「慶應大くらい2年で合格できる」永住権目的で日本に押し寄せる中国人留学生が解く「中3レベルの入試」の中身
■日本の大学に留学したほうが「未来が開ける」ワケ だからこそ李校長は、普通の中国人なら中国には留まらず、日本に来て2年間勉強して、留学生入試制度を使って、慶應義塾大学に入った方がよほど未来も開けると、中国の若者たちに必死で説明するのである。 それほど、中国の今の競争は過酷で、学生にとっては深刻な問題である。 「中国の北京大学や清華大学の方が、日本人が東大に入るよりも絶対に難しいことだけは確かなのです。この二つの中国の大学は、本当の天才でないと入れません。東大も天才でないと入れないとは思いますが、日本の優秀な人がたくさん努力すれば、越えられる壁ではあります。しかし、北京大学、清華大学はそうはいきません。中国人は、たとえ話でよく言うのですが、日本のEJU(日本留学試験)は誰でも、頑張れば良い点数は取れます。でも、中国の高考はどんなに頑張っても、決して良い点数が取れるわけではありません。それほど、中国の競争は厳しいのです」(李校長) ---------- 日本経済新聞取材班(にほんけいざいしんぶんしゅざいはん) 日本経済新聞社データ・調査報道センターの記者で構成する取材班。中村裕、浅沼直樹、岩崎邦宏、綱嶋亨が取材・執筆を担当した。本書の基になったデータ・調査報道シリーズ「ニッポン華僑100万人時代」は、第2回国際文化会館ジャーナリズム大賞を受賞。 ----------
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