と机に仕込み傘を置く

 

「…仕込み傘…そう呼ばれるものだ…」「仕組み傘…見たところ鉄製だけど…いや、これは…」

 

ウタハが仕込み傘を手にもつ

 

「うわっ、結構重いね…しかもこれ、銃弾を防いだのかい?傷だらけだよ」「…この前…銃弾を受け止めきれず…壊れてしまったのだ…」

 

「分かった、これを修理したらその義手を見せてくれるんだね?」「…考えておこう…」

 

「頼むよ、もし見せてくれたらその義手に合いそうな武器を考えておくから」「…分かった」

 

「よし!さて、少しモモイの方に行こうか、もう銃が決まってるかもしれないからね」「…ああ」

 

狼とウタハはモモイ達の方へ移動する

 

「しかしその義手、一体誰が作ったんだ?ぜひその人と会いたいが…」「…明かせぬ」

 

その時、ウタハはコトリが何を解説しているか気づく

 

「…あれは、確かうちの…」「…あれは…大筒か?」

 

「大筒?」「…石火矢をそのまま大きくしたもの…と聞いたことがある…しかし、見た目はまるで違うな…」

 

「そりゃもちろん、あれはその大筒とは違う、うちの野心作「宇宙戦艦搭載用レールガン」だからね」「…………は?」

 

狼は思わず、そう呟いた

 

「………うちゅうせんかん…とは?」「なんと!宇宙戦艦を知らないのかい?」

 

 

 

「……いや、そもそもうちゅうとは…?」「……(絶句)」

 

「ええと…そこまで説明しだすとキリがないけど…まあ宇宙は空のもっと上だと言えばわかるかい?」

 

「…空のもっと上…?」「そう、今は昼だけど、夜になると星が見えるだろ?そういう星が存在する場所が宇宙なんだ」

 

狼が天井を見上げて喋る

 

「…なんと…」「宇宙はすごいよ!生身の生物は生きていけない環境、あまりにも大きすぎる宇宙空間、もしかしたら宇宙のどかには私達の知らない生命体がいるかもしれない!」

 

「そしてその宇宙を探検する為にこの宇宙戦艦を作ろうとした…けど…」「…?」

 

「……その、予算があまりにも足りなくて…」「…銭がない…ということか?」

 

「…銭?まあそんなところだよ…コトリ、今どこまで解説した?」

 

ウタハが尋ねる

 

「あ!ウタハ先輩!今予算のところまで解説しました!」「ああ、その話か」

 

「そうです!このレールガンを作るだけで下半期の予算の70%もかかったのに、宇宙戦艦そのものを作るには果たして、この何千倍の予算がかかることやら・・」

 

「そんなの計画段階でわかる話じゃん!どうしてこのレールガンを完成まで持っていっちゃたのさ!?」

 

「愚問だね。モモイ」

 

ウタハが喋る

 

「……ビーム砲は、ロマンだからだよ」「…」「その通りです!ビーム砲の魅力が分からないなんて、全くこれだからモモイは」

 

3人がそれぞれの反応をする

 

「バカだ!頭良いのにバカの集団がいる!」「……威力と騒音によっては…使えるか?しかし大きさが…」

 

“何言ってるのモモイ、ロマンは何よりも優先される…!”「先生も何言ってるんですか?」

 

「ふふっ、先生も分かっているじゃないか」

 

「つまらないものは、それだけで良い武器ではありえないのだから」”貴公…素晴らしいじゃないか…”

 

思わず、そう呟いた先生であった

 

「エンジニア部の情熱が注ぎ込まれた、この武器の正式名称は……」

 

「光の剣!スーパーノヴァ!」「…随分な名前だな…」

 

「!!光の剣…!?」

 

その名前に反応したのは、他ならぬアリスであった

 

「あ、アリスの目が輝いてる!?」

 

「わぁ…!うわぁ…!!」「……ここまで喜ぶアリス殿は初めてだな…」

 

もしや子供はでかい物が好きなのだろうか、と狼は考える

 

……ここに九郎様がいたら、もしかしたらアリスのように目を輝かせていたのかもな…と狼は思った

 

「…これ、欲しいです」「…え?」

 

「…偉大なる鋼鉄の職人よ、あの龍の息吹が欲しいのだ」「…竜の息吹!?」”狼?多分言葉のあやだと思うよ”

 

「うーん、そう言ってくれるのは嬉しいのだけど…」

 

ウタハが口籠る

 

「申し訳ないのですが、それはちょっと出来ないご相談です!」

 

「なんで!?この部屋にある物なら何でも持って行って良いよって言ったじゃん!」「……何か訳があるのか?」

 

「そりゃもちろん」「理由…もしかして、私のレベルが足りてないから…装着可能レベルを教えてください!」

 

アリスが喋る

 

「いや、そういう問題じゃなくてだね…もっと現実的な問題なんだ」

 

「…現実的な問題?」「ああ、お金…心配しないでアリス、私がちょっくら…」

 

「…いや、お金の問題でもないよ」”ん?現実でお金以外の問題?”

 

「まあ、制作における予算という意味では、ある意味賛同するけど…」

 

「…では、その問題とは?」

 

狼が尋ねる

 

「…この武器、個人の火力として扱うには大きくて重すぎる」「なんと、基本重量だけで140kg以上です!さらに光学照準器とバッテリーを足した上で砲撃を行うと、瞬間的な反動は200kgを超えます!」

 

「……140きろぐらむ…200きろぐらむとは…」”ええと、だいたい米俵3個と米俵を三分の一したものを持った重さ…って言えば”

 

「…それでは到底扱えぬな…」

 

「…これをかっこいいと言ってくれただけで、私たちは嬉しいよ、ありがとう…持って行けるなら、本当にあげたいところだけど…」

 

「…汝、その言葉に一点の曇りもないと誓えるか?」「ん?この子、また喋り方が…」

 

「た、多分ほんとうなのか?って聞いているんだと思います…」「そういうことか…そりゃもちろん」

 

ウタハが喋る

 

「でもさっき言った通りあれはキヴォトスの生徒でも到底持ち上げられない代物でね…それでもやるかい?」「はい!」

 

アリスがスーパーノヴァに近づく

 

「…この武器を抜く者…此の地の覇者になるであろう!」

 

「ふふっ!意気込みは素晴らしいですね!」「…挫折を味合わせるのも大事か…」

 

「……ふっ!」

 

アリスが力を込める

 

「…無理はしない方がいい…クレーンでも使わないと持ち上がら……え?」「……まさか」「ええぇぇっ!?」

 

「エ…アレ、200キロ…200キロイッテタ!」「ちょ、お姉ちゃん!?」”…これは…”「……なんと」

 

「んんんんっっ……!」

 

そんな可愛い掛け声とともに、アリスはスーパーノヴァを持ち上げた

 

「……も、持ち上がりました!」「嘘…信じられない…」

 

「えっと…ボタンは…これがBボタンでしょうか?」「ま、待って!」

 

ヒビキの掛け声虚しく、アリスはボタンを押してしまう

 

そしてレールガンに光が集まっていき…

 

 

 

「!?先生殿!」”え?ちょっ狼!?”

 

「………っ!光よ!!!」

 

ドガアァァァン!と大きな音を立てて、エンジニア部の天井は崩壊した

 

「あああああっ!わ、私達の部室の天井があっ!?」「…すごいです!アリス、この武器を装備します!」

 

そのやりとりを、狼は先生を庇いながら見ていた

 

「……(あの威力…防ぐ防がないなどの段階ではない…近くに居ただけでもあの衝撃…霧がらすで避け切れるのだろうか…)」

 

“もがっ…狼…避けて…”「…すまぬ、先生殿」

 

狼はスーパーノヴァの威力に戦慄しつつ先生から離れた

 

「構わないさ、持って行ってくれ」「…む?」

 

どうやら、狼が気付かぬうちに会話が進んでいたらしい

 

「ウタハ先輩、本当にいいんですか?」

 

「ああ、どちらにせよ、その子以外に使えないだろうからね、ヒビキ、後で持ち運べるよう取っ手と肩紐を作ってあげてくれ」

 

「分かった」「うわ、何だかすごいのもらっちゃったね、ありがとう!」

 

「あ、ありがとうございます!」”おお、何だか知らないうちにすごいことになってる”

 

「いや、お礼にはまだ早いさ、ヒビキ、以前処分要請を受けたドローンとロボット、全部出してくれるかい?」

 

ウタハがヒビキに呼びかける

 

「え?」「…!!分かった…待ってて」

 

「…お主、何を企んでおる…」「なあに、簡単な話さ」

 

「その武器を持っていきたいなら…」「…おお!?この展開はもしかして…」

 

「そうさ!」「私達を倒してからにしてください!」「!?」

 

「ええっ!?ウタハ先輩、どうして!?」「武器1つのためにここまで?」「…血迷ったか…」

 

「他の武器ならまだしもその武器については少しばかり確認が必要かなって…それに」”それに?”

 

「義手のあなたもどれぐらい出来るか知りたいからね、ぜひ付き合ってよ」「…なるほど…稽古のようなものか…」

 

“ん?つまりどういうこと?”「…それは…」

 

狼が喋る

 

「…柄を握ったからと言って、その刀を扱い熟せるわけではなかろう…」”…なるほど、そういうことか”

 

「前方に戦闘型ドローン及びロボット検知、敵性反応を確認」”あはは!ちょうどいい!お試しの時間だ!”

 

「来ます!」「ああもうっ!」「よーし、いくよ!」「……参る」

 

狼は楔丸を引き抜いた




ここまで読んでくれてありがとうございます!
ここまで長かった…疲れた!

なあみんな…今年後1日で終わるんだぜ?おかしいだろ?

もう3年生か…聖園様と同じ学年…時間が経つのは速いなぁ…

受験いやだな…でもやんないといけないからな…

まあいいや、頑張ろう

次回、お楽しみに
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