「慶應大くらい2年で合格できる」永住権目的で日本に押し寄せる中国人留学生が解く「中3レベルの入試」の中身
■日本の留学費用は欧米と比べられないほどコスパがいい さらに李校長は「そうした状況の変化の中で、中国からみると、日本は近くて、治安も良い。教育の質も高い、しかも物価は安いと。例えば、米国に留学する場合なら、学費と生活費を合わせて、年間2000万円はかかりますが、日本なら年間400万円で済みます。欧米よりもコスパが良いとして、日本留学を選ぶ中国人が増えているのです」と説明する。 そう話す李校長自身も、かつては日本で学んだ「元留学生組」だ。2014年に大連外国語大学を卒業して来日。京都の日本語学校で学んだ後、いったん中国に帰国して、しばらくは日本語教師を務めた。 そんな時、大学時代の先輩に誘われ、再び来日したのが2016年。東京の中国人留学生専門の予備校で、講師をするようになったという。仕事にのめり込むうち、いつしか教えた中国人留学生が4500人を超えるまでになった。日本への留学希望者もますます増えるなか、ついに李校長は独立を決意。そして今に至る。 ■日本人受験生と留学生の入試の難易度の差 こうして多くの中国の若者が目指し始めた今の日本。では一体、留学生にとって日本の大学入試は、どれほど高いハードルになるのだろうか。やはり狭き門なのか。実は、日本の大学入試の仕組みは特徴的で、日本人が受ける試験と、中国人など留学生が受ける試験とでは、大きく異なっている。 例えば、東京大学のケースでみていく。日本人が一般入試で東大を受験しようとする場合、1月にまず「共通テスト」を受ける必要がある。文系、理系いずれであっても国語、地理歴史、数学、理科、外国語、情報の計6教科8科目を受験するのが必須となる。 その後、さらに2月下旬の「2次試験」が待ち構え、文系は国語、数学、地理歴史、外国語の計4教科5科目、理系は国語、数学、理科、外国語の計4教科5科目が課されることになる。受験者も全国から優秀な学生ばかりが集まり、言わずと知れた日本一過酷な入試となる。 一方、留学生の場合は、試験内容が大きく異なる。日本の高校に相当する学校を卒業している(あるいは卒業見込み)ことがまずは条件だが、その上で迎える「1次試験」で最も大事なのが、EJUと呼ばれる日本留学試験だ。